見直してみよう!
犬を飼ううえで欠かせないしつけ。マテやオスワリ、オテ、ハウスなど、しつけにはさまざまな種類が挙げられます。犬にしつけをすることは人と犬が共生するうえでの最低限のマナーなので、犬を迎え入れたら必ずしつけを行わなければなりません。
さまざまなしつけがある中で、ほとんどのご家庭で教えているのがマテでしょう。
しかし、そんな何気なくやっているマテにも、NG行為があるのをご存じですか?それによって愛犬が苦しんでいるかもしれません。そして、愛犬との絆にヒビが入ってしまうかも…。
マテのときのNG行為
マテを指示するときのNG行為を3つご紹介します。
何気なくやっているマテを、見直してみましょう。
①大きな声で「マテ!」
大きな声で「マテ!」と言うと犬は聞き取りやすいため指示に従ってくれると思っている方も多いと思いますが、大きな声はNG行為となります。
そもそも犬は大きな声や音が苦手なので、飼い主さんに大きな声で話しかけられると「怒られてる…」と恐怖心や不安感を抱いてしまいます。実際に、大きな声で「マテ!」と言ったら犬が立ち止まって座った(マテの姿勢をした)としても、それはマテに従ったのではなく、飼い主さんの大きな声に驚いて、思わず立ちすくんでしまったのかもしれません。
犬にマテを指示するときは、優しい声を心掛けましょう。同時に手の平を犬の顔の前に差し出すことも効果的です。
②マテの状態を長時間続ける
毎日のルーティーンとして、ご飯の前にマテを行うご家庭が多いでしょう。それ自体はしつけの一環なのでとても良いことなのですが、マテの時間が長すぎることはNG行為となります。
マテを長時間続けてしまうと犬はストレスを感じるだけでなく、犬は「お腹が空いて限界だよ」「もうめんどくさいな」と飼い主さんに対して不信感が生まれてしまいます。そしてマテという指示に対して嫌悪感を持ち、飼い主さんの指示に従わなくなってしまいます。
また毎日の楽しみであるご飯の前に長時間待たされることで、ご飯への執着が増してしまうことがあります。そうなるとご飯の準備をする段階で吠えて催促をするようになったり、早く食べたいという気持ちから早食いや丸飲みをしてしまう恐れがあります。
ご飯の前のマテは3~5秒が適切です。これができれば「きちんとしつけられている」と考えて良いでしょう。10秒以上のマテはしないようにしましょう。
③マテを何度も行う
練習のために、短時間に何度もマテをさせることはNG行為となります。「すぐに覚えてもらいたい」という飼い主さんの気持ちも分かりますが、これは犬にストレスを与えてしまっています。
犬は集中力が数分しかもたないといわれています。そのため、犬にマテを教えるときは「短時間で数回」を心掛けましょう。お互いに心に余裕を持って、焦らずに行うことがとても大切になります。
まとめ
いかがでしょうか。
愛犬家の方でも、無意識にやってしまっていることはありませんか?これが毎日積み重なると犬はストレスを感じてしまい、飼い主さんへの不信感を持ってしまいます。
またマテはご飯をあげるときに行われることが多いですが、実は犬の興奮状態を抑える対策となったり、散歩のときに危険を防止することにも役に立つんです。愛犬に適切なマテをしてあげ、ストレスのない毎日を送ってあげましょう。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬の集中力は5分~10分が限界です。限界が来たら一度休ませ30分後にまた10分程度と少しやって休むの繰り返しです。限界通り越してやるのは酷でしょう
おれも昔は20分近くやってましたいまは10分から15分までにしてます。15分?長くない?って思うかもしれませんが俺はずっと訓練続けてるので少し集中力が延びてるんです。延びてるかどうか愛犬の顔と取り組む姿勢を観てれば解ります。
皆さん躾のために良かれと思ってることが正しとは限りません。人の常識は犬には通用しません。躾のきほんは知識からです。是非この記事を参考にし正しい躾を行って下さい