①犬の感情を無視する
まず、ベテランの飼い主が愛犬に対して絶対にしないこととして挙げられるのが「犬が嫌がること」です。それは叩いたり、あからさまな嫌がらせをしたりといったことだけでなく、日頃の接し方の中で常に愛犬の気持ちを考えているということです。
例えば、犬をなでたり抱きしめたりという行動にしても、その触り方やタイミングによっては犬が不快に感じる場合もあります。また、本来は犬が喜ぶ散歩であっても飼い主の歩くスピードや飼い主にとって都合のいい場所での散歩だけを押しつけるような形になってしまうと、犬の不満がたまってしまうこともあるでしょう。
日頃のちょっとしたコミュニケーションの中でも、犬の都合や気持ちを考えずに飼い主側の都合だけで接していると、犬は飼い主に対して不信感を抱くようになってしまうのです。犬の表情やボディランゲージを観察し、犬がどのように感じているかということをくみ取ってあげることがとても大切です。
②適切な健康管理を怠る
犬の飼い主として、義務とも言える重要なことが“健康管理”です。病気になったときに治療を受けさせるということだけでなく、日頃から年齢やライフステージに合った食事を与え、適度な運動させることはとても大切です。特に万病のもととなる肥満は、散歩や食事の管理によってしっかりと予防しなければなりません。
また、近年の犬たちは長寿傾向にあるため、歯の健康を守ることも大切。歯磨きをしたりデンタルケアグッズ・おやつを利用したりして、歯周病などの口内トラブルを防ぎましょう。
犬種によってかかりやすい病気や怪我についての知識を持つことや、定期的に健康診断を受けさせるなどすることも大切な愛犬を守るために必要なことだと思います。
特にシニアとされる年齢になってくると、代謝率や筋肉量などにも変化があらわれ、様々な病気を引き寄せてしまいやすくなります。日頃から足腰の関節や視力・聴覚などに変化がないかをしっかりとチェックし、年に一度は血液検査など健康診断を受けるようにすると安心です。
③しつけをせずに叱る
犬に関する様々な点において先進国とされるイギリスなど欧米諸国では、犬を飼ったらまず子犬のしつけ教室である“パピーパーティ”や“パピークラス”などに参加することが一般的です。犬をしっかりとしつけることは、子供を幼稚園や学校に通わせることと同様に必要なことだと考えられているのです。
しかし、日本ではまだまだ犬のしつけやトレーニングは当たり前のものではなく、問題行動が起きたり飼い主の手に負えなくなったりした時点で取り組むようになることが多いようです。子犬の時期から社会化を行い、家庭環境や年齢に合わせた適切なしつけを行うことは、犬と飼い主がひとつ屋根の下で快適に暮らしていくためにとても大切なことです。
しつけをせずに飼い主の都合を押しつけ、それに沿う行動をしなければ叱るというのではあまりに理不尽。飼い主と犬の信頼関係を築くためにも、コミュニケーションのひとつとしてしつけを行うようにしていきましょう。
まとめ
犬との接し方を熟知しているベテランの飼い主のようになるために大切なことは、散歩や食事の管理で健康を維持することや必要なしつけを行うことはもちろん、犬の気持ちをしっかりと考えながら接するということ。
飼い主側が良かれと思ってしていることも、犬にとっては不快感や嫌悪感を抱くような行動である可能性もあります。愛犬の表情やボディランゲージをしっかりと観察し、まずは理解を深めることが重要な鍵となります。
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20代 男性 匿名