多頭飼いに向いているのは?
友好的な性格の犬
人懐っこく、他の犬とも仲良くできる友好的なタイプの犬は多頭飼いに向いています。反対に「飼い主に対する依存心が強い」「周りの犬に攻撃的」「1匹で静かに暮らしたい」といったタイプの犬はあまり多頭飼いには向いていません。
多頭飼い向きの犬種
多頭飼いには、犬種によっても向き・不向きがあります。同じ犬種同士で迎えることをお考えの方へ、多頭飼い向きの犬種をご紹介します。
- トイプードル
- ヨークシャーテリア
- ミニチュアダックスフンド
- チワワ
- ゴールデンレトリバー
- ビションフリーゼ
二匹並んで歩く姿は、どの犬種も愛らしく癒されると思います。異なる犬種を多頭飼いする際は、同じくらいのサイズの犬を選ぶと、成犬になってから必要な運動量が近く、一緒に散歩させやすいです。
二匹目を迎えるタイミング
先住犬が3歳以上になってから
二匹目の犬は先住犬の行動を見て、真似をしながら育つ傾向にあります。そのため、二匹目を迎えるタイミングとしては、先住犬のしつけが済み、社会性を身に付けた3歳以上になってからが望ましいです。年齢差は、4〜5歳差がうまくいきやすいようですが、兄弟犬を同時に迎えるときはこの限りではありません。
パピー期が理想的
二匹目として迎える犬がパピー期(生後90日〜120日)だと、先住犬との上下関係が築きやすく、良好な関係を保ちやすいと言われています。
筆者宅にもチワワが二匹いますが、二匹目は生後90日頃に家族として迎え入れました。はじめのうちはお互いに戸惑いも見受けられましたが、先住犬が優しい性格ということもあり、徐々に打ち解けていった様子が今でも思い出に残っています。
多頭飼いの注意点
最初はケージに慣れさせる
先住犬と二匹目の犬、最初から同じ空間に放つのは少々危険です。体格差があったりすると、喧嘩をしたり怪我をさせてしまったりするリスクを伴います。新しい環境に慣れるまでの間、最初のうちは二匹目の犬をケージに入れて、落ち着ける場所を提供してあげましょう。
相性の見極めが重要
犬にも相性があります。同性同士はトラブルが起きやすく、オスとメスの組合せが比較的相性が良いとされていますが、実際対面させてみないことには一概に判断することはできません。ブリーダーさんから引き取る場合には、数回会う機会を設け、二匹の相性を見てからお迎えすると安心です。
金銭面の負担は二倍に!
当然ながら、犬の世話をするにはお金がかかります。共通で使えるグッズ(おもちゃ、トイレ)も一部ありますが、出費はほぼ二倍かかると思った方が良いでしょう。
犬の生涯にかかる飼育費用は一匹あたりでも数百万単位となるため、経済的に余裕がない場合、多頭飼いは難しいのが現実です。
避妊・去勢手術を行う
オスとメスの組合せで多頭飼いをするのであれば、不妊処置を行った方が良いです。発情期が来れば妊娠する可能性がありますし、子犬が生まれたら誰が育てるのか、という問題も浮上します。手術については賛否両論ありますが、不妊処置を行うことで、マウンティング行為・病気の防止にも繋がりますので、将来的なことも見据えた上で考えてみてください。
まとめ
多頭飼いの我が家で心がけているのは、「先住犬の自尊心を大切にする」ことです。二匹一緒に出かける機会は多いものの、たまには先住犬だけを連れて一人っ子気分を味わってもらったり、ごはんを与えるときの順番は気を付けたりするようにしています。
犬は、飼い主の行動を意外にも注意深く見ています。嫉妬心を感じさせないよう、配慮してあげてください。デメリットを克服できるイメージが湧いたら、ご家族と多頭飼いを検討してみてはいかがでしょうか。