犬の鳴き声は何を意味する?
犬の鳴き声にはいくつか種類があり、気持ちや要求を伝えるために、状況に応じて使い分けています。
犬同士は通じ合っていても、人間からすると、聞き分けるのは難しいのが実態です。
同じ鳴き声でも、トーンの高さや声の大きさ、仕草によって意味合いが異なります。
約90〜100db(デシベル)の音量があるとされている犬の鳴き声ですが、周囲からは騒音とみなされることがあり、『迷惑防止条例違反』に問われる可能性があります。
ご近所からのクレームが来る前に、「何に対して吠えているのか」原因を突き止めて、解決に努めましょう。
鳴き方別の犬の心理
鳴き声1:「ワンワン」
日本語で犬の鳴き声の定番といえば「ワンワン」ですが、英語では「バウワウ」と聞こえるようです。国によって、聞こえ方は様々ですね。
口元が緩み、高い位置で尻尾を振っている状態は楽しい気持ちを表し、ピーンと耳を立たせて体が緊張しているときは、警戒姿勢を表しています。
鳴き声2:「クゥ〜ンクゥ〜ン」
不安や寂しさを感じているときは、弱々しく「クゥ〜ンクゥ〜ン」と鳴きます。尻尾を垂らし、耳がペタンと倒れている様子も目に付くと思います。
飼い主の気を引くための鳴き声で、生後間もないときの鳴き方にも似ているため、子犬時代の名残とも言われています。
鳴き声3:「キャンキャンッ」
甲高い声で飛び跳ねながら「キャンキャンッ」と鳴くときは、飼い主へのおねだりを示す要求吠えです。言うことを聞いてばかりいると、ワガママがエスカレートしていきます…!
他の要因としては、体を触ると嫌がるような素振りがあれば、怪我による痛みの訴えが有力です。
「ずっと震えている」「外傷はないが鳴き止まない」といった場合には、早めに病院へ連れて行くようにしましょう。
鳴き声4:「ヴーッ」
喉の奥から聞こえるような「ヴーッ」と低い唸り声は、威嚇と警告を意味しています。興奮状態にあり、相手が立ち去るのを見計らっています。
毛を逆立てて体を低く保っていたら、気が立っていて攻撃してくるかもしれません。むやみに手を出すのは危険なので、やめましょう。
鳴き声5:「ワォ〜ン」
他の犬につられて遠吠えするのは、犬同士の連絡ツールの役目を果たしています。「ワォ〜ン」と鳴くことで、自分の居場所を仲間に知らせようとしているのです。
救急車やパトカーのサイレン音に反応して遠吠えすることもありますが、これは本能による行動です。
サイレン音の周波数は、遠吠えの周波数とよく似ています。マズルが長くオオカミに近い犬種は、遠吠えを得意としています。
よく吠える犬種は?
狩猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種は、従来「吠える」ことを仕事としていました。遠くまで響き渡るような大きな声が特徴です。
《吠えやすい犬種一覧》
- ビーグル
- フォックステリア
- レークランドテリア
- シベリアンハスキー
- シェットランドシープドッグ など
過去、目的のために品種改良されてきたので、多種多様な犬種が存在しています。外見の変化と共に、脳の構造にも変化が生じてきているようです。
まとめ
犬の鳴き声に対する捉え方は、正直人によって違うので、飼い主基準で考えるのは、あまり良いとは言えません。
私の家の近所でも、毎朝AM6:00頃から鳴き続ける犬がいます。自分が犬を飼っていても「うるさいなー…」と感じるので、犬が苦手な人からすると、更に不快感を覚えるのではないかと思います。
- 犬の散歩時間を長くする
- 食事の時間を変える
ストレスが原因の場合には、上記のような工夫次第で、状況が改善されることがあります。しつけと合わせて検討してみて下さい。
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20代 男性 匿名