なぜそんなところに…?犬は狭いところがお好き
愛犬の姿が見えないと思ったら、なぜか隙間に顔を突っ込んでいたり、窮屈そうな狭い場所に無理矢理入り込んでいたり…。「どうしてそんな狭いところにいるの?」と、私たちは不思議に思ってしまいます。
しかし、犬を始め、多くの動物は、狭いところを好む傾向にあります。これは、狭いところにいることで、敵から身を守ることができる確率が上がることを、本能的に理解しているからだと考えられています。
とは言っても、隙間に顔を突っ込んでいる場合、おしりがこちらに丸見えなので、隠れることができていないようにも思えますが、そこはご愛嬌、ということでしょう。
犬が隙間に顔を突っ込む心理4つ
犬が隙間に顔を突っ込んだり、わざわざ狭い場所に入り込んだりする行動は、本能的な行動とも言えます。では、犬が隙間に顔を突っ込んでいるとき、具体的にどのような心理が働いているのでしょうか。
1.安心するから
飼い主がソファーの端に座っているとき、愛犬が近寄ってきて、無理矢理ソファーの端と飼い主の体の間に顔を突っ込んでくることはありませんか。「なんでそんな狭い場所に無理矢理入ってくるの」と思ってしまいますよね。
これは、犬は狭いところに入り込むことで、本能的に安心感を得ることができることが大きな理由です。狭い隙間に顔を突っ込むことで、不思議と安心することができるのでしょう。
しかし、安心感を得ようと隙間に顔を突っ込んでいるということは、何らかの理由によって不安を感じていることを表しています。このような行動を見せたときは、まず愛犬が不安に感じる原因がないか確認しましょう。
2.落ち着くから
隙間に顔を突っ込むことで、安心するという理由を1つ前に紹介しました。似ている理由として、隙間に顔を突っ込むことで落ち着くからという心理が働いていることもあります。
これは、単純にリラックスして休みたいために、落ち着いて休める場所を探した結果、隙間に顔を突っ込んでしまったのでしょう。そのため、不安からくる行動ではありません。
もしも「不安なことがあるのかな?」と周囲を確認し、原因がわからなかった場合は、単にリラックスして休みたいという理由でしょう。
3.隙間の中に興味を持っている
穴のような隙間に顔を突っ込んでいる場合、その隙間に何か犬が興味を持つようなものが落ちている可能性が考えられます。特に散歩中は、家の中では見つけられないような物が隙間に落ちていることもあります。
しかし、これは非常に危険な行為です。犬は興味を持った物の情報を得ようと、口に入れたり、舐めたり、臭いを嗅いだりします。間違って誤飲してしまった場合、誤飲した物によっては中毒症状を引き起こす恐れもあります。
拾い食いや誤飲を避けるためにも、隙間に顔を突っ込み、何か不穏な行動を見せていたら、すぐにやめさせましょう。
4.飼い主に注目してもらいたい
以前、隙間に顔を突っ込んでいたところ、飼い主がその姿を見て「可愛い!」「何してるの!」と笑ったり、声を出したりと、良い反応を見せている場合、「また飼い主さんに注目してもらいたい」という思いから、わざと顔を突っ込んでいることがあります。
犬は飼い主に喜んでもらうことに喜びを感じています。そのため、一度そのような行動を見せてしまうと、学習し、再度同じ行動を別日に繰り返すようになります。
もしもこのようにわざと隙間に顔を突っ込む行為を止めさせたいのであれば、飼い主が無反応を示す方法が最も効果的です。反応しなければ、「あれ?飼い主さんが注目してくれない」と理解し、その後徐々に回数が減っていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が隙間に顔を突っ込む理由は、大きく『安心感』『好奇心』『構ってほしい』という3つに分けられます。隙間に顔を突っ込んでいると、誤飲や挟まるなどのトラブルを引き起こす恐れもあるので、場合によっては飼い主が注意深く様子を見守りましょう。