犬を飼うときに必要なスペースはどのくらい?
犬を飼うと必要になる物は?
もし、犬を飼うのであれば、犬に必要な多くの物を用意しなくてはいけません。また、飼い主さんも今後の愛犬との生活で、変化していく様々な物事に対しての覚悟も必要になります。
初めて犬を飼うのであれば、初期費用は平均で16万円ほど。その後も、毎月のご飯代やトイレシート代など継続的にお金はかかるので、もちろん経済面での覚悟も必要です。
まず犬を迎え入れると、犬の登録費用とワクチン代などがかかります。迎え入れる前に用意しておく物はケージやサークル、ベッドにフードボウル、トイレシートにトイレトレーなど実に様々。
お散歩が出来るようになる前には、首輪とリードの準備も必要です。そして、犬にとって必要なのが「生活をするスペース」小型犬と大型犬では身体の大きさが全く違うため、必要になるスペースも変わってきます。
小型犬と大型犬では必要なスペースが異なります
身体の小さな小型犬はケージやサークル、トイレスペースなども、それほど広いスペースは必要ではないので、ワンルームで飼うことも不可能ではないと思います。我が家は2LDKのマンションで15キロほどの中型犬と生活していますが、特に大きな不便を感じたことはありません。
しかし、時々18帖ほどのリビングダイニングを愛犬が走り回る姿を見ると、「もう少し広いスペースがあったほうが快適なのかな?」と感じることがあるのも事実です。体重が25キロを超えるような大型犬には、どのくらいのスペースが必要になるでしょうか?
大型犬を飼うときのスペースは?
大型犬は広いスペースが理想的
身体の大きな大型犬は存在感もとても大きく運動量も多いのが特徴。そんな大型犬も近年では室内飼いされていることが多いと思います。
身体が大きい分、小型犬や中型犬と比べると、生活空間は十分な広さがあるのが理想的。可能あれば、庭付きの戸建てで、室内もお庭も自由に動き回ることが出来る広々としたスペースがあるのが理想です。
一人暮らし用の物件では難しい
大型犬の飼育には広いスペースを用意できるのが理想的です。一人暮らし用のワンルームの広さでは、狭さから犬自身がストレスを感じてしまう可能性が非常に高くなります。広めの1LDKであっても、不便に感じることも多々出てくると思います。
まず、愛犬のスペースを確保するため、飼い主さんが使用する家具は最小限にすること。また、大型犬のトイレスペースは愛犬の身体の大きさの1.5倍ほど必要と言われ、平均すると畳1帖弱のスペースが必要と言われています。
その他にケージやサークルを設置するスペースも必要になるので、飼い主さんがくつろげる場所はほとんど無くなってしまうかもしれません。
我が家の場合は15キロの中型犬、それほど広くない2LDKです。これを考慮すると、大型犬と飼い主さんの双方が、それなりに快適に生活するには、すこし広めの2LDK以上、もしくは3LDK以上が最低でも必要ではないかと思います。
大型犬の専用スペースはどのくらい必要?
愛犬専用のスペースを用意しましょう
小型犬でも大型犬でも犬を迎え入れたら、愛犬専用のスペースを用意してあげましょう。ケージやサークルなど犬にとって「自分だけの落ち着くことが出来るお家」を用意してあげることで、ストレスを癒したり、ゆっくりと休むことが出来ます。
小型犬はもちろん身体が小さいので広いスペースは必要ありませんが、大型犬はケージ自体も大きいサイズが必要になりますし、体重が45キロ以上の超大型犬の場合は入れるケージもないため、サークルが必要になります。
大型犬の専用スペースは畳4帖ほど
大型犬の一般的な体重は成犬時、25キロ以上の犬種になります。とても有名で大人気のゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーの平均体重は25キロ~36キロほど。レトリバーが成犬になった時も使用できるサイズのケージは幅90センチ前後、奥行60センチ前後になります。
このサイズはレトリバーが成犬になった時、横になって休んでも窮屈さを感じないギリギリのサイズです。ケージ内にトイレを設置する場合は、さらに大きなサイズのケージが必要で幅は2メートル前後必要になるでしょう。
大型犬に専用スペースを用意するには、ケージとトイレスペースで最低でも4帖弱のスペースが必要になります。
まとめ
大型犬を飼うのであれば、広々とした一軒家が理想的ではありますが、最低限の広さを確保できるのであれば、コンパクトなお家やマンションでも大型犬との生活は可能だと思います。共に生活をする家族になるわけですから、双方が快適に暮らせるスペースを確保したいですね。
鈴木桂子
確かに大型犬にはゆったりとしたスペースが必要です。ですが、家の中を走り回るというようなジュニア期を過ぎれば、ほぼ1歳を迎える頃にはその行動は徐々に落ち着いてきます。また、必要な運動量を散歩で満たしていれば、歳を重ねるごとに家の中では寝ている時間が多くなっていきます。
大型犬を室内飼いする場合、気を付けなくてはいけないのはその「尻尾の強靭さ」です。尻尾を振っている姿は元気でご機嫌な証拠、とても愛嬌がありますが、振り回してモノを破壊する力は想像以上です。
2LDK以上のスペースがあるに越したことはありませんが、できるだけモノを置かず大型犬の通り道になるスペースを確保することで、多少狭いながらもゆったりと暮らす工夫は出来ます。
そして、玄関などから遠い奥まった静かなところに、誰も邪魔をしないスペースを確保してあげることが、一番大事です。