小型犬を室内飼いするときに必要な注意①「床で滑ってしまうこと」
小型犬には、活発な性格を持つ犬が多く、室内を元気に走り回ってしまうことがあります。フローリングや畳など、犬が走ると、ツルンっと滑ってしまいやすいです。滑って転倒してしまったとき、脱臼してしまったり、骨折してしまったり、家具の角にカラダや頭をぶつけてしまうことがあります。
室内でおもちゃを使って遊ぶこともあると思いますが、床には、犬が滑ってしまわないように、何等かの対策を行う必要があります。ジョイントマットや絨毯など、犬が滑ってしまいにくい素材の敷物を敷いても良いです。
フローリングであれば、ペット用の滑り止め塗料があります。ご自身で塗装することもできますし、専門の業者さんに塗装していただくこともできます。
小型犬は、脱臼や骨折をしやすいですので、ちょっと滑っただけで、ちょっと躓いただけで、思わぬケガをしてしまうことがありますので、十分な対策を行ってあげましょう。
小型犬を室内飼いするときに必要な注意②「誤飲・誤食」
一日の大半を室内で過ごすことになると思いますので、犬が暮らしやすい環境へと整えなければなりません。しかし、ソファーの下やベッドの下、家具の隙間などに、思わぬ物が落ちてしまっていることがあります。
その中で、犬が誤飲・誤食をしやすい物には、輪ゴム・ビー玉・クリップ・押しピン・ボタン・安全ピン・ホチキスの芯・チョコレートや飴玉の包み紙などがあります。これらは、実際に獣医師さんが行った内視鏡検査で、犬の体内から発見されたものです。
定期的な健康診断を受けた際に、発見されることがほとんどです。普段から何事もなく元気に過ごしているため、愛犬が異物を誤飲・誤食してしまったことに、飼い主さんも気づけていないのです。
犬は何でも口の中に入れてしまいたくなる動物です。口の中へ入れて、確認したくなってしまうんです。吐き出すことがほとんどですが、そのまま飲み込んでしまう可能性もあります。
小型犬を室内飼いするときに必要な注意③「高い場所への昇り降り」
ソファーやベッドなど、高い場所への昇り降りは、小型犬にとって、とても危険な行為です。身軽にピョンッと昇り降りをして見せる小型犬もいるのですが、思わぬケガや事故の原因になりかねません。とくに、ソファーやベッドの昇り降りは危険です。飛び降りたとき、脱臼や骨折をしてしまうことがあります。
先日、私の身近では、ソファーから飛び降りたとき、アキレス腱を切ってしまったチワワがいました。とても大きな手術が必要になってしまいます。しっかり歩けるようになるまで、リハビリの期間も多く必要になります。基本的には、ソファーやベッドなどの高い場所への昇り降りは、しつけによって禁止するべきです。
しかし、犬は飼い主さんと共有することを好みます。ソファーやベッドには飼い主さんのニオイがあり、そこで寛ぐことで安心できるからです。どうしてもソファーやベッドへの昇り降りをしてしまうときは、犬用のスロープや階段を設置してあげるなど、対策を行いましょう。
小型犬を室内飼いするときに必要な注意④「運動不足」
ほとんどお散歩へ行く必要がないから”という理由で、高齢者の方が小型犬を迎えることが多くあるようです。それは、間違いです。人間が都合よく考えてしまっているだけなんです。チワワやポメラニアンなどの超小型犬にも、小型犬にも、毎日のお散歩が必要です。
たしかに、運動量はとても少ないかもしれません。一回のお散歩が10分から20分程度で満足できる犬もいます。なぜ、外へお散歩へ連れて行く必要があるのか、犬の気持ちになって考えてみましょう。
外には、たくさんの刺激があります。ニオイを嗅いだり、音を聞いたり、他の犬や人と会ったりなど、犬の好奇心を満たすための出来事がたくさんあります。私たち人間も、ずっと室内に閉じこもっていると、心が疲れてしまいますよね。犬も同じなんです。10分でも良いです。積極的に外に連れ出してあげましょう。
まとめ
小型犬を室内飼いするときに必要な注意には、
- 床で滑ってしまうこと
- 誤飲誤食
- 高い場所への昇り降り
- 運動不足
などがあります。小型犬にもいろんな犬種があります。犬それぞれに性格があります。愛犬にあった暮らしやすい環境を与えてあげることができると良いですね。
