小型犬ならでは?小型犬が震えてしまう理由とは
小型犬を飼っている飼い主の中には、「なぜかうちの子はよく震え出すことがある」と心配に思っている人もいるのではないでしょうか。なぜ小型犬は他の犬種に比べて震える頻度が高いのでしょうか。小型犬が震えてしまう理由を見ていきましょう。
1.寒い
まず考えられる理由として、寒いからという理由があります。小さな体の小型犬の場合、冬場やクーラーをつけている室内では、寒さを感じやすいことがあります。
人間のように着込むことで寒さをしのぐことができない犬は、基本的に体温調節と自身の被毛によって寒さをしのいでいます。そのため、ダブルコート犬種に比べシングルコート犬種は寒さを感じやすい傾向にあります。
小型犬の中にはシングルコート犬種が比較的多く、トイプードルやマルチーズ、ヨークシャーテリアなどが含まれます。季節に関係なく、まずは室内の温度を確認してみましょう。
暖房を入れていても高いところは温かく、犬が過ごす床近くは温まりにくいので室温の確認は犬の過ごす床近くで測るようにしましょう。
2.緊張や不安
体格が小さな小型犬ですが、犬種や個体によっては体の大きな犬に対しても勇敢に振る舞うことも少なくありません。ただ、やはり自分よりも体の大きい知らない人や大型犬に出会うと、緊張や不安からぶるぶると震えてしまう犬もいます。
小型犬は犬種の性質上、大型犬や中型犬に比べて神経質で臆病(警戒心が強い)な犬が多い傾向にあります。また、飼い主が「可愛い」と強い愛情を注ぐことで、飼い主以外に対する警戒心が強くなる小型犬も珍しくありません。
こうした犬種的な性質や飼育環境の影響によって、緊張したり不安を感じたりと心理的な原因で震えることも少なくないようです。
3.怪我による痛み
小型犬は他の犬種に比べると足腰が細く弱いため、さほど高くない段差であっても躓いてしまったり、足に負担を強くかけてしまったりすることがあります。
小型犬を飼っているご家庭にも、ソファーやベッドが設置されているかと思います。しかし、実はこのような少しの高さであっても、飛び乗ったり飛び降りたりする度、小型犬の足や体に衝撃が走り、負担をかけている可能性があります。
この状態が続くことにより、小型犬は骨折や関節炎、ヘルニアなどのトラブルを引き起こしやすく、痛みによってぶるぶると震えることがあります。
飼い主が思い当たる節がなくても、ちょっとした行動で体を痛めている可能性があるので、まずは体のあらゆる場所を触診し、異常がないか確認しましょう。
4.病気の可能性
怪我やヘルニアといった体を痛めてしまった状態だけでなく、病気によって痛みや苦痛を伴い、ぶるぶると震えてしまう小型犬も少なくありません。
また、ぶるぶると震えているように見えるけいれん発作を引き起こす『てんかん』である可能性も。頻繁に何度もぶるぶるとけいれんするような震えが見られる場合は、てんかん症状を疑い、一度検査してもらう必要があります。
その他にも、拾い食いや誤飲によって中毒症状を引き起こした際、小型犬は中型犬や大型犬よりも全身に毒素が回りやすい傾向にあります。中毒症状の1つとして、震えやけいれんといった症状があるので、誤飲の疑いも視野に入れてください。
怪我や病気が疑われる場合は病院へ
小型犬は環境や心理的な要因で震えることも比較的多い傾向にありますが、怪我や病気によって震えるといった症状を起こすことも少なくありません。
もしも他に異変が見られたり、違う症状が同時に併発しているようであれば、怪我や病気の可能性を疑い、かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
震えているだけであれば、環境や心理的要因の可能性も高いので、様子を見ながら震えが治まらないようであれば、病院に連れて行きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。小型犬は体が小さい分、さまざまな影響を受けやすい傾向にあります。病気や怪我、心理的要因など、さまざまな理由が考えられます。震えがすぐに治まりいつもと様子が変わらない場合は様子を見てもよいでしょう。しかし震えが長引く、繰り返す、震え以外に心配な症状がある場合には病院を受診するようにしましょう。
ユーザーのコメント
10代 男性 匿名
家には、シー・ズーの保護犬が居ますがよく震えることがあります。寒くもなく他のものにも該当しません。こういった場合、人間が怖くて震えているのでしょうか?