犬がいびきをする原因やかきやすい犬種・手術について

【獣医師監修】犬がいびきをする原因やかきやすい犬種・手術について

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あなたの愛犬は「いびき」をかきますか?愛犬のいびき、放置しておいて良いのかわるいのか、少し疑問に感じることかと思います。でも「犬のいびきくらいで、病院にいくのはばからしい・・・。」なんて考えは捨ててください。犬のいびきには病気の影が潜んでいることもありますので、愛犬のいびき、きちんと対処すべきなのです。獣医として犬のいびきが起こる原因や、どんな犬種でいびきがおきやすいのか詳しく説明しました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

フレンチブルドッグ

犬がいびきをかく原因とは

かわいいうちの犬が、いびきをかく・・・。実は「犬のいびき」というのはよくある話で、仕事をしているともっとすごい話もあるくらいです。

私は普段獣医をさせていただいてるのですが、昔、動物病院に来院した飼い主さんの中には、「愛犬のいびきが家族の誰よりも大きくて、近所迷惑になって困っています」という方もいたくらいです。

人間では、最近いびきをかく人は、”睡眠時無呼吸症候群”という命にも関わる病気の可能性が高いこともわかってきましたし、たかがいびきだと思って甘く見てはいけません。

そんな犬のいびき、放置しても良いのか悪いのか。獣医師として、できるだけわかりやすく説明します。

まず、いびきをかく人は、深く眠っているようにみえて眠りが浅い傾向にあります。呼吸しづらい状態が続くことで、肺の酸素が不足しやすく息苦しさが続き、その結果「眠りが浅くなる」ということになります。

これは、もちろん犬でも同じです。大きないびきをかく犬は、昼間でもウトウトしている時間が長く、ぼんやりとして活気がなくなる場合もあるんですよ。愛犬のことも良くチェックしてみましょう。

犬のいびきの原因を知る

さて、犬のいびきの原因を探ってみましょう。
人間のいびきの原因は、鼻と喉をつなぐ部分のたるみにあると考えられています。しかし犬の場合は、同じように咽頭部のたるみ(軟口蓋過長)だけでなく、犬独特の鼻の形状も原因のひとつ。

犬のいびきの原因を理解することで、いびきの治療が必要なのかを判断する必要があります。犬のいびきは日常の対策で改善できる事もあるので、原因の特定をすることが重要になります。

いびきをかきやすい犬種

眠る犬

犬のいびきの原因に、犬独特の鼻の構造と書きましたが、そこには犬種も関係してきます。一口に犬と言ってもその鼻の作りは犬種・または個体差により様々です。

では、いったいどのような犬がいびきをかきやすいと言えるのでしょうか。あなたの愛犬とも照らしあわせてみてくださいね。

短頭の犬種はいびきにご用心

短頭種のワンちゃんたちはいびきの名手です。短頭種の犬たちも、もともとは狼と同じ細長い鼻道を持っていましたが、そのまま少しずつ改良を重ねて鼻を短く上向きにされて、現在のような形になっています。

ですから、鼻道が曲がっており空気が通りにくい構造になっているということですね。

その構造が原因で、鼻から肺までの空気の通り道が細くなり、いびきをかきます。笛やホイッスルで音が出る原理と同じ理由でいびきが出やすいのが短頭種のワンちゃんです。

さらに、上向きの鼻は、鼻の穴の蓋のような部分があります。この部分は、ヒクヒクと動いて鼻にはいる空気の量を調整して、犬の鋭い嗅覚をアシストしています。

ところが、短頭種やトイ種のワンちゃんでは、この蓋の部分が大きめにできている子が多いんです。

そのせいで睡眠時や運動時に息がしづらく、フガフガ苦しそうにする場合がみられます。

トイ種の犬

犬にはさまざまな大きさの犬種があります。祖先である90kgを超えるオオカミから、現在のティーカッププードルやチワワまで、実は体の構造はほぼ同じなんてびっくりしますよね。

ですが、体の小さいトイ種の犬たちは、鼻から肺までの距離が短く、鼻道が曲がっています。特に、

  • 眠る姿勢によって、ヒューヒューいうような音が聞こえる(スースーではない)
  • ちょっとしたことで咳こみやすい(これは病気の場合もあるので要注意)
  • 水を飲む時や飲もうとするときに、ケホケホっとむせやすい

という事がおこりやすいトイ種の犬は、いびきをかく場合があります。

唇の垂れたタイプの犬はいびきをかきやすい

大型犬で多いのが、ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバー・セントバーナード・ニューファンドランドなどの犬種です。これらの犬種は、鼻と喉のあいだにある軟口蓋というひだが、生まれつき大きい場合があります。

水を飲む時にフガフガ、ゲホゲホしやすい犬はいびきをかく場合があります。

補足:肥満犬はいびきに注意

犬種に関係なく、肥満傾向のあるワンちゃん。人間と同じで、軟口蓋に脂肪がつくことでたるみ、いびきの原因になることも。ダイエットすることで、改善するいびきもあるので、適正体重を大事にするように生活しましょう。

犬のいびきの対処法

犬のいびきの手術

さて、ここまで犬のいびきについて書いてきましたが、その危険性はいったいどこにあるのでしょうか。かわいい小さなグウグウといういびきであれば、にっこり笑ってビデオでも撮っておきましょう。

また肥満気味の犬であれば、ダイエットでいびきがとまることもありますので、危険性は低いです。

犬のいびきが大きいときは要注意

もしも愛犬が、大人の男性よりも大きい音でいびきをかくという場合は、治療が必要な場合もあります。動物病院でご相談いただければ、原因の診断や対策も可能ですよ。

治療としては主に「手術」が採用されていますが、ダイエットや生活習慣を変えることで改善する場合もあるので、気軽に受診しましょう。

軟口蓋切除手術

犬のいびきを治す手術として挙げられるのが、「軟口蓋切除手術」です。これは、鼻と喉の境目にある軟口蓋というひだを短くする手術になります。

喉の部分を切り取るため、全身麻酔で非常に注意の要求される手術となります。かかりつけ医とよく相談して、必要かどうか判断してもらいましょう。

生まれつき軟口蓋が長い場合もあれば、肥満で軟口蓋が垂れ下がっている場合もあります。適正な体重を保つことを心がけましょう。

鼻孔形成術

また「鼻孔形成術」を行い犬のいびきを治すこともあります。これは、鼻の入口の「ヒクヒク動く部分を短くする」手術です。とくに鼻ぺちゃの短頭種では、いびきの原因になることも多く手術をすすめられることもあるでしょう。

これも全身麻酔で、行われます。鼻先で出血しやすいので、注意して行う必要があります。

犬のいびきを小さくする方法

人間でも枕を体にあったのもにすると、いびきがとまる人がいますよね。犬でも同じ原理で、いびきを小さくすることができる場合があります。

ドッグベッドなどを使ったり、ぐっすり眠ったらそっと丸めたタオルを首の下にいれてやることで音が静かになることも。意外と枕のすきなワンちゃんも多いので枕をつかって高さや硬さを工夫してみましょう。犬のいびき対策として有効です。

犬のいびきのまとめ

睡眠時無呼吸症候群は犬にもある可能性が・・・

はっきりと科学的データとしては出ていませんが、病院にいらっしゃる飼い主さんの言葉から、犬にも睡眠時無呼吸症候群がある可能性は高いと思います。

「大きいイビキをずっとかいているのに、急に止まって『フゥ~』っとなるんです。」

人間の呼吸サイクルと犬とでは若干の違いがありますが、おそらく無呼吸状態があるのかもしれませんね。
体のために、飼い主の安眠のためにも大きないびきはなるべくない方がよいと考えてください。

私も、ラブとゴールデンのミックスと暮らしていた頃は、いびきが結構きこえてびっくりしました。
適正体重であれば、それほど気にならない場合も多いいびき。

きちんと体重管理することも大事だと知っておいてくださいね。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 りく

    柴犬 13歳 男の子 5・6年前から イビキが、気になる時があり 座布団くらいの 高さ(5㎝くらい)の枕を置いてあげると イビキをしないか しても 気にならなくなりました。
  • 投稿者

    女性 ブー助

    我が家の愛犬はパグです。記事にも記載されているように、短頭種の犬はとにかくいびきがすごいのです!寝ている時、気持ちよさそうにブヒブヒといびきをかきながら寝るので、かなり面白いのですが、こんないびきをかいて大丈夫なのだろうか?と心配になったりもします。以前、友人が友人の愛犬のボストンテリアを連れて家に遊びにきたのですが、うちの愛犬と友人の愛犬が寝ていると何かの演奏会か?!と思うくらいにいびきの音がうるさくてビックリしたことがあります(笑)。まあ、いびきをかきやすい犬であればそこまで心配する必要は無さそうですが、急にいびきをかくようになった場合は、ちょっと健康上で注意が必要ですね。いびきは病気を教えてくれるサインかもしれません!
  • 投稿者

    30代 女性 38moto

    先代のラサ・アプソ(当時8歳くらい)もいびきがすごかったです。テレビの音が聞こえなくなるほどの大音量でグーグー。何か問題があるんじゃないかと心配になり動物病院に連れて行くと「太りすぎです」の一言。鼻ぺちゃなパグやフレブル、シーズーと違って少し伸びた鼻を持つラサですが、太りすぎると喉の辺りを圧迫し、鼻ではなく喉の方から振動でいびきのようになるらしいです。ダイエットをして体重を落とすといびきも少しずつ解消されていきました。太り過ぎは良くないと改めて認識した一件でした。先天性の病気でない限り、いびきはある程度改善することができると思います。
    シーズーもいびきがよく出る犬種だと思います。うちでは顎の下に枕を置いて少し頭の位置を上げるだけで改善しました。鼻というより喉の辺りを気にするといいと思います。呼吸のしやすい角度にしてあげるといびきも止められることがありますよ。
    もし、いびきが段々酷くなっていたり、呼吸困難になるほど悪化している場合は早々に動物病院で原因を調べる必要があります。隠れた病気の可能性も視野に入れておきたいところです。
  • 投稿者

    30代 女性 おはら

    愛犬のいびきが家族の中で、一番大きいという子もいるのですね、我が家の愛犬もよくいびきをかくので、何かの病気では?と時々、心配になっておりましたが、かわいいくらいの音なので少し安心しました。
    トイ種で水を飲むときに咳こみやすい子は、いびきをかきやすいのですね、うちはパピヨンですが水を飲むと必ず咳こみます。やはりいびきと関係があるのかもしれません。そして確かに、平な場所で寝ているときの方がいびきをかく率が高いです。毛布やドッグベッドのふちなどに頭をのせて寝ているときには、それほどいびきをかきません。犬にとっても人間と同じように、その子にあった枕の高さが大事なのかもしれません。犬にも睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとは驚きでした。愛犬につらい思いをさせないためにも、体重管理は大切ですね。
  • 投稿者

    40代 女性 シュガー

    たまに愛犬がイビキをしながら寝ていると、「今日は疲れたんだな」と微笑ましくみていましたが、全然微笑ましくなかったんですね。
    睡眠時無呼吸症候群は、人間だけでなく犬にもあるのか。そりゃそうか、と記事を読みながら反省しました。
    水を飲んだら咳き込む、寝ているときにヒューヒュー寝息がなってる、など思い当たる節はあります。
    愛犬は鼻ペチャ犬ではないので、日頃からイビキをするということは今のところありませんが、頻度が増えてきたら動物病院へ相談に行こうと思います。
    ちなみに、仲良しのボストンテリアの女の子はうそイビキをします。寝たふりをするときにイビキをしながら、でも目が開いていますし、耳が動いています。器用な子がいるものですね。
  • 投稿者

    女性 コロ

    肥満でいびきをかくようになったことがあります。喉と鼻の辺りに脂肪がついてしまい、横になって眠ると呼吸を妨げるため「ブガー」「ズゴゴー」とすごい大音量でした。
    水を飲む時にむせたり、ご飯の時も喉か鼻辺りから音が出るようになったのでさすがにマズイと思い、獣医さんと相談しながら減量しました。体重が落ち着くといびきも改善されたので、やはり病気予防のためにも肥満はいけないですね。
  • 投稿者

    女性 みかん

    愛犬はいびきはしませんが、最近寝息が太くなってきました。水を飲んで咳き込むことも増えました。
    気になったので、先日動物病院へフィラリアの薬をもらいに行った際に見てもらったら、気管が細いのかもしれないとのことでした。加齢によるものだろうと。今のところ生活に支障がないので良いですが、ひどくなると気管を広げる処置をしないといけないそうです。
  • 投稿者

    女性 ゴン吉

    鼻ぺちゃわんこはいびきも出やすいですね。肥満じゃなくても横になるといびきが出やすいので、少し頭を高くしてあげると呼吸もしやすくなると思います。
    高齢になると気管が少し潰れて呼吸しずらくなることでいびきになる犬もいるそうです。
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