犬と人間の『目の違い』5つ

犬と人間の『目の違い』5つ

愛らしいわんこの目ですが、私たち人間の目とは、構造や機能の面でさまざまな違いがあります。今回は、犬と人間の目にはどのような違いがあるのか、代表的なものをまとめてご紹介します。

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1.色の見え方

カラフルな色の折り紙

犬と人間の目の違いと聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのが、色の見え方の違いではないでしょうか。一昔前まで、犬は白黒の世界しか見えないと言われていましたが、近年の研究では、青色と黄色は識別できるとされています。これは、人間とわんこでは網膜の構造に大きな違いがあるからです。

わんこのおもちゃや日用品には、様々な色のものが市販されていますが、このことを考慮すると、青色や黄色のものを選んであげるとわんこにとっても識別しやすく、遊びやすかったり使いやすかったりするのかもしれませんね。

2.白目の大きさ

女性の目アップ

わんこの瞳がとかくつぶらに見えるのは、黒目がちだからというところが大きいかもしれませんよね。黒目がちどころか、ほとんどが黒目で、白目はたまに見えるくらいという子が多いのではないでしょうか。

ですが、よくよく考えると、動物の多くはわんこと同じで黒目がちです。これは、野生界での捕食行動に大きく関係しています。白目の面積が大きいということは、視線を向ける方向を変えると、黒目がくるくる動くということ。つまり、今どこを見ているかが分かってしまうということです。

これは、相手に「お前を狙っているぞ」ということが知られてしまうということで、捕食活動では大きく不利に働きます。そのため、わんこを始めとする動物たちの目は白目が狭くなっているのです。

3.夜目が利く

暗闇の中で真剣な眼差しの犬

夜、暗いところで愛犬の写真を撮ったとき、愛犬の目がビームでも発射しているようにピカーッと光って写ってしまったことはありませんか?

実はこれは、わんこの目がわずかな光でも反射するようにできているためなんです。わんこの目には、輝板(タペタム層)と呼ばれる、反射板のようなものが備わっています。これは、猫や、キツネなどの野生生物にも備わっていますが、人間の目には存在しない部位です。

この輝板(タペタム層)があるおかげで、わんこは暗闇の中でも目が見え、獲物をとらえることができるのです。ちなみに、この輝板(タペタム層)の反射色は、毛並みの色や、子犬と成犬でも異なります。また、シベリアンハスキーなど、目が青色の犬種は輝板(タペタム層)を持っていません。

4.視力が悪い

視力検査表

聴覚や嗅覚など、わんこは人間と比べて鋭い感覚をたくさん持っていますが、視力に関しては例外です。人間の視力は1.2前後あれば日常生活に不自由ありませんが、わんこの場合、その視力は0.2から0.3が平均的と言われています。これは、人間の目が顔の正面に付いているのに対し、わんこの目は顔に対してやや横の位置に付いているため、両目の焦点を合わせる機能が低いからです。

5.視野が広い

同じ方向を見つめるハンターと猟犬

ご紹介した通り、目が横に付いていると視力は弱くなってしまいます。ですが、このことが逆に有利に働く面もあります。それは、視野の広さです。人間の視野は約180度と言われていますが、わんこの視野は犬種によって差はあるものの、約250度から280度と大幅に広くなっています。言わずもがな、これは野生界で狩りをする際に役立っていました。

まとめ

拡大鏡で見るチワワの目

いかがでしたでしょうか?人類にとって、古くからとても身近な存在である犬ですが、目という部位1つとっても、その構造や機能には人間と大きな違いがあることに驚きます。ですが、だからこその共生関係が築かれてきたのかとしれませんね。

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