犬用おやつヒマラヤチーズはどんな食べ物?
「ヒマチー」の愛称で広く親しまれている犬用おやつとして人気のヒマラヤチーズ、愛犬にあげたことがあるよ!という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
かくいう筆者も愛犬に与えたことがあるのですが、大喜びで食べてくれ、その食いつきの良さにびっくりしたことがあります。
ヒマラヤチーズは愛犬が夢中になってかじる「硬いチーズのおやつ」といったイメージが大きいですが、使用されている原材料や食べることで期待できる効果などを詳しく紹介していこうと思います。
食品添加物を使わない栄養豊富なナチュラルチーズガム
まずヒマラヤチーズの主な原料ですが、ネパールのヒマラヤ山脈標高4500m以上の場所で大切に育てられたヤクや、ヤクと牛が自然交配して生まれたヤク牛の栄養たっぷりなミルクが使われています。
保存料や酸化防止剤などの食品添加物が使われておらず、オールナチュラルな原料のみで作られています。小麦、大豆、肉、魚などを使用しないグルテンフリーな食品でもあり、アレルギーが心配な愛犬にも安心して与えられるため、安全性が高いおやつだと言えるでしょう。
犬の歯石や歯周病を予防し歯の健康を守ってくれる
ヒマラヤチーズは非常に硬く作られており、しっかりよく噛むことでよだれをたくさん出し歯石を付着させにくくさせます。
また、歯茎に刺激が与えられることにより歯周病の予防効果も期待でき、おいしいおやつを食べながら歯や顎の健康を守れる一石二鳥の優れものです。
しかし、上記の通りデンタルケアをサポートしてくれますが歯磨きをしなくてよいという事ではないので、歯磨きはしっかり行い、ヒマラヤチーズはそのサポートという形で与えてあげましょうね。
低カロリーなのでダイエットおやつにおススメ
ダイエット中でごはんを減らしていて、おやつもあまり食べられないというわんちゃんにもヒマラヤチーズはおススメです!
チーズなのに?と思うかもしれませんが、低カロリーで高タンパク、低脂質という優秀さで、しかもしっかり噛むことでカロリーも消費します。
噛み応えが良くたくさん噛んで食べられるため、ダイエットでごはんがたくさん食べられない!というストレスの解消にもなります。ダイエット中の愛犬には最適なおやつでしょう。
最後まで長く楽しめるおやつ
夢中になってかじってもとっても硬く、しっかり噛まなければならないため長い時間楽しむことができます。
差はありますが2週間程度で小さくなってくるので、その際は電子レンジで温めてあげるとカリっとした食感のチーズボールになりますよ!飽きる事なく最後までおいしく食べれますし、愛犬を満足させてあげられますね。
ヒマラヤチーズは色々なサイズがあり、愛犬の大きさに合わせてあったサイズを与えることができます。小型犬ならSサイズ、中型犬ならMサイズなどですが、小型犬に大きすぎるサイズを与えてしまうと顎を痛めたり歯の欠けの原因になるため注意して与えましょう。
ヒマラヤチーズが犬にとって危険と言われる理由
SNSやネットで大人気のヒマラヤチーズですが評判が良い一方で、「丸のみして危ない」「犬の歯が折れた」など「危険だ」というマイナスなお話も見当たります。
本当に与えても大丈夫なの?と心配になってなかなか購入までたどり着かない飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。高評価の反対でなぜ低評価なお話が出てきてしまうのか、解説していきましょう。
非常に硬いため子犬や老犬は歯が欠けることがある
ヒマラヤチーズは大体2週間近くかけて長時間じっくり噛んで楽しめるように作られているため、非常に硬く、人間でも折るのは難しいほどです。
長く楽しめる一方、老犬や子犬にとっては硬すぎてしまい、歯が欠けてしまう可能性があります。さらに歯周病や歯が弱っているという場合は、与えない方が良いでしょう。
実際に愛犬の歯が折れてしまったという方のレビューによると、ふと気付いた時にはヒマラヤチーズを食べている愛犬のそばの床に歯の欠片がポトリと落ちており、急いで病院へ!欠けた歯は抜いてしまうか欠けた部分の上から被物を被せてあげるか、選択しなければならなかったそうです。
結局抜かずに上から治療してもらったものの「もう硬いものは一切食べてはいけない」と宣告されてしまったとのこと。
このようにかなり硬いおやつで、実際に愛犬の歯に影響が出ている方もいらっしゃいます。もちろん丸ごと与えても問題はありませんが初めて与える際や歯は弱い小型犬などの飼い主さんは目の届く範囲で無理に噛んでいないかなど注意して見てあげながら、与えてくださいね。
小さくなったヒマラヤチーズを丸呑みする恐れがある
ヒマラヤチーズがどんどん小さくなってきて、一口サイズくらいになってきたらゴクリとその塊を丸呑みしてしまう危険性があります。ヒマラヤチーズを食べている間は出来る限り見守っていましょう。
丸呑みしてしまった場合でも動物性タンパク質で作られているヒマラヤチーズは犬の内臓内でしっかり消化でき、何事もなければ普段と変わらず便として排出されますが、しばらく体調が悪そうであったり、はぁはぁと息遣いが激しいなど普段と違う様子があれば動物病院へ行って診察してもらいましょう。
口の中を切ってしまう恐れがある
かなり硬い作りになっているため、食べている間に破片で口の中を切ってしまうのでは?と心配になりますよね。
しかしヒマラヤチーズは少しずつ噛みよだれを多く出しながら削っていくように食べるため、先がとがってしまったり、割れた欠片が口の中でささってしまって血が出るなどの心配は他の骨ガムなどと比べてかなり少ないと考えられます。
だたし衝撃により割れてしまう場合もあり、その割れた欠片を食べてしまって口の中を切るという危険性はあるかもしれません。投げたり、硬いからと無理やり割って与えるなどは怪我の原因になるためやめておきましょう。
カビなどの衛生面が気になる
長い時間(2週間くらい目安)をかけて食べる前提のおやつなので、食べ終わるまで放置しているとよだれでカビになってしまう…!と衛生面で心配な飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
確かに無添加で防カビ剤や保存料をしていないため、カビが発生してしまう場合も考えられます。
もし心配な場合は、ヒマラヤチーズを与え終わったら水で洗って、しっかり自然乾燥させてから次に与えるまでチャック袋などにいれて高温多湿、直射日光を避けて保存しておくと衛生面でもきれいに保てます。愛犬も安心して長く食べられますね。
犬にヒマラヤチーズを与える方法
そのまま与える
基本的にそのまま与えて問題ありません。べたつきにくく、汚れも付きにくいので愛犬が手に持ってかじる姿も楽しめます。
しかしそのまま与える際は「1日10分~20分程度」にとどめておき、食べている間は大きな塊を飲み込んだりしないように飼い主がしっかり見ていてあげましょう。
2週間程度食べ続けて小さくなると食べにくいサイズになってしまうため、電子レンジでチンしてあげると良いでしょう。2~3分温めるとサクサク食感の「チーズボール」になり食べやすくなるため、愛犬も最後まで楽しんで食べてくれるでしょう。
レンジで温めて与える
もしそのまま与えて食べにくそうにしている場合は、飼い主が手にしっかりもって与えてあげるか、硬すぎて噛めない場合はまるごとレンジで様子を見ながら温めていると一部分ずつ柔らかくなり膨らんできますので、その膨らんだ部分をかじるように食べさせると良いでしょう。
老犬や子犬など歯の弱い愛犬の場合、そのまま与えると硬すぎて歯が欠けてしまったり顎を痛めてしまう場合もあるので、こちらの温めて与える方法でまず与えてみて、それでも硬そうであったち食べにくそうにしていれば与えるのはやめた方が良いでしょう。
まとめ
ヒマラヤチーズは100%ナチュラル、無添加素材で栄養抜群!しっかり噛んで歯石予防も出来るという噛むのが大好きなわんちゃんにおススメできる美味しい理想的なおやつです。
しかし、その一方で危険だと言われている理由もご説明しました。本当に硬いので老犬や子犬はもちろん、健康な成犬でも顎や歯の丈夫さには個体差がありますので、与える際には注意も必要です。
歯の弱い子には与えないようにするなど飼い主がしっかり愛犬に合ったおやつかどうか見極めてから、与えてあげてくださいね。