オスとメスの違い4つ
1.体格の違い
1番わかりやすい違いは、大きさや体重です。オスに比べてメスの方がやや小さく、体重も軽いのが一般的です。オスはがっちりしていて、メスは少し細身という傾向もあります。
しかし、そこまで大きな差はないので体格だけでオスとメスを見分けることは難しいでしょう。
2.従順さの違い
一般的にメスはオスよりも比較的従順で、訓練も行いやすいと言われています。これは身体の大きさに拘らず、全体的に言える傾向です。
オスは縄張り意識や支配欲も強く、優位性を示すために攻撃をすることも多いです。また甘やかされたときに噛み癖がつく犬もオスの方が多い傾向があるようです。よく吠える犬もオスの比率が高いようなので、家庭用の犬の場合はメスの方が飼いやすいかもしれません。
もちろん個体差があるので、オスでも大人しい犬はいますし、メスでも攻撃的な犬もいます。
3.病気の違い
オスとメスでは身体にある器官が異なるため罹る病気も違ってきます。オスは精巣や肛門、前立腺に関する問題が多いでしょう。メスは子宮や乳腺、膀胱に関する病気があります。
それぞれ去勢や避妊手術をすることで病気にならないようにすることはできます。しかし、繁殖などを考えたときに手術をしなかった場合には、病気の可能性はゼロではありません。
4.発情期と寿命の違い
オスには決まった発情期というものはなく、発情したメスにつられて交尾をするかたちになります。近所に発情したメスがいると脱走してしまうこともあります。
一方でメスは年に1〜2回発情期をむかえます。発情期間は2週間ほど続きます。寿命については犬では性差はないと言われています。
飼いやすいのはどっち?
家庭犬として家の中で飼うのなら、メスの方が飼いやすいかもしれません。オスよりも縄張り意識や支配欲が弱く、攻撃をする可能性が低いからです。またオスに比べて従順なのでしつけや訓練がしやすいという点もあります。
しかし、飼育環境によって飼いやすい犬の条件というのは違ってきます。例えば、番犬として外で飼いたい場合には大人しく気温差に弱い犬は向きません。どういった環境で、どんな目的で飼いたいのかを考えてから、犬種や性別を選ぶようにした方が良いでしょう。
また性別によってかかるコストの違いについては、避妊手術などをしない場合はあまり違いがありません。ただメスの避妊手術の場合、オスの去勢手術よりも2倍ほどコストがかかります。
まとめ
オスとメスの違いはいろいろありますが、大きな点は性格と病気でしょうか。性格はメスの方が従順でしつけがしやすく、オスは縄張り意識や支配欲が強く優位性を示すために攻撃をすることが多いということです。
病気はそれぞれの身体の器官によって違うので、オスにはオス、メスにはメスだけに起こる病気があります。また、その病気の一部は去勢や避妊手術で防ぐことができます。
それ以外にも体格の違いや発情期の違いなどもあります。飼う場合の費用については、特に差はありませんが、去勢や避妊手術を行う場合は避妊手術の方が去勢手術よりも2倍ほどコストがかかることがあります。
どういった犬が飼いやすいかどうかは、どんな環境で飼うか、何のために飼うかによっても違います。まず家族内でどう飼うのかを話し合っておきましょう。
注意点としてはメスだから必ずしも従順とは限りません。またオスだから縄張り意識が強いというのも絶対ということではありません。もし選んだ性別の傾向と犬の性格が違っていても、それは仕方のないことです。人間の場合もそうですよね。性別で性格が決定してしまっているわけではありません。家族としていっぱい愛してあげてください。