なぜ吠えてしまうの?
普段はほとんど吠えることのない愛犬が、飼い主さんや家族が帰宅したときに限って、激しく吠えてしまうことがあります。飼い主さんが帰宅したとき、吠える日と吠えない日がある、ということもあり、なぜだ?と不思議に思いますよね。
家族によって、出迎えるor出迎えない、吠えるor吠えない、というように違いがあることも…。吠えてしまう理由と対処法をご紹介しますので、“ご近所の迷惑になってないか心配”というときなど、お役立てください。
1.嬉しくて大興奮しちゃう
飼い主さんの帰宅が嬉しくて、大興奮し、大声で吠えてしまう犬はとても多いです。声をかけたり、抱きしめてあげたり、リビングに移動するなどすると、すぐに吠えることをやめてくれます。しかし、いつまでも吠え続けてしまうことがありますね。
なかなか興奮した気持ちを落ち着かせることができないでいるからです。興奮した犬を落ち着かせる方法は、犬それぞれにあります。愛犬は、どんなことをしてあげると落ち着くことができますか?興奮した愛犬を落ち着かせる方法を探し出してみましょう。
「静かに!」「やめなさい!」など、飼い主さんまで大きな声を出してしまうと、さらに犬を興奮させてしまう可能性があります。優しく声をかけるのが良いです。
2.あまりにも退屈だったから
お留守番する時間が長ければ長いほど、犬は退屈します。人間のように、音楽を聴いたり、動画を観たり、ゲームをして過ごすわけではありません。与えられたおもちゃにもすぐに飽きてしまいます。
そのため、飼い主さんが帰宅すると、“やっと退屈から解放される!”という気持ちから、大声で吠えてしまうことがあります。犬がお留守番を楽しめるよう、退屈してしまわないよう、アイテムを使って対策してみましょう。
設定した時間になると、おやつが飛び出してくるアイテムもあります。嗅覚や好奇心を刺激する知育玩具もあります。窓際で人や車が通るのを眺めることが好きな犬もいますね。
3.不安と恐怖と闘っていたから
たとえ自宅であっても、犬が安全に快適に過ごすことができる環境ではない場合、不安や恐怖などによるストレスを抱えていることがあります。ケージを窓際に置いていることで、外からの音などに刺激され、落ち着いて過ごすことができていないかもしれません。
暑さや寒さをしのぐためにと、エアコンの風が当たる場所にケージが置かれ、体調を悪くしているかもしれません。飼い主さんに依存し、飼い主さんがいないことにストレスを感じているかもしれません。
飼い主さんが帰宅すると、このようなことから解放されるため、大声で吠えてしまうのです。嬉しくて吠えるのか、不満をぶつけるように吠えるのか、泣くように吠える犬もいるかもしれません。一日のほとんどをお留守番して過ごすのであれば、愛犬の過ごす環境を見直してみると良いでしょう。
4.期待しているから
冒頭で少し触れたのですが、
- 飼い主さんが帰宅したとき、吠える日と吠えない日がある
- 家族によって、出迎えるor出迎えない、吠えるor吠えない、というように違いがある
このようなとき、犬は何かを期待しているかもしれません。
たとえば、飼い主さんが帰宅した後、“お散歩に連れて行ってもらえる!”という期待です。この後、お散歩に連れて行ってもらえることを理解し、嬉しくて興奮し、大声で吠えてしまうことがあります。しかし、今日は雨が降っている、雨の日はお散歩は休み、ということを理解し、吠えない日があるようです。
また、家族によって違いがあることにも、同じように何か期待をしているようです。お父さんに吠えるのは、お父さんがこれから食事をし、おすそ分けがもらえるから。
お母さんに吠えるのは、お散歩に連れて行ってくれて、ごはんをもらえるから。お兄ちゃんに吠えるのは、たくさん遊んでもらえるから。このような期待があるようです。もし、家族の中で出迎えない吠えない相手がいるのであれば、何も期待することがないからかもしれません。
まとめ
飼い主の帰宅時、愛犬が大声で吠えてしまう理由には、
- 嬉しくて大興奮しちゃう
- あまりにも退屈だったから
- 不安と恐怖と闘っていたから
- 期待しているから
などを考えることができます。帰宅を喜んでもらえることは嬉しいことですが、愛犬が興奮しすぎてケガをしてしまわないよう、鳴き声がご近所の迷惑になってしまわないよう、お気をつけください。