犬の睡眠時間は12時間程度必要
犬はよく眠る動物だと言われており、実際家にいる間は寝ている姿をよく見せていると思います。一般的に健康な成犬に必要な睡眠時間は、12時間前後だとされています。
運動量が多い日や体調不良の日などは、さらに長い睡眠時間が必要とされて15~18時間程眠ることもあります。犬は「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りの状態が圧倒的に多いため、長い時間眠ることが必要だとされています。
さらに、子犬や老犬はより多くの睡眠時間が必要となります。子犬は小さな体でさまざまな新しい学習をし、全身で運動するため多くのエネルギーを消費します。その心身のエネルギー回復のために、たっぷりの休息が必要なのです。
老犬の場合は、体力が衰えているため回復に時間がかかるようになり、休息時間が長くなります。また、音や光など外部からの刺激に対して鈍くなるので起きるタイミングが少なくなるということも影響します。
睡眠不足の犬の特徴①問題行動が増える
睡眠不足に陥った犬には、ストレスが溜まると考えられています。睡眠は体力を回復させるためだけに必要なものではなく、精神的な安定のためにも必要だとされています。人間でも睡眠不足が続くと疲れが溜まって、イライラすることがあると思いますが、犬でも同じ状態に陥るのです。
ストレスが溜まることでよく吠えるようになったり、部屋の中でいたずらをするようになったりします。また、イライラして飼い主さんに対して反抗したり、攻撃行動をするようになったりすることもあります。
このようなときは、これまでできていたしつけができなくなったり、関係性が悪くなったりすることもあるので、いつもと様子が違うと感じたときは睡眠時間を含めた生活リズムを見直してみるといいでしょう。
睡眠不足の犬の特徴②体調不良が続く
犬が睡眠不足になると、体調に異変が出る場合もあります。睡眠不足によって消化機能が低下して食事量が落ちたり、下痢や嘔吐をくり返すようになったりします。
また、十分な睡眠が取れず免疫力が落ちてしまうと、さまざまな病気にかかりやすくもなります。免疫力が落ちると、ちょっとした体調不良だけでなくウイルスや細菌などに感染しやすくなったり、重大な疾病を発症したりすることがあるので十分に注意しなければなりません。
反対に、何らかの病気や体の痛みが原因でしっかりと眠ることができない場合もあります。体調不良が原因で睡眠不足に陥った場合、より一層回復しにくくなるので病気に対する適切な対処が必要となります。
体調不良が続いたりくり返されたりする場合には、動物病院に相談するとともに、睡眠時間が十分かどうかを確認するようにしましょう。
まとめ
犬の睡眠時間は人間に比べて長いものの、その大半が浅い眠りなのでちょっとした刺激で起きてしまいます。そのため、飼い主さんの生活や環境の変化が犬の睡眠時間にも影響しやすいと考えられています。
睡眠不足になった犬はストレスが溜まっていたずらが増えたり、イライラして攻撃的になったりします。それが原因で飼い主さんとの関係が悪化してしまうことも。
また、体力や免疫力が低下して体調不良を頻繁に起こすようになるだけでなく、寿命にも影響を及ぼす可能性があります。心身の健康のために、犬の睡眠時間は十分に確保してあげるよう注意してくださいね。
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50代以上 男性 田中裕里