あなたは愛犬を正しく叱ることができますか?
叱っても直りません
正しく叱ることができれば問題ないのですが、褒めることをしない飼い主さんは、犬を正しく叱ることもできません。誤った叱り方をされた犬は、どうなってしまうでしょうか。
ただただ、叱る飼い主さんの様子を見ているだけになってしまいます。叱る飼い主さんの言葉はわかりません。飼い主さんの機嫌が悪いことはわかります。なぜ叱られているのかはわかりません。飼い主さんへの恐怖心と不信感が生まれます。しつけのために叱ったつもりかもしれませんが、正しく叱ることができなければ、犬には伝わりません。結果、叱ってもイタズラや問題行動が直ることはありません。
実は、全く反省していません
叱ったとき、しょんぼりと悲しそうな表情をしますよね。伏せてさらに体勢を低くし、上目遣いで見つめることも。それって、本当に反省している姿でしょうか。そのようにすれば、飼い主さんの怒りが治まることをわかっていて、その場しのぎのために行っている仕草や行動なのではないでしょうか。
気の強い犬であれば、「ああ…また叱られちゃったよ…」と、あまり気にもしていないかもしれません。気の弱い犬であれば、ただただ恐怖心を与えているだけかもしれません。そうなのであれば、全く反省もしていなければ、なぜ叱られたのかも理解できていません。
しつけに失敗してしまいます
しつけのとき、褒めずに叱ってばかりいると、しつけに失敗してしまいます。上手くできなかったからといって、失敗したからといって、言うことを聞いてくれないからといって、叱ってばかりいませんか?その方法でしつけに成功しましたか?相変わらず、指示に従ってくれないままなのではないでしょうか。
しつけは、上手くできなかったときに叱るよりも、上手くできたときに思いっきり褒めてあげる方が成功します。「○○をした」すると「良いことが起きた(褒められた)」と学習することができるからです。良いことが起きるとわかれば、いくらでも指示に従ってくれます。
しかし、嫌なことが起きた(叱られた)と学習してしまうと、その指示の言葉を聞くだけで嫌になってしまいます。“おすわり”と言われ、上手くできず叱られたとなれば、“おすわり”という言葉を聞くだけで怯えるようになってしまうかもしれません。
完全に嫌われてしまいます
こんな犬、よくいます。あなたの愛犬はどうですか?“パパとママ、どちらも叱るのに、パパは大嫌い!ママは大好き♡”なぜでしょう。
パパを大嫌いな理由は、褒めずに叱ってばかりいるからです。
そして、正しく叱ることができていないからです。ママを大好きな理由は、正しく褒めて、正しく叱ることができているからです。正しく叱ることができれば、愛犬から嫌われてしまうことはありません。褒めることもせず、誤った叱り方ばかりしていると、愛犬から完全に嫌われてしまい、言うことは聞かないし、触らせてもくれないし、唸られたり咬みつかれたりもするかもしれません。
心の病気になってしまいます
褒めずに叱ってばかりいると、犬が継続的にストレスを感じ、心の病気になってしまうかもしれません。犬だって人間と同じように心が壊れてしまうことがあります。飼い主さんの誤った叱り方が原因になることがあります。
「常同障害」という心の病気は、飼い主さんから叱られ、どうしたら良いのかわからなくなり、おかしな行動をしてしまう病気です。行動そのものに意味はありませんが、ある行動を繰り返すことで、ストレスを解消しようとしているのです。その行動には、自分の尻尾や手足を噛み続け、自傷してしまうようなものもあります。
まとめ
犬を褒めずに叱ってばかりいるとどうなるのか、
- 叱っても直りません
- 実は、全く反省していません
- しつけに失敗してしまいます
- 完全に嫌われてしまいます
- 心の病気になってしまいます
この5つをテーマにご紹介しました。叱ることは悪いことではありません。正しく叱ることができれば全く問題ありません。正しく褒めて、正しく叱って、愛犬の心を健康に保ってあげることが大切です。
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20代 女性 匿名