「この人がいい!」犬の睡眠問題
「うちの子はお母さんと一緒に寝ようとするの」。こんな声をよく聞きます。実際、しつけや衛生面の問題を考えて環境を整えることで、犬と飼い主が一緒の空間で眠ることは問題ありません。
しかし、「いつもはお母さんと一緒に寝てるんだから、今日は私と…」と一緒に眠るお誘いをしたら断られた、なんて経験を持つ人もいるはず。
「もしかして、犬は一緒に寝たい人を選んでいるの?」と疑ってしまいますよね。では、実際犬は『誰と一緒に寝るか』という問題を考えているのでしょうか。
「選んでいる派」のご家庭
まずは「うちの子は誰と一緒に寝るかを考えているはず」と感じているご家庭の事例を見ていきましょう。
- お母さんと一緒でなければ寝ようとしない
- たまにお姉ちゃんが帰ってくるとお姉ちゃんと一緒に寝ようとする
- 週末しか会えないお父さんがいる時はお父さんと寝る
こんな事例があります。これらを見ると、その日によってしっかり自分が一緒に寝たいと思う人を選び、その人と寝ようとしていることがわかりますよね。
特に1番上の「お母さんと一緒でなければ寝ようとしない」という事例はとても多く(もちろん、お母さんでなく、他の家族であるご家庭もあります)、これは犬自身が「この人が最も信頼できる」「この人が最も安心感がある」と認めていると考えられます。
犬は元々、リーダーのいる群れで暮らしていたとも言われているので、やはり現代でも、安心感のある人と一緒に寝たいという習慣が根付いているのかもしれません。
下の2つの例に関しては、「このタイミングしか一緒にいられないから、この機会を逃したくない」という愛情を感じます。この場合も、その時々で寝る相手は変わるものの、しっかり自分の考えを持っていることがうかがえます。
「選んでいない派」のご家庭
では、選んでいない派のご家庭はどうでしょうか。この場合は2つのケースが考えられます。
- 自分だけで寝る
- その日によってバラバラ(特に決まった日などもなく相手が異なる)
上の事例のご家庭も多いでしょう。もちろん、犬は犬用のサークルやケージ、犬用ベッドで眠ることが最も好ましいです。飼い主との程よい関係性を築けているとも言えますし、衛生上もなんの問題もないからです。
下の事例は、「選んでいる派」とは異なり、特に「この日だからこの人と」というルールのようなものはなく、単にそこにいる人と寝ていたり、「一緒に寝る?」と誘って来た人と寝ていることが多いという例です。
家族全員を順位付けしたりせず、平等に愛情を注いでいる、または平等に自分のリーダーであると認識しているため、「一緒に眠る相手は誰でも大丈夫」と考えているのかもしれません。なんだか嬉しいですね。
その家庭によって異なる可能性
上記のように、そのご家庭によって犬は『誰と一緒に寝るか』を考えていたり、いなかったりします。
『誰と一緒に寝るか』を考えている犬であっても、一概に皆同じ考えであるとは限らず、「この人オンリー」という犬もいれば、「この日はこの人」というように、日によって人を決めている犬もいます。
『睡眠』に対して、どのような考えを持っている犬が良いということではありませんが、あまりにも「この人じゃないと一緒に寝ない!」と頑固に譲らない場合は、その他の家族が信頼されていない可能性もあります。
または、その人に対して依存している可能性があり、中には『分離不安』を引き起こしている恐れもあります。
前述したような状況のままでは、良い家族関係を築いていると言えないので、家族全員が信頼されるよう、ぜひ改善する努力をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬によっては『誰と一緒に寝るか』を重視しており、しっかり考えた上でその人と寝ているということもあります。皆さんの愛犬はどうでしょうか。ぜひ普段の就寝前の様子を観察してみてくださいね。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
なぜかわかりませんが、寝る時は寝室に全員集合。。
人はベッドで、猫はそれぞれの猫布団、わんこは自分のクレートでそれぞれ寝ています。
この間夜中にトイレ に起きたら、わんこは自分のクレートの前に置いてあるクッションにへそ天で寝ていました。
みんな好きなところで穏やかに寝れるのはなかなか幸せです。