1.お世話を続けられるかが不安
飼育環境の変化や医療の発達により、わんこの寿命は格段に伸びています。わんこを飼うということは、15年や20年といった長い年月に渡ってお世話が続くということであり、その責任を負う覚悟がなければわんこを飼ってはいけません。ですが「本当にお世話が続けられるのか?」という不安を抱えている人も少なくないでしょう。
子どもが飼いたがっている場合
小さな子どもが「犬を飼いたい!」と言っている場合、特にこの不安は大きいのではないでしょうか。子どもが一時の興味関心だけで飼いたがっているのではないか、最初は良くてもずっと自分でお世話ができるのか、お父さんお母さんは悩ましいところですよね。
動物はおもちゃではなく、飽きたから世話をしないということは許されないということをしっかり理解できなければ、飼い始めるべきではないでしょう。
高齢者の場合
逆に高齢者の場合には「自分が犬より先に死んでしまうのではないか」という不安を抱えて、踏み出せないということもあるでしょう。
実際に孤独死の現場で飼い犬が取り残される例や、飼い主さんが入院や介護施設に入所するために飼い犬が保健所に送られる例も少なくありません。高齢者がわんこを飼う場合には成犬からにする、もしものときのわんこの譲り先を決めておくといった配慮が必要です。
ライフステージの変化の場合
進学や就職、結婚、出産など、人生には様々なライフステージの変化があります。引っ越しを余儀なくされたときや家族の人数や環境が変わるとき、わんこを一緒に連れていくことができるのかというのも大きな不安要素です。ある程度落ち着いてから飼い始めるか、飼えなくなったときの拠り所をしっかりさせておくことが重要でしょう。
2.お留守番をさせるのが不安
一人暮らしの場合や共働きの場合など、家族が毎日長時間家を空ける家庭では、必然的にわんこがお留守番をする時間が長くなってしまいます。わんこはもともと群れで暮らす動物のため、ひとりぼっちを好みません。お留守番が長いとストレスになってしまうのではないか、不幸にさせてしまうのではないかという不安を抱く人も多いでしょう。
そんな場合にはわんこを迎える前にライフスタイルを見直したり、どうしてもお留守番が長くなってしまうようであれば一緒にいられる時間にその分たくさん遊んであげたりするなど、わんこのストレスを減らす工夫が必要になります。
3.行動を制限されるのが不安
わんこを飼うことでそれまでの生活スタイルが一変するというのはよくあることです。お散歩やごはんの世話をするために休日でも朝寝坊はできなくなる、仕事帰りに遅くまで飲んで帰ることもできなくなる、遠くに旅行にいくこともできなくなるかもしれない…。
自分の行動の自由が制限されるようになるのではないかと不安で一歩踏み出せないという人もいるでしょう。もちろんその覚悟は必要ですが、いったんわんこと暮らし始めれば、愛犬の可愛さに自然と愛犬中心・愛犬第一の生活になって、何の苦でもなくなるというのもまた「あるある」かもしれませんよ。
4.ペットロスが不安
わんこの寿命が伸びたとはいえ、人間の寿命に比べればそれはとても儚いもの。赤ちゃんだった愛犬があっという間に自分たちを追い越して年老い、そして、いつかは見送らなければならないのがわんこを飼うことの宿命です。
特に一度わんこを飼ったことがあり、深い愛情を注いでいた人ほど「あんな悲しみは二度と味わいたくない」と次の子を迎えるのをためらってしまう傾向があります。ですがその悲しみを上回るほど、わんこと過ごす日々はかけがえのないもの。「愛犬を見送る」覚悟と責任は必要ですが、必要以上に不安に思わないでほしいのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?不安を抱くということは、それだけわんこと暮らすということ、わんこの命を預かるということを真剣に考えている証拠です。全ての不安を払拭することはできないかもしれませんが、不安としっかり向き合ったうえで「やっぱり飼いたい」と決めた人は、きっと愛犬と素晴らしい日々を過ごすことができるのではないでしょうか。
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20代 男性 匿名