犬が大きな音を嫌う理由
1.嫌なことをされる時の音だから
ドライヤーやバリカンの大きな音を嫌う理由は、嫌なことをされる時の音だからです。
体を洗われて濡れることも不快ですし、乾かす間はジッとしていなければなりません。バリカンを当てると皮膚が引っ張られて痛みを感じることもありますし、グッと体を抑えつけられることもあります。
単純に大きな音だから嫌いというわけではないんです。
2.恐怖を与える音だから
掃除機の大きな音を嫌う理由は、恐怖を与える音だからです。
大きな音を轟かせながら自分に向かって来ることがあります。掃除機で手足や尻尾を踏まれたり、飼い主が「ちょっとあっちに行ってて」と言って掃除機を向けて来ることもあります。
掃除機で体を吸われたことのある犬もいます。飼い主は愛犬の反応を面白がりますが、犬にとっては恐怖でしかありません。
恐怖の物体と勇敢に戦おうとする犬がいますが、自分自身を守ろうとしている行動です。
3.正体のわからない音だから
雷や花火の音を嫌う理由は、正体のわからない音だからです。いくら飼い主が「雷だよ」「花火だよ」と教えたところで犬には理解できません。音の正体をよく理解している人間でさえも恐ろしいと感じる大きな音ですよね。
いつまで経っても雷や花火の音に慣れてくれないと嘆くことがありますが、正体がわからないのですから不安や恐怖は募る一方でしょう。
4.空気の振動が怖いから
大きな音を嫌う理由は、音の衝撃によって発生する空気の振動が怖いからです。
雷がゴロゴロと音を立てる時、人間にも空気の振動が感じられますよね。犬は私たちには感じられない小さな空気の振動も感じ取ることができます。
自宅から離れた場所で行われている道路工事の大きな音や空気の振動を感じ取り、そわそわと落ち着きがなかったり、何かに怯える仕草をすることがあります。飼い主には気づけないことがほとんどです。
大きな音の衝撃によって発生する空気の振動を感じ取り、恐怖や不安に思ってしまうのです。
大きな音を嫌う犬のための暮らしのコツ
普段通りに接すること
犬が大きな音に怯えている時も、普段通りに接してください。
こわいね、大丈夫だよと声をかけたり、よしよしと抱っこして甘やかすなどすると「特別なこと」と認識してしまうことがあります。
飼い主が普段とは違う様子であることにも犬は恐怖や不安を感じます。生活の一部だと理解してもらうために普段通りに接するようにしてみてください。
一切気にしないこと
犬が大きな音に怯えている時も、一切気にしないで過ごしてください。飼い主が気にしなければ犬も気にしません。
シャッター・窓・カーテンを閉める、他の部屋に移動する、防音グッズを使うなどの対策がありますが、犬にはほとんど効果はありません。
人間には聞こえることのない小さな音も犬には聞き取れてしまうからです。音も空気の振動も完全に消し去ることができないのであれば、犬に恐怖や不安を与えないために飼い主が一切気にしないことです。
愛犬の過ごしたいように過ごさせる
犬が大きな音に怯えている時、どこかに身を隠すことがあります。ソファーやベッドの下から出て来ません。
食欲がなくなり、ごはんを全く食べてくれなくなることがあります。お水さえも飲んでくれません。大きな音の恐怖と必死に戦っています。過ぎ去るまでジッと耐えようとしています。
構わず放っておいてあげてください。助けを求めてきた時は受け止めてあげてください。
まとめ
犬が大きな音を嫌う理由、暮らしのコツを解説しました。
- 嫌なことをされる時の音だから
- 恐怖を与える音だから
- 正体のわからない音だから
- 空気の振動が怖いから
人間は大きな音と正体を結びつけて理解し、自分の身を守るための適切な対応ができます。しかし犬には理解することができず、恐怖に怯えることしかできません。
飼い主にできることは、恐怖には感じるかもしれないが「身の危険は一切ない」と教えてあげることです。危険があれば「必ず守るよ」と安心感を与えてあげることです。
飼い主の行動と対応次第で、大きな音に対する犬の反応は変わります。
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20代 男性 匿名