犬は一人暮らしで飼うべきではない?考えられるリスクと対処法

犬は一人暮らしで飼うべきではない?考えられるリスクと対処法

一人暮らしの人が犬を飼うことのリスクについてまとめました。しかし、一人暮らしの人は犬を飼うことができない、というわけではありません。リスクを回避するための対処法についてもご紹介しています。犬を迎える前にじっくりと考えてみましょう。

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一人暮らしの人が犬を飼うということのリスク

伏せて自分の手にアゴをのせている柴犬の横顔

一人暮らしの人が犬を飼うことには、寂しくない、癒される、などのメリットをあげられることがありますね。外出することが億劫になり、ひきこもりがちだった高齢者の方が、愛犬のお散歩のためにと外に出ることで、人と交流する機会を持てるようになった、なんて話もよく耳にします。

では、犬にとってはどうでしょうか。一人暮らしの飼い主さんの元で暮らすことには、リスクがある!と言われることの方が圧倒的に多いですね。メリットをあげられることはほとんどありません。そのリスクとは、どのようなものなのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。

お散歩やお世話は飼い主さんの気分次第!?

白いドアの外を見つめる犬

“チワワやポメラニアンなどの超小型犬は室内犬だからあまりお散歩はしなくてよい”と言ったのは人間です。犬がそう言ったわけではありません。超小型犬だって、飼い主さんからの“お散歩”という言葉を聞くだけで、大喜びします。ごはんやおやつと同じくらいテンションが上がります。それほどお散歩を楽しみにしています。

しかし、飼い主さんの気分次第では、お散歩が面倒なこともあります。体調が悪く、身体を動かすことができないこともあります。飼い主さんが一人暮らしであると、他に愛犬をお散歩へ連れて行ってあげることができる人はいません。お散歩どころか、食事やトレイなどのお世話までおろそかになってしまうことだってあるかもしれません。

対処法

気分次第で愛犬のお世話をおこたる人は、たとえ一人暮らしでなくても、犬を飼うことに相応しくありません。そして、体調が悪く、身体を動かすことができないときのために、愛犬のお世話を頼むことができる人を見つけておく必要があります。両親や兄弟姉妹、友人や知人など、すぐに対応してくれる人はいるでしょうか。いない場合には、緊急時にも依頼することができる、ペットシッターを探しておくと良いです。

しかし、一人暮らしであっても、そうでなくても、どんなに体調が悪くても、愛犬のお散歩やお世話をしっかり行うことができる飼い主さんがほとんどです。それだけの覚悟と責任を持って、犬と暮らしているからです。

飼育放棄になってしまうことも…

錆びた檻から立ち上がって見つめる犬

飼い主さんがケガや病気をし、入院することになったとき。事故に遭い、意識不明のとき、亡くなってしまったとき。そんなときも、犬は自宅で飼い主さんの帰りを待っています。飼い主さんが一人暮らしであると、飼い主さんの不在に周りの人が気づけなかったとき、犬は誰からもお世話をしてもらうことができません。飼い主さんは、決して、飼育放棄したかったわけではありません。

しかし、同じ状況になってしまい、餓死してしまう犬も実際にいます。発見されたものの、警察署や保健所へ連れて行かれ、殺処分されてしまう犬も多くいます。

対処法

自分にもしものことが起きたとき、愛犬をどうするのか、考えておかなければなりません。両親や兄弟姉妹に託すのか。友人や知人に里親になってもらう、もしくは里親を探してもらうのか。残された愛犬を引き取ってもらうことができるサービスや施設を利用するのか。どのような方法があるのか、それに対応してくれる人はいるのか、事前に十分な準備をしておかなければなりません。

生涯のほとんどをお留守番して過ごす

床に伏せるフレブルの後ろ姿

飼い主さんが一人暮らしであると、飼い主さんが外出している間、犬はひとりきりで自宅でお留守番をしています。朝7時に家を出て、夜9時に帰宅する飼い主さんであれば、お留守番して過ごす時間は14時間です。仕事を済ませたあとも、食事会や飲み会などの付き合いがあり、帰宅が遅くなってしまう日があります。

その後、0時から6時が睡眠時間であるとすれば、犬が飼い主さんとスキンシップやコミュニケーションをとれる時間は、ほんの3時間から4時間程度です。

しかし、その時間の全てを愛犬のために使うわけではありません。飼い主さんには、友達や仲間がいます。恋人がいます。本を読んだり、映画を観たり、ゲームをしたりすることができます。しかし、犬には飼い主さんしかいません。飼い主さんが与えてくれる世界で生きています。

対処法

愛犬とのスキンシップやコミュニケーションを大切にしましょう。スマートフォンで動画を観る時間やゲームをする時間を、愛犬のブラッシングをしてあげる時間やおもちゃで遊んであげる時間にしましょう。休日、いつまでも布団の中でダラダラとしている時間を、愛犬とお散歩へ出かける時間にしましょう。

そうするだけで、愛犬の長いお留守番による寂しさや不安やストレスを軽減してあげることができます。犬は、何よりも飼い主さんとの触れ合いの時間が大好きです。たくさん触れ合ってあげてください。

まとめ

人の横に伏せる犬の顔のアップ

一人暮らしの人が犬を飼うことのリスクについてお話したのですが、ちょっと犬を飼うことが怖くなってしまった…と感じられる内容があるかもしれません。リスクを回避するための対処法についてはいかがでしょうか。

対処することはできそうですか?犬はぬいぐるみやロボットではありません。命です。だからこそ、飼うことを躊躇ってしまうのです。犬を迎える前にじっくりと考えてみましょう。周りの人にも相談し、アドバイスをもらうことも良いことです。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 匿名

    確かに犬は犬というか弱き小さな生命体で飼い主が全ての動物です。飼い主が居なければなにも出来ない弱い存在です。めんどくさいのは解ります、俺もそうなので。でも飼うには責任がつきもの、命を預かる覚悟が必要です。買うのは簡単でも飼うのは難しいです。この事を肝に命じて飼うのであるならなにも言いません、安易に飼うのは犬を不幸にするだけです。
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