絶滅寸前!頭数が少ない希少な犬種4選

絶滅寸前!頭数が少ない希少な犬種4選

世界ではさまざまな種の動物の絶滅が危惧されていますが、わんこの中にも「絶滅危惧種」というべき希少な犬種がいることをご存じでしょうか。今回は、世界でも飼育頭数の少ない希少犬種をご紹介します。

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1.日本テリア

スムース・フォックス・テリア

まずは、日本原産の希少犬種からご紹介します。テリアと聞くと洋犬のイメージが強いかと思いますが、実は日本原産のテリアがいることをご存知の方は少ないのではないでしょうか。それがこの日本テリアです。日本テリアは18世紀に長崎に渡来した写真のスムース・フォックス・テリアから交配された犬種で、「オユキ・テリア」「ミカド・テリア」「コウベ・テリア」などの異称で親しまれました。

しかし、第二次世界大戦によって数が激減してしまい、現在に至っても知名度は低く、往時の隆盛を取り戻すには至っていません。

2.大東犬

日本原産の希少犬種2つめが、大東犬です。大東犬はその名の通り、沖縄県大東諸島の南大東島が原産の日本犬。日本犬と聞くと、柴犬や秋田犬のような外見を想像する人が多いと思います。

大東犬も顔だけを見ると「ザ・日本犬」なのですが、身体全体を見てみると、何と、コーギーやダックスフンドのような短足なのです!一説には、台風から身を守るために足が短くなったとも言われますが、この個性的なルックスから、大東犬は多くの人に愛されています。

しかしながら、実際に確認されている個体数は数十頭とかなり限定されており、近年では繁殖活動も活発化しています。

3.チベタン・テリア

チベタンテリア

チベタン・テリアは、紀元前から人間と共に暮らしていたといわれるほど古い歴史を持つ犬種です。チベットのラマ教の寺院では、幸福をもたらす存在とされており、チベタン・テリアが逃げると幸福も逃げてしまうと信じられていたことから、門外不出で大切に飼育されていました。基本的には売買は行われず、特別な相手へ感謝を示すための贈答品として使用されていたといわれています。

サイズも適度で人懐こく、飼いやすい犬種ですが、門外不出とされてきたことによる元々の飼育頭数の少なさに加え、ラマ教への迫害の歴史などから個体数が減少し、現在では希少な犬種となっています。

4.ニューギニアン・シンギング・ドッグ

ニューギニアン・シンギング・ドッグ

最後にご紹介するのは、飼い犬というよりも、野生で暮らしている犬になります。ニューギニアン・シンギング・ドッグは、もともとは家畜化されて人間と暮らしていた犬種でしたが、逃げ出した個体が再度野生化して交配を重ね、現在に至るという珍しい進化を遂げてきました。

名前に「シンギング」とあるように、この犬種の最大の特徴は「歌う」ことです。とはいえ、単独で歌うことはなく、数頭が集まったときにコーラスするように遠吠えする、すなわち歌うといわれています。ぜひ聴いてみたいですものですよね。

一部、動物園で飼育されている個体もいますが、生息頭数の減少はかなり深刻で、野生のものは写真を捉えることすら難しい状況です。

まとめ

寄り添う女性と犬

いかがでしたでしょうか?犬種が現在ほど多様になったのは、人間と暮らしてきた長い歴史の中でさまざまな改良が行われてきたことが一因といわれています。つまり、多様な犬種の存在は、人間と犬が培ってきた信頼関係の歴史の賜物というわけです。せっかくの犬種の多様性をこれからも守っていきたいものですよね。そのためにはまず、「知る」ことから始めても遅くはないはずです。

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