犬が幸せになれないNGな飼い方5つ

【獣医師監修】犬が幸せになれないNGな飼い方5つ

親が子の幸せを願うように、飼い主さんは愛犬の幸せを願うもの。でもNGな飼い方をしてしまうと、その願いはかないません。この機会に、NGな飼い方をしていないか、チェックしてみませんか?この記事では、犬が幸せになれないNGな飼い方についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

飼い方次第で犬は幸せにも不幸にもなります

悲しげな表情で見つめる犬

愛犬には幸せになってほしいですよね。言うまでもなく、愛犬を幸せにしてあげられるのは、飼い主さんしかいません。

「たっぷりの愛情を注いでいるから、きっとうちの子は幸せ!」と信じたいですが、どんなに愛情を持って接していても、不適切な飼い方をしていては、愛犬は幸せにはなれないでしょう。飼い主さんの飼い方次第で、愛犬は幸せにも不幸にもなるのです。

では、どのような飼い方が愛犬を不幸にしてしまうのでしょうか?今回は、犬が幸せになれないNGな飼い方について、ご紹介していきたいと思います。

犬が幸せになれないNGな飼い方①犬にとって快適な生活環境を提供しない

床で寝そべるコーギー

犬が幸せな毎日を過ごすためには、生活環境が快適である必要があります。不快な生活環境下では、犬はストレスを感じながら毎日を送ることになり、不幸です。大切なのは、「犬にとって」快適な生活環境であること。人にとっての快適さと犬にとっての快適さは、必ずしもイコールではないので注意が必要です。

例えば、トイレと寝床は近い方が便利でいい気がしますが、犬はきれい好きな動物であるため、寝床の近くにトイレがあると不快です。また、人から見れば窮屈でかわいそうに感じるクレートは、元来狭くて薄暗い空間を好む犬にとって、落ち着ける快適な場所となります。

エアコンの設定温度にしてみても、人と犬とでは快適な温度が異なるため、人に合わせて設定してしまうと、犬には暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。

愛犬が過ごす部屋では、

  • トイレは寝床から離す
  • クレートなど犬専用の場所を用意する
  • 夏場は25℃前後、冬場は20℃前後に室温をキープする
  • 愛犬がある程度動き回れるスペースを確保する
  • 愛犬が遊ぶスペースは滑らないようにカーペットなどを敷く

など、愛犬にとって快適な生活環境を提供してあげましょう。それが愛犬の幸せにつながります。

犬が幸せになれないNGな飼い方②適切にお手入れをしない

シャンプー中のゴールデン・レトリーバー

歯磨き、シャンプー、ブラッシング、爪切り、肛門腺絞りといったお手入れは、適切に行わないと犬の健康を害したり、犬に負担をかけたりすることになります。正しい頻度と方法でお手入れしてあげることが、犬の健康と幸せにつながるのです。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想ですが、最低でも3日に1回は行い、歯周病を予防しましょう。歯周病は重度になると、歯の根の部分に濃がたまってしまい瘻管(ろうかん)というトンネルができ目の下に穴が開いて膿が出てきてしまうことがあります。歯周病の細菌が血管に入って心臓や腎臓の病気を引き起こしたりすることもある怖い病気です。

シャンプー

シャンプーは2~3週間に1回の頻度で行うのが一般的ですが、被毛のタイプや皮脂の分泌量などによって適切な頻度は変わってきます。トリマーや獣医師に相談して、愛犬に合った頻度で行うようにしましょう。

ブラッシング

ブラッシングの頻度は犬種によって異なりますが、ブラッシングは被毛の汚れを落としたり、毛玉を防止したりするだけでなく、皮膚の新陳代謝を促進したり、血行をよくしたりする効果も期待できるので、できれば毎日行うのが理想です。

爪切り、肛門腺絞り

爪切りは月に1回、肛門腺絞りは月に1~2回が目安になります。

犬が幸せになれないNGな飼い方③病気の予防をしない

注射器を見つめるチワワ

「動物病院へ足を運ぶのが面倒だから」「お金がかかるから」などを理由に、ワクチンを接種しなかったり、予防薬を投与しなかったりして、病気の予防をしてあげないのはNGです。飼い主さんが予防を怠ったばかりに愛犬が病気になったり、本来の寿命を全うできなかったりするのは、愛犬にとっても飼い主さんにとっても不幸なことです。

狂犬病ワクチンや混合ワクチンの接種と、フィラリア症の予防薬やノミ・マダニの駆除薬の投与を定期的に行い、感染症や寄生虫から愛犬を守りましょう。狂犬病ワクチンは、年に1回の接種が法律で義務づけられています。

また犬の健康状態を知り、病気を早期発見することも大切です。年に1回は動物病院で健康診断を受けましょう。シニア期(小・中型犬:7歳以上、大型犬:5歳以上)からは、半年に1回の健康診断が理想的です。

犬が幸せになれないNGな飼い方④散歩をしない

伏せて散歩を待つフレンチ・ブルドッグ

飼い主さんに散歩へ連れて行ってもらえず、毎日室内で過ごすだけの犬は、運動不足で肥満になるリスクが高まります。また刺激がなく、退屈でストレスもたまります。そんな生活は、幸せとは言えないでしょう。

「小型犬だから散歩は必要ない」と思い込んでいる飼い主さんもいるかもしれませんが、散歩でしか出会えない刺激はたくさんあります。散歩へ行き、たくさんの刺激に出会ってこそ、犬の好奇心が満たされたり、ストレスが解消されたり、脳に刺激を与えたりすることができるのです。ですから、体の大きさや年齢に関係なく、犬には毎日の散歩が必要です。

犬が幸せになれないNGな飼い方⑤しつけをしない

飼い主の指示でオスワリをするラブラドール・レトリーバー

犬のしつけとは、人間社会の中で暮らしていく上で必要なマナーを犬に身につけさせることです。飼い主さんがしつけをしてあげなければ、犬は人間社会の中で適切に行動することができず、幸せに暮らすことはできません。

犬のしつけはスムーズにいかないこともありますが、愛犬の幸せのために最低限のしつけはしましょう。最低限のしつけとは、決めた場所で排泄ができること、そして「オスワリ」「フセ」「マテ」「オイデ」の指示に、いつでもどこでも従えるようにすることです。

まとめ

夕日の中で顔を近づける柴犬と飼い主

愛犬との暮らしは大変なこともありますが、それ以上に楽しく幸せなものです。飼い主さんだけでなく愛犬も幸せになれるように、ご紹介したようなNGな飼い方はしないように注意しましょう。もし「すでに…」という場合は、今からでも飼い方を改めて、愛犬の幸せにつなげていってくださいね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 宇野直人

    この記事に記載されている通り犬は飼い主が全てなので幸も不幸も生かすも殺すも全て飼い主が握っています。飼い主がいなければ何にも出来ない弱い生命体。どんな時でも頼るのが頼れるのが飼い主である貴方なのです。幸せにしたければどんな時でも犬を思い犬にとっての幸せとはなんなのか考えることです。犬の飼い主になるには責務と覚悟がいります、可愛いだけで飼えば必ず不幸にします
  • 投稿者

    40代 女性 めめ

    小型犬で散歩を全くしない、もしくは3-4日に一度行くという飼い主は沢山いると思います。適切な量の散歩をしてきた子とそうでない子では老後の差が一目瞭然です…。そういう子たちを見かけると、可哀想だなぁと悲しくなります。
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