犬の散歩…本当に行く必要があるの?
犬を飼っていると、毎日当たり前のように行っている散歩。愛犬と外を歩くことで飼い主もリフレッシュできますし、何より愛犬としっかり向き合える大切な時間をとれるため、楽しい時間ですよね。
しかし、その反面、仕事から帰ってきた後や暑い真夏日、雪が降っている寒い冬の日など、「行くの面倒だな」と感じてしまうことがどうしても出てきます。では、犬の散歩は毎日、本当に行く必要はあるのでしょうか。
犬の散歩をすることのメリットや必要性
犬にとって散歩はさまざまな役割を担っています。そのため、散歩に行くことはメリットも多く、必要性の高い重要な日課です。
例えば、犬の散歩には運動不足解消以外にも、他の犬や人と触れ合うことで社会性、社交性を身に着けたり、外でしか感じることのできない臭いや音を感じ取り、刺激を受けたり、1日中家にいる犬にとって、重要なリフレッシュの場でもあります。
つまり散歩は、基本的には毎日連れていってあげなければ、運動不足に陥るだけでなく、ストレスを溜め込んでしまったり、他の犬や人との関わり方が苦手になってしまったりする恐れがあるのです。
中型犬や大型犬は毎日1日2回、小型犬は天候などを見て、毎日1日1回散歩へ連れて行くべきです。
小型犬は行かなくてもいいって本当?
よく聞く噂の一つに「小型犬は家の中で自由に遊んだり走ったりしていれば、本当は散歩に行かなくてもいいのよ」なんて話がありますが、これは散歩に運動不足を解消する役割だけを考えた結果です。先ほど記述したとおり、犬の散歩には運動だけでなく、あらゆる役割があります。
たしかに体の小さな小型犬は、犬種によって差はあれど、基本的には家の中を走り回ったり、おもちゃで遊んだりするだけで、運動不足自体は解消される場合が多いです。
しかし、外に出ることで受けられる刺激や他の犬との関わり方などは、家の中で学ぶことができません。そのため、小型犬であっても毎日の散歩は必要なのです。
日課である散歩…行かないとどうなる?
犬にとってさまざまなメリットや必要性のある散歩ですが、もしも毎日の散歩を怠り、たまにしか行かなくなってしまった場合、犬にはどのような影響が出るのでしょうか。
社交性が身に付かず性格に悪影響が出る
散歩のために外に出ないと、家族以外の人や犬と関わる機会が無くなってしまいます。そのため、いざ外出する時に警戒心が過剰に出てしまい、他の犬や人に吠えかかったり、ストレスを感じてしまったりします。
社交性が身に付かなければ、他の犬との関わり方を知らないため、ドッグランやドッグカフェなどに訪れた時も、周りに迷惑をかける恐れがあり危険です。
このように、散歩に行かず、他者との関わりを絶ってしまうことで、性格や他の犬との関わり方に悪影響が出ます。
運動不足により肥満に陥る
毎日必要な量の散歩を行わないことで、運動不足に陥る犬は多いです。運動不足になると、足腰に必要な筋力がつかなくなり、成犬期には問題なくても、シニア期に入ってから急に怪我や病気が多くなってしまう原因にもなります。
また運動をせず、食べて部屋の中を移動するだけの生活を送っていると、上手く食べた物を消化することができず、肥満になってしまう懸念もあります。
肥満はそこからさまざまな病気になってしまうため侮れません。中型犬や大型犬はもちろん、小型犬であっても多くの運動量を必要とする犬種は、毎日散歩に行く必要があります。
本能的欲求を満たせず問題行動が増える
散歩に行くと、途中で立ち止まり地面の臭いを嗅ぎ回ったり、どこからか聞こえる音を聴き取ろうとしたりする姿を見せることがあります。これは、犬の本能的行動です。
現代では人間と共存しているため、家の中では犬らしい行動を抑制されていることが多いです。しかし一歩外に出ることで、こうした野生の頃の感覚を存分に活かし、楽しむことができます。
本能的欲求を満たすことでストレスも解消され、リラックス効果も期待できます。つまり散歩に行かなければ、これらの役割を十分に満たすことが難しく、犬にとっては過度なストレスがかかり、悪影響となります。
過度なストレスがかかることで破壊行為や無駄吠え、攻撃性が高まるなど、問題行動が徐々に増えるようになります。こうした事態を回避するためにも、散歩は必要な日課なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の散歩は一見、運動不足解消のためだけに行われていることと思われがちですが、実はさまざまな役割を担っています。そのため小型犬であっても日課としての散歩は欠かせません。ぜひ散歩の意味を理解し、質の良い散歩ができるよう意識してください。
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20代 男性 匿名