理由やリスク①不衛生・アレルギー
犬と一緒に寝ることで気になるリスクとして、寝具の清潔を保つことがむずかしく(大変に)なるということが挙げられます。
犬は散歩中にどうしても体が汚れてしまいます。特に汚れやすい足やお腹、お尻などはきれいに拭いたり洗ったりしている人もいるかもしれませんが、地面に近い位置にいる犬の体には砂ぼこりがついていたり、ノミ・ダニなどの害虫が毛の中に入り込んでいることがあります。
毎日シャンプーしているという家庭はほとんどないでしょうから、どうしても汚れた体で布団に入ることになってしまいます。
多少汚れても気にしないというのであれば問題ありませんが、赤ちゃんが寝る布団や肌が弱い・アレルギー体質の人がいる場合などは注意した方がいいでしょう。花粉症の季節などは、犬の毛に花粉が入り込んでしまっていて、犬と寝るとくしゃみが止まらなくなってしまうなどということもめずらしくありません。
理由やリスク②お互いに怪我をする可能性がある
犬とくっついて寝る場合、寝返りを打った時に犬の足や尻尾を体で踏みつけてしまったり、ベッドから落としてしまったりすることがあります。そうすることで犬が骨折などの怪我をすることもありますし、痛みに驚いた犬が反射的に近くにいる人のことを噛んでしまうことなどもあります。
お互い寝ている時に、無意識で起こることだからこそ力加減ができず、さらに防御の態勢や受け身を取ることができないので思わぬ怪我につながることがあることを覚えておきましょう。
理由やリスク③精神的自立ができない
犬と一緒に寝ることは、犬も飼い主さんもお互いにとても幸せな気持ちになることだと思います。しかし、飼い主さんへの依存心が強くひとりきりでいることが苦手なタイプの犬の場合は注意が必要です。一緒に寝ることでその時は安心できるかもしれませんが、依存心がより一層強くなってしまい分離不安になってしまう可能性があるからです。
留守番などひとりで過ごす時間に不安を感じてしまい、いたずらや吠えなどの問題が起きている場合には、一緒になることも控えた方がいいと思います。ひとりの時間を落ち着いて過ごせるようにあえて離れて過ごす時間をつくることも大切です。
まとめ
実は、「犬と一緒に寝てはいけない」という考え方が広まったそもそもの理由は、ここで紹介したような衛生面や安全面の問題でありません。少し前まで犬のしつけや関係性づくりにおいて、飼い主が犬の“リーダー”になることが必要とされ、寝床を一緒にすることでその関係性が崩れてしまうと考えられていたのです。
これと同様の考えから「ドアは飼い主が先に出なければいけない」「食事は飼い主が先」といったルールも大切だと言われていました。
しかし近年ではその“リーダー論”自体が疑問視されるようになり、一緒に寝ることや食事・ドアの出入りの順番は関係性づくりにおいてそれほど重要ではないと考えられています。
犬と一緒に寝ることで単純にお互い幸せを感じられるだけでなく、ストレスの軽減や血圧低下、血行促進などの健康効果も得られるということも研究により明らかになっています。犬と一緒に寝ることにはこのようなメリットもあるので、衛生面や安全面を確保すれば悪いことではないでしょう。
ただし、日頃のしつけや関係性づくりがうまくいっておらず、分離不安の症状や攻撃性を伴うワガママさなどが見られる場合は一緒に寝ることは避けた方がいいと思います。愛犬と一緒に寝るために、まずはしっかりとしつけを行い適切な関係を築きましょうね。
ユーザーのコメント
40代 男性 匿名
男性 匿名
40代 男性 ミンパパ
その後また戻ってきて、布団に潜り込みます。
以上を夜の間に2〜3回繰り返してます。
これはどういう心境なんでしょうかね?