犬のおやつの役割
栄養補給
ドッグフードをしっかり食べていれば、実はおやつを与える必要はありません。ドッグフードのパッケージに「総合栄養食」と書かれていたら、健康な体を維持するための栄養バランスが整っている証拠です。
上記を前提として「たんぱく質を摂取させたい」「目の健康を保ちたい」といった明確な目的がある場合には、目的に合わせたおやつで栄養素を補うことができます。
しつけのご褒美
しつけトレーニング、お留守番のご褒美としておやつを与える方もいらっしゃると思います。但し、毎回貰えることを覚えると、おやつがないときは飼い主の指示に従わなくなってしまいます。
そのため、おやつを与えるだけではなく、褒めたり撫でたりすることで、おやつ以外のご褒美があることを認識させましょう。
飼い主とのコミュニケーションツール
おやつは、愛犬と仲良くなるためのコミュニケーションの役目も果たしています。大好きな飼い主さんから美味しいおやつを貰えたら、わんちゃんもきっと喜んでいるはず!早食いの癖がある場合、おやつと遊びをセットで楽しめる「おやつトイ」があると、ストレス発散にも効果的です。
デンタルケア
歯周病や口臭予防には、歯ブラシや歯磨きシートが用いられます。しかしながら、小さい頃から習慣づいていないと、歯磨きが苦手な犬もいます。犬は歯石が溜まりやすいため、気軽にデンタルケアをするには「歯磨きガム」が便利です。ガムを丸飲みすると危険なため、犬の大きさに合わせたサイズ、年齢に合わせた硬さを選び、与えるようにしましょう。
おやつの与えすぎが引き起こす5つのこと
1. 糖尿病
生活習慣病の1つである糖尿病は、先天的な要因があるケースもありますが、そうではない場合、食事や肥満などが原因だとされています。糖尿病になると「水をよく飲むようになった」という症状が見られるようです。白内障などの合併症を起こす危険性もあります。
2. 下痢
いつもと違う食環境は下痢の原因に繋がります。美味しそうに食べてくれるからと言って、おやつばかりたくさん与えてしまうのはNGです。1日あたりのおやつの回数を決めて、できるだけ少量ずつ与えるようにしましょう。
3. 免疫力の低下
食事のバランスが偏っていると、腸の力と免疫力が低下します。免疫力が低下すると、ウィルスから身を守る抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなるといったリスクがあります。
4. アレルギー
犬が大好きなビスケットやクッキー。人間でも食べられそうなくらい美味しそうな見た目ですが、原材料に使われている「小麦粉」はアレルギーを引き起こす場合があります。元々アレルギーがなくても、突然症状が見られるようになることがあります。
5. 寿命を縮めてしまう
ドッグフードと比較すると、おやつは高カロリー。塩分量も多めです。おやつの食べ過ぎは肥満の原因になることもあります。肥満になると、内臓機能に障害が起きたり、体に負担がかかり、犬の寿命を縮めることにもなり兼ねません。
まとめ
1日あたりのおやつの量は、目安として必要カロリーの10〜20%くらいに抑えるのが理想的です。ドッグフードのトッピングもおやつに含まれますが、見落としがちなので注意しましょう。犬の安全・安心を考えるなら「無添加」のおやつがおすすめです。