犬の里親になるべきではない人の特徴4選

犬の里親になるべきではない人の特徴4選

全国の動物愛護センターや動物愛護団体の施設には、里親になってくれる人を待つ保護犬たちがたくさんいます。犬の里親は、誰でも簡単になれるものではありませんし、犬の里親に向いていない人もいます。この記事では、犬の里親になるべきではない人の特徴についてご紹介します。

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犬の里親とは?

シェルターの犬

野犬、飼育放棄された犬、迷い犬、繁殖施設の閉鎖により行き場を失った犬など、さまざまな理由で保健所や動物愛護センター、動物愛護団体に保護された犬たちを保護犬と言います。そして、保護犬を迎え入れて、新しい飼い主になる人のことを里親と言います。ここ数年、保護犬の里親になる人の数は増加傾向にあるようです。

里親になれば、殺処分されていたかもしれない犬の命を救うことができます。しかし、犬の里親になるべきではない人が保護犬を迎えてしまうと、結局犬を不幸にしてしまったり、再び死の淵に立たせてしまったりするかもしれません。今回は、犬の里親になるべきではない人の特徴をご紹介したいと思います。

犬の里親になるべきではない人の特徴①犬を飼える住宅に住んでいない

パグと家の模型

家族として迎えた犬が安心して暮らすためには、犬を飼える住環境が必要です。里親になるのなら、犬を飼うことが許されている住宅に住んでいなくてはいけません。

犬の飼育が許可されていない住宅でこっそり飼い始め、それが発覚した場合、飼い主は犬を手放すか、退去するかの決断を迫られることになります。一度飼い主を失い、つらい思いをした犬に、また同じ思いをさせることになりかねません。犬を飼える住宅に住んでいない人は、里親になるべきではありません。

ペット可の住宅に住んでいることは、保護犬の譲渡条件のひとつになっており、集合住宅や賃貸住宅などに住んでいる場合は、動物の飼育が可能であることの証明書類の提出が求められることもあります。

犬の里親になるべきではない人の特徴②経済的余裕がない

フレンチ・ブルドッグと貯金箱

犬を飼うと、多岐にわたりお金がかかります。ドッグフード代はもちろん、予防薬やワクチンの費用、シャンプーやトリミングの費用、ペットシーツ代、ペット保険料など、挙げればキリがなく、小型犬でも年間約34万円の費用がかかると言われています。

また、病気やケガをすれば治療費がかかり、思わぬ高額になることもあります。保護犬は、持病があることも少なくなく、継続的な治療が必要になることも。

犬にお金をかける余裕がないのに「きっとどうにかなる」と、軽い気持ちで犬を迎えるのはNGです。将来的に経済的に行き詰まり、犬を手放すことになる可能性があるのなら、最初から里親になるべきではありません。

犬の里親になるべきではない人の特徴③身体的、時間的、精神的余裕がない

散歩をするボーダー・コリー

犬は、飼い主のお世話なしで生きて行くことはできません。毎日の散歩や食事、排泄物の始末はもちろん、しつけ、健康管理、ブラッシングや歯磨きといったお手入れなど、飼い主には犬のためにやらなくてはいけないことがたくさんあります。

こうしたお世話は、犬が寿命を全うするまで続き、身体的にも時間的にも余裕がないとできないことです。体力に自信がない人や毎日忙しくて犬のために割ける時間がない人は、里親になるべきではありません。そもそも、体力や時間がない人は、犬を飼うのに向いていません。

また、保護犬は成犬である場合ほとんどで、人に裏切られトラウマを抱えていることも少なくありません。こうした犬には、たっぷりの愛情を注ぎながら、じっくりと時間をかけて心を通わせていかなくてはなりません。犬のペースに合わせて、「ゆっくり仲良くなっていこうね」という精神的余裕も里親には必要です。

犬の里親になるべきではない人の特徴④最後までお世話をする覚悟がない

高齢のゴールデン・レトリーバー

犬は昔に比べて長生きになり、10年以上生きます。長生きになった分、認知症になったり、介護が必要になったりするケースが増えてきています。たとえ犬が認知症や寝たきりになったとしても、飼い主には最後までお世話をする責任があります。

何があっても最後までお世話をする覚悟がないのなら、犬を飼うべきではありません。それは、里親にもなるべきではないということです。

まとめ

犬の手と人の手

今回は、犬の里親になるべきではない人の特徴についてご紹介しました。保護犬たちを救いたいと思っていても、ご紹介した特徴に当てはまるものがあるのなら、今は里親になるのはやめたほうがいいでしょう。

保護犬たちのためにできることは、里親になることだけではありません。動物愛護団体に支援金や物資を寄付したり、保護活動のボランティアに参加したりすることも、保護犬たちの助けになります。今の自分にできることで、保護犬たちに救いの手を差し伸べてみてはいかがでしょうか。

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