①道を歩く時は犬のリードを短く持つ
猫を見つけた時に追いかけてしまう癖がある場合に注意したいのが、手からリードが外れてしまうことです。特に力の強い中~大型犬の場合はきちんとリードを持っているつもりでも、瞬間的に強く引っ張られることで手を離してしまうことがあります。
その後、きちんとつかまえられたり戻ってくれば問題ありませんが、猫を追いかけている時は狩猟本能が刺激されていることから猫に集中して飼い主の声も聞こえなくなってしまうでしょう。夢中で猫を追いかけているうちに、犬自身もどこを走ってきたのかわからなくなってしまった迷子になってしまうこともめずらしくありません。
そのため、散歩中にリードをしっかりと持つことはもちろん、出来るだけ短めに持つことをおすすめします。リードが長くたるんでいるほど、強い力で引っ張られた時の衝撃が強くなり手を痛めてしまったり離してしまったりしやすくなります。
そのため、リードの端を犬から遠い方の手で持ち、リードの真ん中あたりを逆の手で軽く持つようにして犬が猫を見つけて走り出そうとしたらすぐに止められるようにするといいでしょう。もちろん、犬が苦しくない程度にはリードをたるませるようにしてくださいね。
②猫を先に発見出来るように気を配る
根本的な対処法ではありませんが、犬が猫を見つけて追いかけてしまう場合には、飼い主が先に猫を見つけられるようにするといいでしょう。視力で狩りを行うサイトハウンド以外の犬であれば視力はそれほどよくないと考えられているため、きちんと気を配っていれば犬より先に猫を見つけることはそれほどむずかしいことではないと思います。
突然角から飛び出してくる猫などを発見することはむずかしいかもしれませんが、毎日散歩をしていると猫がよくいる場所というのが少しずつ把握出来てくると思います。そのため、猫がいそうな場所に近づいた時は周囲の様子をしっかりと見て犬が気がつく前に猫を発見しましょう。
犬が猫の存在に気がついていなければ、歩くコースを変えることも出来ます。また、先に気がついていることで落ち着いて猫の近くを通れるようになるための練習をすることも出来ると思います。
③猫がいても指示に従えるようにしつけをする
ここまでは犬が猫を追いかけないようにするためのコツや一時的な対処法を紹介してきましたが、出来れば猫がいても追いかけることなく落ち着いて歩いて欲しいものですよね。
そのためにはどのような強い刺激(気になるもの)があっても、飼い主の声に耳を傾けてアイコンタクトを取ることが出来るようにすることが重要なポイントとなります。まずは猫がいない状態で名前を呼んだらきちんとアイコンタクトが取れるように教え、少しずつ周囲の刺激を強くしていきましょう。
また、猫がいる場所が決まっている時などは、その場所に近づきながらアイコンタクトの練習をして、猫の方に意識が行ってしまうようであればその場所から少し離れて再度アイコンタクトの練習をしましょう。アイコンタクトだけでなく、「おすわり待て」をどのような状況でも出来るようにしておくとより犬の行動をコントロールしやすいと思います。猫を追いかけそうになった瞬間に「待て!」と一声かけることで制御出来るのです。
まとめ
犬が猫を見つけると追いかけたくなるのは、強い興味や関心があるのに猫が逃げてしまうことや狩猟本能が刺激されることなどが理由として考えられます。本能による行動をコントロールすることはとてもむずかしいため、根気よくアイコンタクトや待てなどの練習をしていきましょう。
また、リードの持ち方を変えたり散歩中にしっかりと目配りしておくことで、猫との喧嘩や脱走を防ぐことが出来るので、ぜひ意識してみてください。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名