①しつけ・コミュニケーション系オヤツ
ボーロやクッキーのようなスナックタイプのオヤツやジャーキーなどを小さくしたチップスタイプのオヤツは、しつけやコミュニケーションの中で使うのに適しています。
特にしつけのごほうびとしてオヤツを使う場合は、タイミングよくほめてしつけを進めるためにパクッと食べてゴクンとすぐに飲み込むことができる一口タイプのものが◎。
また、しつけのごほうびとしてオヤツを使う場合は数がたくさん必要になるので、肥満防止や食事とのバランスを考えると1回ごとに与える量をできるだけ小さくした方がいいでしょう。
そうした点からもボーロや小さなクッキーというのはしつけ・コミュニケーションに向いているのです。
②留守番・ストレス発散系オヤツ
犬のオヤツの中でボーロやクッキーと並んで種類が多いのが、ジャーキーや牛皮でできたガムタイプのオヤツです。
牛肉や鶏肉、鹿肉、馬肉、砂肝、豚耳、豚鼻、アキレス腱、魚などジャーキーの種類は非常に豊富。牛皮でできたガムなども大きさや形がさまざまなので、犬の体の大きさや年齢などに合わせて無理なく食べることができるものを選びましょう。
これらのオヤツは長く噛んで楽しむことができるので、ハウストレーニングや留守番時などに利用することもおすすめ。犬にとって噛むことはストレス発散にもつながります。
特に留守番があまり得意でない犬も、一人きりになってから最初の15分を過ぎると落ち着くと言われているのでその15分に夢中になれるオヤツを用意しておいてあげるといいかもしれません。
ただし、ジャーキーやガムは大きく硬いため、食べ慣れていないものの場合無理やり飲み込もうとして喉につまらせてしまうことなどがあります。誤飲やトラブルを防ぐため、初めて食べるジャーキーやガムは飼い主さんの目のある場所で与えるようにして様子を確認してください。
③栄養補給・デンタルケア系オヤツ
栄養補助食品やデンタルケア用など機能性を持たせたオヤツも少なくありません。子犬や老犬、病後の犬のように一度にたくさんの食事量を摂取できないが栄養はたくさん必要という時期には「補食」として食事と食事の合間にオヤツで栄養補給することも有効です。
特にチーズにようにカロリーや栄養価の高いオヤツはほとんどの犬に適していますし、老犬の関節ケアができるグルコサミンや子犬のお腹にも優しい乳酸菌などが入っているサプリメントのようなオヤツというものもあるので、それぞれのライフステージや体質に合わせて選びましょう。
また、犬にとってもデンタルケアは非常に重要とされていますが、歯磨きが得意ではないという犬も少なくありません。そうした犬と飼い主さんにとってデンタルケア系オヤツは強い味方となるでしょう。
上で挙げたような固い牛皮ガムなども歯磨き効果が期待できますが、あまりにも硬いと歯が欠けたり折れたりすることがあるので気をつけましょう。
オヤツだけでデンタルケアは完璧!というわけにはいきませんが、口内の清潔を保つ一役はになってくれるはずなのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
犬のオヤツの種類は年々増えてきているように感じます。原料や形状、においや味などその種類は本当に多岐にわたります。せっかくたくさんのオヤツがあるのですからそれぞれの目的や体質、生活スタイルなどに合わせて上手に選んでいけるといいですね。
また、毎日決まった時間に「オヤツの時間」として漠然とあげるのではなく、しつけや留守番時などに適したオヤツを取り入れるようにして愛犬の生活にメリハリをつけてあげることも大切です。