犬と家族をサルモネラ菌から守るために知っておきたいこと

犬と家族をサルモネラ菌から守るために知っておきたいこと

ペットフードやトリーツからのサルモネラ菌の検出はしばしば起こっています。愛犬だけでなく周囲の人間や他の動物を守るために知っておきたいことをご紹介します。

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サルモネラ菌と犬

診察中のラブラドール

犬のトリーツやフードからサルモネラ菌が検出されて製品が回収されたり、ペットや飼い主に健康被害が出てしまったというニュースは時折耳に入って来ます。サルモネラ菌という細菌は一般的なものですが、知っておきたいこと、注意したいことがいくつかあります。

サルモネラ菌は生の肉、調理が不十分な肉、感染動物の唾液やフンに含まれています。犬のトリーツやフードから検出される場合、調理が不十分であったり、調理器具の衛生管理に問題があり製品が汚染されるという経路が考えられます。

犬や猫は人間よりも胃酸の酸度が高いため、サルモネラ菌が体に入っても症状が出なかったり、軽度で済んでしまうことがほとんどです。
しかし幼犬や老犬、病中病後で体力が落ちているような場合には、サルモネラ感染症が重症になったり命取りになる場合もあります。
また症状が出ていない犬でも唾液やフンには細菌が含まれるため、飼い主家族や他のペット(爬虫類や鳥なども含む)に感染が広がる場合もあります。

サルモネラ菌に感染しているかもしれない兆候は?

排泄中のラフコリー

サルモネラ菌に感染して症状が出る場合、通常は72時間以内に始まります。サルモネラ感染症かもしれない症状のサインには次のようなものがあります。

  • 下痢(最も一般的)
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 脱水症状
  • 心拍数の増加
  • 無気力
  • 皮膚の異変
  • リンパ節の腫れ

これらの症状が見られたら、すぐに病院で診察を受けましょう。

サルモネラ菌感染を予防するには?

言うまでもなく、サルモネラ菌に汚染されているものに近づけないことが一番です。具体的には、散歩中など他の動物のフンに近づけない、室内のウンチは可能な限り早く片付けることが大切です。犬が生肉を舐めてしまったり、飼い主が生肉を触った手で犬に触れないなども注意する点です。

手作りの食事を与えている場合、サルモネラ菌は75℃以上で1分間加熱すれば死滅します。サルモネラ菌は肉の表面などに付着しているため、かたまりの肉の場合1分間煮沸すれば大丈夫です。ひき肉や細切れ肉の場合は表面積が増えているため、生の部分がなくなるまで完全に加熱します。

生食を与えている場合、生食用として売られているものを信頼できるところから購入し、家庭での保存にも細心の注意を払いましょう。
冷凍の場合は食べる分だけを解凍し、解凍後はすぐに与えるようにします。スーパーなどで売られている肉は生食用ではないので、そのまま与えることは避けます。生食用の肉でも病中病後で体力が落ちている時には表面加熱をするなど注意が必要です。

一般的なドライフード、チキンジャーキーやブタ耳などのトリーツのサルモネラ菌汚染の報告も少なくありません。
メーカーのリコール情報などには常に注意を払い、表面の感じに異常があったり変な臭いがする場合には与えるのを止めましょう。

また人間は犬よりもサルモネラ菌感染のリスクが高く症状も重くなりやすいため、排泄物の後片付けや生肉を触った後はもちろんのこと、ドッグフードやトリーツを触った後にも、石鹸でしっかりと手を洗うことが大切です。
また小さい子供がドッグフードやトリーツを口に入れないよう注意しましょう。

まとめ

トリーツをもらうチワワ

サルモネラ菌と犬が感染するリスクや予防についてご紹介しました。
夏の暑い時期には多くの人が食品の取り扱いにも注意をするのですが、秋になって少し気温が下がるとガードが緩くなってしまったり、夏の暑さから体力が落ちていたりして、食中毒が出やすい時期でもあります。
食材の加熱、石鹸での手洗い、排泄物の取り扱いなど基本的なことをしっかりすることで、他の食中毒菌の予防にもなります。
基本に立ち返って、大切な愛犬と家族の健康を守りたいですね。

《参考URL》 https://www.petmd.com/dog/conditions/digestive/c_dg_salmonellosis

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