1.上下運動やジャンプを繰り返す
平坦なところをただ走り回るだけでなく、高低差のある動きを取り入れることで、遊びの楽しさは格段にアップしますよね。最近では、アジリティ設備を備え付けたドッグランなども増えていますから、そういったアクロバティックな運動が好きというわんこも多いのではないでしょうか。
こういった変化のある動きを取り入れることで、わんこも飽きずに遊ぶことができ、また、いろいろな筋肉を使うので良い運動にもなります。ですが、あまり長時間続けてしまうのは逆効果となることもあるので注意が必要です。
段差に飛び乗ったり飛び降りたり、階段を上り下りしたり、ジャンプをしたりといった動作は、私たちが思っている以上にわんこの足腰に負担をかけます。関節炎などの疾患を引き起こす可能性もあるので、愛犬の体格や年齢に応じて、適度な運動量を心掛けましょう。
2.硬いものを噛ませつづける
何かをガジガジと噛むのは、いわばわんこの本能。噛むことでストレス発散にもなるため、おもちゃやトリーツなど、与えるととにかく夢中で噛みつづけてしまうという子もいるかもしれません。
鹿のヒヅメや棒チーズなど、硬いおもちゃやおやつはいろいろ市販されていますが、だからといって、時間無制限に噛ませつづけてしまうのはNGです。歯ぐきから出血してしまったり、ひどいときには、歯が折れたり欠けたりしてしまうこともあります。
硬いものを噛ませるときには、しっかり飼い主さんが見守っていたうえで、一定の時間が経ったらやめさせるようにしましょう。
3.水遊びでたくさん水を飲む
水遊びは、犬種や個体差によって好き嫌いの分かれるところ。ですが、好きな子は、水たまりと見るや飛び込んでしまうくらい大好きですよね。水の中をスイスイ泳いだり、水に向かっておもちゃを投げてトッテコイ遊びを楽しんだり、暑さが苦手なわんこでも夏を満喫できる極上の遊びであることは間違いありません。ですが、夢中で長時間遊んでしまう場合には、少し注意が必要です。
あまり意識はしないかもしれませんが、泳いでいるときというのは、思っている以上に水を飲み込んでいるものです。「水を飲まないと熱中症も心配だけど、飲みすぎる分には問題ないのでは?」と安易に判断してしまうのは大変危険です。
一時に大量の水を体内に取り込んでしまうと、血中の塩分濃度が急激に低下する、いわゆる「水中毒」という症状を引き起こします。水中毒はひどくなると死に至る場合もあり、実際に水遊びをしていたわんこが突然亡くなってしまった例も報告されています。水遊びをするときは休憩を挟みながら無理をしないことが大切です。
4.雪の中で遊びつづける
夏が水遊びなら、冬は雪遊び!童謡の中でも「犬は喜び庭かけ回り」と歌われているくらい、わんこは雪が大好き。寒さも忘れてはしゃぎ回る姿は微笑ましいですが、雪遊びもやっぱり無理は禁物です。
わんこの体はふわふわの被毛で覆われてはいますが、雪を踏みしめる足の裏は、肉球、すなわち皮膚が露出した状態になっています。足の裏以外にも、耳や鼻先など被毛の薄い箇所は、霜焼けになりやすい箇所でもあるのです。
雪遊びは適度な時間行うことと、もし、スノードッグランやスノートレッキングなどで長時間思う存分遊ばせたい場合には、わんこ専用の雪靴を履かせてあげることが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が楽しく遊ぶ姿を見ていると、飼い主さんも満たされた気持ちになりますよね。でも、遊びの加減を間違えたばかりに、愛犬の健康や命を危険にさらしてしまっては本末転倒です。
わんこは遊びに夢中になってしまうと、自分で区切りをつけることができません。飼い主さんがしっかり観察して、愛犬を守ってあげないといけませんよ。