多頭飼いを考えている人必見!犬同士の「相性」を診断するチェック項目4つ

多頭飼いを考えている人必見!犬同士の「相性」を診断するチェック項目4つ

家族として犬を飼育しているご家庭のなんと40%が多頭飼いをしているのだとか。そして、まだ多頭飼いをしていない人の50%の人が、「多頭飼いをしてみたい」と答えているそうです。けれども、多頭飼いに踏み切れない一番の理由は、「先住犬と仲良く出来るかどうかが不安」という答えが圧倒的に多いそうです。もし、犬同士お愛情を診断できる項目を知っていたら、多頭飼いに踏み出すことも、逆に諦めることにも役立つかもしれません。今回は、犬同士の相性を診断するチェック項目についてご紹介したいと思います!

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チェック項目4つとそれぞれの理由

顔を近付けて鼻を嗅ぎ合う二匹のテリア

1.体格差

実際に多頭飼いの経験がある飼い主さんの多くにとって、多頭飼いをする上で犬同士の体格差は、新しい犬を迎え入れる上で、あまり重要視する項目ではないようです。ただ、体格差があまりにも大きいと、体の大きい犬が小さな体の犬とじゃれ合うとき、悪気はなくても、怪我をさせてしまうリスクは高くなります。

2.年齢差

あまりにも年齢が離れていると、身体能力に差がありすぎて日常生活を送るのに支障があります。例えば、シニア期に差し掛かった先住犬のところに、無尽蔵の体力持つ子犬が一緒に暮らしたら、年老いて体力が落ちた先住犬には大きな身体的、心理的負担になることも考えられます。

けれども、「若い犬と一緒に暮らしていると、シニア期で弱り気味になっていた先住犬に生気が戻った」と言う経験談もよく聞く話です。ですから、「年齢差があると、犬同士の相性は良くない」と断言はできません。

3.性別

犬の相性について調べていると、「同性同士は相性が良くないことが多い」という意見をよく目にしました。ですが、私の周りで多頭飼いしている人は、ほとんどが男の子同士、女の子同士の多頭飼いで、逆に男の子と女の子と言うような、別の性別で多頭飼いしている人はほとんどいません。

「同性同士では相性が良くない」と言われている根拠としては、「オス同士はホルモンの関係で縄張り意識が強いため」「メス同士でも群れの中での順位付けをし、その過程で諍いが起こるかの性がある」などの意見があります。ただし、科学的根拠は一切ありません。

4.性格

人間にも、とても社交的で誰とでも仲良くできる人、とてもおおらかで和やかな人、逆に人見知りな人、怒りっぽい人、口数の多い人、少ない人など、性格は様々です。

犬には、もともと集団で生活できる習性が備わっているとはいえ、知能が高い分、生まれ持った性格にも個性があります。同じ母親から生まれて、同じ環境で育っても、引っ込み思案の子、活発な子と性格が一匹ごとに違います。

それを人に例えると、「上手に人づきあいができる性格」か「あまり人づきあいが上手にできない性格」となり、人間の家庭で家族として飼育される動物に当てはめて例えるなら、「多頭飼いに向いている性格」か、「多頭飼いに向いていない性格」と言う性格の違いとなります。

では、「多頭飼いに向いている性格」と「多頭飼いに向いていない性格」とはどのような違いがあるのでしょうか?

多頭飼いに向いている犬の性格と向いていない犬の性格の違い

結婚式の格好をしている二匹の犬

多頭飼いに向いている犬の性格

  • 何事もこだわりがなく、おっとりとしておだやか
  • 家族以外の人にも他の犬にも友好的

多頭飼いに向いていない犬の性格

  • 極端な怖がり
  • 興奮しやすい
  • 攻撃性がある

犬の相性が合わない場合、どんなトラブルが起こるか?

喧嘩する二匹の柴犬

本気の喧嘩になると、飼い主さんでも仲裁できない

犬が本気で喧嘩をすると、野生の動物と変わりありません。たとえ小型犬でも牙をむき出して咆哮を上げて本気で相手に対して、敵意をむき出して命がけの闘いをしようとしている獣相手では、たとえ飼い主さんでも無傷で犬同士の喧嘩を止めることはできません。

大型犬ならなおさらで、犬の性格によってはどちらかが命を落としかねないほどのダメージを与えたり、受けたりすることすらあります。

犬同士で順位を決めてしまい、飼い主さんの決めたルールに従わない

犬は、犬同士で家庭内での順位を決めてしまうと、飼い主さんが決めたルールに従わず、犬同士だけのルールに従って生活するようになります。

例えば、先住犬のためのベッドやお皿などを後から来た犬が我が物顔で使ったり、「このごはんは、〇ちゃんの分、このごはんは△ちゃんの分」と決めているのに、それを犬同士の力関係でそのルールを犬が守らなかったり…と言ったことです。

そして、飼い主さんが決めたそのルールを守ろうとした方の犬を犬同士のルールを決めた犬が「違うだろ!」と叱りつける、と言ったケースもあります。

どちらか一方が怯えてストレスを抱えてしまう

どちらかが自由気ままにふるまい、どちらかが四六時中、食事、寝床、散歩など生活の全てにおいて我慢を強いられていると、我慢している犬の方は大きなストレスを抱えてしまうことになります。

犬同士の相性を見極めるときにするべきこと

笑顔でこちらを見つめる2匹の犬

一度だけで決めず、段階を踏んで合わせる

人間も、たった一回だけで長く一緒に住む相手を決めることはできません。たとえ、一回目の面会ではお互いに敵意むき出しでも、なぜ、うまくいかなかったのかを考察し、問題を解決して次回の面接に備えましょう。何度会わせてもうまく行かなかったときには、犬の訓練士やドッグトレーナーさんに相談しましょう。

それでも、うまくいかなかったら、潔く諦めるのも先住犬にとっても、新しく迎える予定の犬にとっても、とても大切なことです。

先住犬にしっかりと「おうちのルール」を躾けておく

犬の習性としてなのか、多頭飼いをしている飼い主さんから「先住犬が新入りの犬に家のルールを教えるので、躾が楽だった」と言う意見が多くみられます。

多頭飼いをしたい、と考えているのなら、まず先住犬が家庭犬としてどれだけ家庭のルールを守れるかを冷静に観察し、何か問題があれば新しい家族を迎える前に解決するよう最大の努力を払いましょう。

それぞれの犬が一匹だけでくつろげる場所を用意する

どんなに相性が良いと客観的に判断できても、新しい生活に慣れるまではどちらの犬も気が張ります。どちらの犬も一匹だけでくつろげるように、それぞれのクレートやサークルを用意してあげましょう。

まとめ

ぬいぐるみの上に乗ってくつろぐ犬

犬同士の相性を診断するチェック項目として、

  • 体格差
  • 年齢差
  • 性別
  • 性格

と、4つの項目を挙げました。
けれども、実際に最重要視するべきは、お互いの犬の性格上の相性です。たとえ、体格差があっても年齢差があっても、性別が同じでも幸せに暮らしている犬はたくさんいます。何より大切なのは、飼い主さんが「どちらの犬も同じように大事な大事な愛しい家族。私がこの子たちを幸せにするんだ!」だという強い信念だと思います。

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