1.犬の「ノミ対策」には洋服が効果的?
犬や人がノミの成虫や卵を自宅へと持ち帰ってしまい、室内で繁殖してしまうことがあります。ノミは、成虫でも2mmほどの大きさしかないため、気づかぬうちに大量繁殖してしまっている可能性が高いです。
持ち帰ってしまったとしても、自宅の室内で繁殖してしまうことを防ぐためにも、確実なノミ対策が必要です。
洋服ではノミの寄生を予防することはできません
犬に洋服を着せていればノミ対策になるのか?という疑問についてなのですが、残念ながら洋服を着ていてもあまりノミ対策にはなりません。
洋服を着てお散歩へ行ったとしても、公園やドッグランや道端の草むらに潜んでいるノミの成虫や卵が犬のカラダや洋服に付着し、そのまま自宅へと持ち帰ってしまうことがあります。
また、他の犬や猫と接触したときに、その犬や猫に寄生しているノミの成虫や卵が移ってしまうこともあります。成虫は、30cmほどジャンプすることができるため、ただすれ違っただけでも他の犬へと飛び移ることが可能です。
また、犬に洋服を着せていたとしても、飼い主さんや家族が他の犬や猫と接触したときに、ノミを持ち帰ってしまうことがあります。そのため、自宅の室内で繁殖し、愛犬にもノミが寄生してしまう場合があります。
ノミ対策に最も効果的な方法
最も効果的で、確実にノミの寄生を防ぐことができる対策は、動物病院で処方してもらうことができる、ノミの寄生を予防するためのお薬を使用することです。
犬の皮膚に投与する液体タイプの予防薬もありますし、服用するタイプの予防薬もあります。ノミの成虫のみ駆除することができる予防薬もありますし、ノミの成虫・幼虫・卵の全てを駆除することができる予防薬もあります。
一年を通して、月一回の予防薬の投与が必須です
ノミは暑い時期に繁殖力を高めますが、夏にだけノミ対策をすれば良いということではありません。繁殖力は低くなりますが、冬にも繁殖や寄生を続けます。
そのため、ノミ対策は一年を通して行う必要があります。月に一回、予防薬を投与することが対策の基本です。
予防薬と洋服の併用でノミ対策が効果的になる?
冒頭でもお話しましたが、洋服を着ていてもノミ対策にはなりません。たとえ、毎月一回の予防薬を欠かすことなく投与していたとしても、犬のカラダや洋服にノミの成虫や卵が付着してしまうことがあります。そのまま自宅へと持ち帰ってしまうこともあります。
しかし、予防薬の作用によって、ノミの成虫も卵も駆除することができるため、室内で繁殖することはありません。飼い主さんがノミを持ち帰ってしまった場合にも、愛犬が予防薬を投与していることで駆除することができます。
もし、持ち帰ってしまった場合、ノミの成虫の死骸が床に転がっているのを目にすることがあるかもしれません。しっかり予防薬の効果があったということです。
2.犬の「マダニ対策」には洋服が効果的?
マダニは、どこにでも潜んでいる寄生虫です。草むらに潜んでいることもありますし、木の上から落ちてくることもあります。
犬の体温や体臭に反応し、犬のカラダに飛び移ることで寄生します。マダニに吸血されることによって引き起こされる症状には、貧血・痒み・皮膚炎・神経障害などがあります。
洋服ではマダニの寄生を予防することはできません
ノミと同様に、マダニも犬のカラダに飛び移ることができます。洋服を着ていたとしても、犬の体温や体臭に反応して飛び移り、寄生します。
洋服では、頭部や手足や尻尾は隠れていないのではありませんか?飛び移った先が洋服の上であったとしても、隠れていない部分を狙って移動し、寄生することがあります。
マダニ対策に最も効果的な方法
これもノミと同様に、寄生を予防するためのお薬を使用することが最も効果的な対策です。基本的には、ひとつの予防薬でノミとマダニのどちらの寄生も予防することができます。
まとめ
ノミやマダニ対策として洋服は効果的なのか。残念ながら洋服を着せるだけでは、予防にも対策にもなりません。寄生を予防するためには、予防薬の投与が必須です。
犬の皮膚に投与する液体タイプや飲み薬タイプがありますが、多くのメーカーから予防薬が販売されています。投与しにくい場合は動物病院で相談してみましょう。
また、ひとつの予防薬で、フィラリア症・ノミの寄生・マダニの寄生の3つができるタイプなどもあります。かかりつけの獣医さんと十分に相談し、愛犬に適切な予防薬を処方してもらいましょう。
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20代 男性 匿名