犬特有の習性のよる行動
1.物を集める
物を集める癖があるのは犬特有の習性です。
- お散歩の時、木の枝を持ち帰るのが日課
- 飼い主の靴やスリッパや靴下をケージに隠し持っている
- おやつのガムをソファーに隠したがる
犬が野生動物だった頃、狩りで捕らえた獲物の肉を巣穴に隠していました。次にいつ食料を得られるか分からないため貯蓄していたのです。物を集める行動はその名残だとされています。
2.掘る
地面に穴を掘ったり、床やソファーをホリホリする癖は犬特有の習性です。
- 地面に穴を掘って住居を作るため(身を隠すため)
- 土の中にいる小動物を捕らえるため
- 穴を掘って食料を隠すため
犬が野生動物だった頃、地面に穴を掘ることが生活の一部でした。芝生や土などの地面を掘る機会がない犬は、自宅の室内で穴を掘る行動をします。
フローリングやラグやマットを掘る、ソファーやクッションやベッドを掘るなどです。物をボロボロにされてお困りの時は、お散歩のコースを工夫してみてください。
アスファルトばかりではなく、芝生や土のある場所に連れて行き、思いっきり穴掘りをさせてあげてください。自宅の室内でホリホリする癖を減らすきっかけになります。
3.(去勢した後も)足を上げておしっこをする
オス犬が足を上げておしっこをするのは犬特有の習性です。
- 縄張りを主張するため
- メス犬に認識してもらうため
オス犬の体の構造上、おしっこが手足にかかりやすいです。体を汚さないために足を上げておしっこをするのも習性のひとつです。メス犬の中にも体を汚さないために足を上げる犬がいます。
オス犬が室内で足を上げておしっこをすると飛び散ってしまって困りものですよね。
トイレトレーニングや去勢をすれば足を上げなくなると思っている人がいますが、習性である以上、完全に無くすことは難しいです。しつけで改善できるかどうかは個体差があるでしょう。
4.持って来る
飼い主の元に物を持って来るのは犬の習性です。ラブラドールレトリバーなどの狩猟犬として働いていた歴史を持つ犬種に多いです。飼い主(ハンター)が銃で撃った獲物を持ち帰るのが仕事だったためです。
野生の鳥や小動物をくわえて持って来てしまうことがあります。ボロボロにしたり破壊することなくただ嬉しそうに物を持って来た時には褒めてあげてください。
犬が口にくわえて困る物や危険な物は、犬の届かない場所に置いてください。
5.刺激に弱い
ほんの小さな物音にも反応して激しく吠えてしまうのは犬特有の習性です。ポメラニアンやチワワなどの愛玩犬に多いです。
- 侵入者に敏感
- 素早く行動する
- 番犬気質
- 勇敢に立ち向かう
- ビビリで怖がり
物音に刺激されると激しく吠えます。室内で飼われていた愛玩犬だったからこその習性です。
体が小さくビビリで怖がりなため、一早く飼い主に危険を知らせて守ってもらいたいという思いもあるのではないでしょうか。
小さいながらも飼い主や家族を守るために勇敢に立ち向かう犬もいます。
まとめ
犬特有の習性による行動を5つ解説しました。全ての犬にひとつは当てはまる内容だと思います。
問題行動とされてしまう行動もありますが、犬の習性なのだと分かれば飼い主として理解してあげられるのではないでしょうか。
犬を飼っている人・飼っていない人・飼ったことがない人に関係なく、他人にはなかなか理解してもらえないと思いますので適切な対処が必要です。
しつけで無くすことができる行動もありますが、習性である以上はゼロにすることは難しいです。
愛犬が苦痛に感じてしまわないよう、他人に迷惑をかけてしまわないよう、飼い主として上手く対処してあげてください。
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20代 男性 匿名