犬を「犬」として尊重すること
犬は、犬として扱われることを望みます。人間のように扱われたいとは思いません。飼い主や家族から「犬」として尊重され、犬として扱われている犬は、本当に心から幸せそうな様子がよくわかります。
活き活きとし、活発的な姿もより犬らしく見えますし、犬が人間にとって素晴らしいパートナーであることも改めて実感します。では、犬を「犬」として尊重するとはどういうことなのか、一緒に考えてみましょう。きっと、あなたも愛犬にとっての魅力的な飼い主になれるはずです。
1.共存できるようにトレーニングをさせること
犬は私たち人間と共存していかなければなりません。共存することができないと判断されてしまった犬は、殺処分されてしまうことがあります。共存できないと考え、犬を簡単に捨てる人もいます。自分にとって都合の悪い犬だったからです。
でも、それは、犬の責任ではありません。共存するためのトレーニングを怠った飼い主の責任です。犬が犬として生きるためには、人間社会のルールを学ぶ必要があります。飼い主や家族で行えないのであれば、ドッグトレーナーの元で学ぶこともできます。
“なぜ、日本では、飛行機に乗るとき、犬は貨物室なのか。なぜ、一緒に座席に乗ることができないのか。”と。疑問や不満に思われたことはありませんか?答えは簡単です。そのために必要なトレーニングを十分に受けていない犬がほとんどだからです。
狂犬病予防の注射率や混合ワクチンの接種率も低いです。とある国では、電車にもバスにもタクシーにも犬と一緒に乗ることができます。キャリーバッグに入っている犬はあまり見かけません。飲食店にもわざわざ犬同伴OKなんて書かれていませんし、飛行機だって座席に犬が当たり前のように座っています。
そのために必要なトレーニングが徹底され、トレーニングを受けるための施設が多くあります。私たち人間が学校や習い事へ行くことと同じようにです。飼い主や家族からだけではなく、国から「犬」として尊重されているということなのではないでしょうか。
2.犬を人間よりも下等な存在として見下さないこと
犬は人間よりも劣っているでしょうか。確かに、言葉を話すこともできなければ、計算をすることもできません。自分で食事を用意することもできなければ、お金を稼ぐこともできません。だからといって、人間よりも下等な存在だというわけではありません。
私たち人間は、犬の優れた能力を借り、安全に暮らしたり、命を助けてもらうことがありますよね?犬は、犬として存在するだけで、犬として尊重されるべきなのではないでしょうか。
警察犬のように行方不明者を探し出すことができなくても、他の犬には真似できない特別な芸を見せることができなくても、ちょっとドジでおバカさんな犬でも、全ての犬が尊重されるべきです。
3.その犬のことをよく知り、理解すること
犬ってこうだ!と決めつけていませんか?犬との暮らしに理想があるかもしれません。他人の暮らしを見て、私も犬とこんな素敵な暮らしがしたい!と思い、犬を家族に迎えることがあるかもしれません。
しかし、愛犬があなたの理想通りの犬ではないことがあります。だからとって捨ててしまうのでしょうか。何とか従わせようと無理強いするのでしょうか。そうなってしまうことがないよう、まずは、その犬のことをよく知り、理解してあげることから始めてみましょう。
愛犬のことをよく知り、理解してあげることができている飼い主や家族は、決して「うちの犬バカなんで」とは言いません。ちょっと変わってるけど、困らせることも多いけど、自慢したくなるほど愛犬を尊重することができているからです。
まとめ
犬にとっての“魅力的な飼い主”の特徴として、
- 共存できるようにトレーニングをさせること
- 犬を人間よりも下等な存在として見下さないこと
- その犬のことをよく知り、理解すること
この3つをテーマに考えてみました。犬にとって魅力的な飼い主とは、“犬を「犬」として尊重している飼い主”であると私は考えます。あなたはいかがでしょうか。
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20代 男性 匿名
30代 女性 匿名