いろんなスキンシップ方法を求める犬
毎日犬と一緒に暮らしていると、さまざまな表情を見せてくれますよね。ある時は甘えるようにすり寄ってきたり、ある時は私達飼い主を守るために警戒から吠えてみたり。そんな愛犬を見ていると、ふと「愛犬にとって私はどんな存在なのだろう」と思うことはありませんか?
お互い大切に思っていることは確かでも、犬にとって自分は『親』のような存在なのか、あるいは『恋人』のような存在なのか、少し気になりますよね。
恋人が来ると嫉妬する犬
犬を飼っている人の中には、自分とは異なる性別の犬を迎え入れる飼い主も多いです。もちろん、それは偶然であったり、意図的にその性別を選んでいたりと、その人によって理由は異なるでしょう。
このように性別が異なる飼い主と犬(例:飼い主が女性で犬がオス)の場合、飼い主が恋人を連れてくると嫉妬するような態度を見せる犬も非常に多いです。
わざと2人の間に入ってみたり、恋人に対して異常なまでの警戒心を見せたり、明らかに「なんだか邪魔してくる」と思うような行動を起こす犬は珍しくありません。
このような行動や態度を見ると、愛犬は自分のことを恋人のような存在として認識しているのでは、と思ってしまいますよね。
犬にとっての飼い主は『恋人』なのか?
本題に入りましょう。先ほど恋人を連れてくると嫉妬するような態度や行動を取る犬は多いという話が出ました。では、犬にとっての飼い主は『恋人』に近い存在なのでしょうか。
犬は基本的に飼い主に迎えられるまで、2ヶ月ほど母犬の元で育てられます。母乳を飲み、兄弟たちと一緒に遊び、社交性などを育てるのです。
その後、ブリーダーさんから直接、あるいはペットショップなどを経由して飼い主となる人の家族として迎え入れられるのです。突然、一緒に暮らしていた母犬や兄弟と離れ、初対面の相手の元へと行くのですから、最初は不安でしょう。
しかし、一緒に過ごす時間が経過するにつれ、犬も飼い主となる人を頼り、大切な存在へと変わっていきます。この『大切な存在』というのは、自分を2ヶ月ほど育ててくれた母犬に替わる存在が最も近いです。
つまり、犬にとっての飼い主は恋愛感情のある『恋人』ではなく、甘え頼れる『母犬』、つまりお母さんのような存在であると言えます。
嫉妬は恋愛感情ではなく母を盗られそうという危機感
前述した『母犬のような存在』ということを踏まえた上で、最初に挙げた恋人を連れてきた時の犬の態度や行動をもう一度振り返ってみましょう。
恋人ではなく、母のような存在として認識している犬から見ると、突然他の人よりも親密にしている異性がやってきて、「お母さんが盗られてしまうかも」「嫌だな」という感情が最も近いと言えるでしょう。
そのため、邪魔するような行動を取ったり、威嚇や警戒のために吠えるといった行動をとっているのです。
そのため、「この人は安心だよ。○○のことも可愛がってくれるよ」ということを理解してもらうことで、収まるケースが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にとって飼い主は『恋人』のような存在なのでは、と言われることがありますが、多くの場合、犬にとっての飼い主は『母犬』のような存在です。そのため、犬にとって存分に甘えられるような安心感のある飼い主を目指しましょう。