犬を混乱させてしまう飼い主さんの行動3つ

犬を混乱させてしまう飼い主さんの行動3つ

犬にしつけをしたり、信頼関係を築いていく中で犬を混乱させる行動をとってしまってはいませんか?今回は犬を混乱させてしまう飼い主さんの3つの行動をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬と飼い主さんとの関係性

しゃがんで犬と見つめ合う飼い主

犬と飼い主さんとの関係は上下関係が少なからずありますが、それよりも先輩後輩の方が近いかもしれません。飼い主さんは人間の世界で生きてきた先輩です。後輩である犬に人間の世界でお互いに良い気持ちで暮らすためにいろいろなルールを教えてあげなければなりません。そんなときに犬を混乱させてしまうと、犬と飼い主さん両方のためになりません。ではどのような行動が犬を混乱させるのか見ていきましょう。

犬を混乱させてしまう飼い主さんの3つの行動

首をかしげて見つめる犬

1.すぐに態度を変える

犬への態度をころころ変えてはいませんか?例えば家の中と外で叱るタイミングが違ったり、家族の中でしつけが統一されていなかったり、昨日は叱ったけど今日は叱らない、など態度を頻繁に変えると犬はどれが正解かわからなくなります。その結果どれも中途半端になり、関係が上手く築けなかったりしつけが上手くいかなかったりします。

犬と接するときは必ず何をしたらどう叱るかというのを決めておきましょう。そしてそれは家族みんな同じになるようにしてください。お母さんは叱るけどお父さんは叱らない、などとするとどっちが正解か犬にはわかりませんよね。家族で犬に対する態度は統一しておくようにしましょう。

2.頻繁に引っ越ししたり、家具の配置を変えたりする

室内で飼っている犬の場合、家の中で自分が快適な場所や通りにくい場所などを覚えています。家具の配置ももちろん覚えていて、寝室にある犬用ベッドで寝る、リビングの端っこにあるトイレでおしっこをする、などと覚えています。頻繁に引っ越しや家具の配置変えなどを行うと、犬は混乱してしまいます。せっかく覚えたトイレの場所にトイレがなくなっていたり、休もうとして犬用ベッドを探し回ったりします。

特に子犬やシニア犬の場合はすぐに変化に対応することはできないので、トイレを失敗したりウロウロとしたりします。できるだけ生活環境は変えないようにしてあげてください。

3.しつけの仕方が決まっていない

これは態度を変えるのと関連していますが、しつけの仕方が決まっていないと犬は混乱します。しつけは態度やコマンドを一貫する必要があります。

例えばおすわりを「おすわり」「すわれ」「sit」など複数の呼び方で教えるのはおすわりを覚えるのを難しくしています。他にもしつけは褒めるのが基本です。できたら褒めるを繰り返して犬に教えていきます。ここで昨日は褒めたのに今日は褒めない、でも明日は褒めるという行動を取ると犬は何が褒められているのかよくわからなくなってしまいます。必ず何をしたらどう褒めるかは決めておく必要があります。また家族によって叱るポイントが違ったり、許してしまったりするとしつけになりません。まずは家族内で何を良しとして何を叱るか決めておきましょう。

犬にとって良い行動とは?

笑顔で見つめ合う犬と女性

態度は一貫する

態度を一貫して犬に接することで、犬は何が良くて何が悪いか、この人はどういう人なのか、ということを理解します。家族内で相談して犬にどう接するか決めておくと良いですね。

また家の中と外で態度が違うのもよくありません。家では叱るのに外では叱らないと犬は家の外では許されることを覚えてしまい、問題行動を起こしてしまう場合があります。やむを得ず叱ることができないときもあると思いますができるだけどこにいても悪いことは悪いと叱るようにしてください。

根気強く付き合う

犬は人間の言葉が通じません。また強く叱られても一度で理解することは難しいでしょう。すぐに覚えないから頭が悪いということではありません。犬にも覚える時間を与えてあげてください。根気強く付き合っていけば基本的なことはできるようになります。トイレや人を噛まないといったものは必ず覚えてくれます。

もし覚えてくれないならしつけの仕方を間違えているかもしれません。飼い主さんだけではわからないこともあるので、ドッグトレーナーさんや獣医さんに相談してみると良いでしょう。中には病気などが理由でできないこともあるので、犬の頭が悪い、出来がわるいなどとは思わずに何が原因なのか探っていくことが大切です。

犬の要求ばかりをきかない

犬が要求することをすべて受け入れてしまうのは良くありません。わがままになり、飼い主さんよりも自分の方が立場が上だと勘違いしてしまいます。

そうなると反抗的になったり、場合によっては威嚇などを行うようになったりします。いつでも主導権は飼い主さんにあるようにしてください。例えば遊びはいつも飼い主さんが終わらせたり、ご飯は犬が要求吠えなどしなくなってから与えたり、タイミングをコントロールするのが重要です。

まとめ

笑顔の女性に抱かれて嬉しそうな犬

犬に人間の世界のルールを教えてあげるのは飼い主さんです。その飼い主さんが犬を混乱させてしまうと、ルールを覚えるのが難しくなってしまいます。今回挙げた混乱させてしまう行動を避けて、犬にとって良い行動をしてあげることが大切です。犬にも飼い主さんにも良い行動が取れると良いですね。

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