①嫌われてしまった原因を考えよう
焦ってベタベタと構うのは逆効果
嫌われてしまった!ガーン!そう思い、焦って仲良くなろうとベタベタにスキンシップをはかるのは逆効果です。はやく信頼関係を取り戻したい気持ちもわかりますが、まずは「どうして嫌われたのか」について考えてみましょう。
犬にも感情がありますので、犬に嫌われてしまった理由がどこかにあるはずです。その原因を改善しないまま無理やりに距離を縮めようとすると、犬はもっと警戒してしまいます。
犬が苦手な人の特徴
犬と生活をしていると、犬がどんな人を好むのか(苦手なのか)が分かってきます。私が感じた中で犬が苦手に思う人の特徴は、
- 犬が嫌がっているのに構ってくる人
- いきなり近付いたり抱っこしようとしたりする人
- 大きな声や音を出す人
- 乱暴な人
です。共通点としては「犬の気持ちを二の次にしている人」だと思います。
犬は危険な人が嫌い
犬は群れを成して生きる動物なので、社会性というものを大事にします。そして犬は野生の感覚も濃く残っていますので、身の危険を察知する能力や警戒心も強く持っています。
そのため、上記で挙げたような「犬の気持ちを二の次にする人」はとても怖く感じるでしょう。犬は言葉の代わりに、数々のボディランゲージで他の犬と交流する能力を持っていますが、彼らの言葉を理解してくれない人はまさに「言葉の通じない人」です。
自分が意図していなかったり気付いていなかったりする場合もあると思いますので、今一度自分がどのように犬と接していたのかについて思い返してみましょう。
②犬の前では「穏やかな態度」を意識する
穏やかな態度とは?
犬は「危険な人」が苦手です。犬にもう一度好きになってもらうには、「自分は安全な人間だ」ということを伝える必要があります。犬に安心感を与える態度は、
- 犬の目を直視しない
- 足音や歩くスピードを穏やかにする
- いきなり大きな声を出さない
- いきなり触らない(まずは自分の手の匂いを嗅いでもらう)
- 犬の頭の上から触らない(叩かれると思ってびっくりします)
などが挙げられます。
犬を触るとき
犬を触りたい場合は、そっと自分の手の甲を差し出して、まずは犬に自分の匂いを嗅いでもらいます。犬が受け入れてくれる様子ならば、犬の目線よりも下側から優しく触らせてもらいましょう。犬が「受け入れていない」ときの様子は、
- 唸る
- 鼻にしわが寄る
- 歯をむき出す
- クジラ目になる
- 逃げる
- しっぽを足の間に巻き込む
などです。「クジラ目」とは、犬の白目が見えている状態の目の様子のことです。困ったような、怖がっているような、嫌だなぁと言っているような目になります。
③「一緒にいると良いことがある」と思ってもらう
犬はものごとを結び付けて認識する
犬はものごとを損得ではかる節があります。「お手」や「待て」などの指令に従うのも、上手にできるとおやつがもらえたり、飼い主さんが褒めて喜んでくれたりするからです。
逆に、犬の名前を呼んで叱った場合は「自分の名前=嫌なこと」と認識してしまうため、名前を呼んでも来なくなってしまいます。このように、犬はものごとを「良いこと」と「嫌なこと」に結び付けて認識します。
おやつを有効に使う
ある程度の時間をかけて「この人は危険な人じゃない」と伝わってきた様子ならば、次に「この人と一緒だと良いことがある」と思ってもらいましょう。
犬にとって「良いこと」の代表格として「おやつ」があります。おやつを与えることで「この人=良いこと」と認識しやすくなります。手からおやつを食べてもらえるようになれば、信頼感もアップしている証拠です。
よそのお宅のワンちゃんには、飼い主さんの許可を得て与えるのがマナーです。また、おやつの与え過ぎは肥満の原因となりますので注意しましょう。
④信頼関係を再構築する
犬に好かれるには、ただ甘やかすだけではいけません。犬は信頼に値する人が好きなので、犬のワガママを聞いているだけでは、「都合のいい人」となってしまいます。
遊びを取り入れて
おやつをただ与えるだけではなく、お手やお座りなどの号令をかけてから与えると、自分と犬の関係性をはっきりさせやすくなります。
また、タオルやロープのおもちゃなどでの「引っ張りっこ」の遊びをするのもオススメです。犬は共同作業が好きなので、遊びを一緒に行うことで犬の中であなたへの仲間意識が高まります。何より「一緒に遊んで楽しい」という気持ちを持ってもらうことが大切です。
スキンシップの時間を大切に
ある程度信頼関係が修復されてきたら、日頃のスキンシップの時間を大切にしましょう。犬は優しくなでてもらったり、身を寄せてゆったりとくつろいだりすることが大好きです。
逆を言えば、安心してゆったりとできる人が犬は大好きです。アクティブに遊ぶだけではなく、ゆったりとした時間を共有することも犬との信頼関係の中では大切なことです。
まとめ
今回は、犬に嫌われてしまった人がもう一度好きになってもらう方法を4つご紹介しました。
- 嫌われた原因を考えて改善する
- 穏やかな態度で犬と接する
- おやつや遊びで「自分=良いこと」と思ってもらう
- 穏やかなスキンシップの時間を大切にする
以上のことを意識することで、犬との信頼関係を修復しやすくなります。
ポイントは、無理せず焦らずゆっくりと犬と接することです。誠実に向き合っていけば、きっと犬もあなたの気持ちを理解してくれるはずです。
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20代 男性 匿名