犬のモチベーションを下げる、飼い主さんの「赤ちゃん言葉」
ついやってしまう「赤ちゃん言葉」、みなさんにも思い当たることがあるのではないでしょうか。「おりこうちゃんでしたねー」とか、「おるちゅばんちてたのー」とか、「おちゃんぽ行こうかぁ?」など、まるで人間の赤ちゃんに話しかけるような言動が、犬は苦手なのだそうです。とある大学で行われた研究結果によると、飼い主さんの赤ちゃん言葉によって、犬はモチベーションを下げ、ウンザリしているというのです。
犬に赤ちゃん言葉を聞かせると、どうなる?
犬種や年齢や性別に関係なく、40匹の犬に対して、赤ちゃん言葉を聞かせたそうです。視覚や嗅覚が影響しないよう、録音したものを聞かせ、人間との直接の交流はなしです。すると、赤ちゃん言葉に反応したのは子犬のみだったそうです。成犬や老犬は反応することなく、無視していたんだそうです。「おやつ食べまちゅかぁ?」という言葉には、“おやつ”という魅力的な単語が含まれていますが、赤ちゃん言葉で言われると、無視してしまいたくなるようです。本当は無視していたけど、おやつを食べたいからもらう、という感じなのかもしれません。
なぜ、人間は犬に赤ちゃん言葉を話してしまうのか
私たち人間が赤ちゃん言葉を使う相手って、どんな相手でしょう。
- 言葉を話すことができない人間の赤ちゃん
- 会話によるコミュニケーションが難しい障害者や高齢者
- 言葉を話すことができない犬や動物
このような相手なのではないでしょうか。しっかり言葉や会話でコミュニケーションがとれる相手に対して、赤ちゃん言葉を使うことはないですよね。犬に対して赤ちゃん言葉を使ってしまうのも、犬が言葉や会話によるコミュニケーションができないからなのかもしれません。しかし、その赤ちゃん言葉によって、犬のモチベーションを下げているとは、驚きですよね。
犬のモチベーションを下げてしまわないために
赤ちゃん言葉による飼い主さんの言動が、犬のモチベーションを下げてしまっている、ということがわかりました。そこで、ぜひ、愛犬に対する赤ちゃん言葉による言動をやめてみてはいかがでしょうか。もしかすると、愛犬の行動や様子に変化がみられるようになるかもしれません。
たとえば、家族の中で、パパの言うことだけ聞いてくれない、などの特定の誰かのいうことだけを聞いてくれないなんてことがよくありますよね。それって、その人が、愛犬に対して赤ちゃん言葉で接しているからではありませんか?根気強くしつけを行っているのに、ぜんぜん上手くいかない。それって、「よくできまちたー」とか「おりこうちゃーん」なんて、赤ちゃん言葉で褒めているからではありませんか?「この人と一緒にいるとモチベーションが下がっちゃうから嫌だな」なんて、その人のことを避けてしまうようになる、なんてことも考えられるかもしれません。
しつけに赤ちゃん言葉は使わない!
犬のモチベーションを下げてしまわないために、しつけのときに赤ちゃん言葉を使うのは、ぜひやめたいですね。そして、犬にとって、お留守番は、不安やストレスを感じるものですよね。これからお留守番だと理解している犬に対して、「イイコにちててねー」とか「ママ早く帰ってきまちゅからねー」なんて話しかけると、「せっかくお留守番を頑張ろうと気持ちを強く持っているのに…モチベーション下がってしまうわー」と思っているかもしれません。
まとめ
犬のモチベーションが下がる飼い主の言動として、『赤ちゃん言葉』をご紹介しました。何だかちょっとショックな研究結果でしたが、犬は飼い主さんの赤ちゃん言葉を無視したいと考えているようです。赤ちゃんのような幼い存在としてではなく、しっかり「犬」として理解し、接してあげるように努力したいです。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬を赤子のように扱うのではなく犬は犬として扱ってはしいものです。