情報古くない?実はNGな犬のしつけ4つ

情報古くない?実はNGな犬のしつけ4つ

犬をしつけるための方法は実にたくさんあります。しかし、その中には現在ではNGなしつけ方として知られているものも少なからずあったりします。今回は、そんな『実はNGとなるしつけ』を4つご紹介します。

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1.恐怖でコントロールしようとするしつけはダメ

隠れている犬

愛犬にいうことを聞かせるために叩いたり大声で怒鳴ったり、首輪を無理やり引っ張ってしつけを行う人は少なからずいることでしょう。しかし、いわゆる『恐怖で犬をコントロール』しようとするしつけの方法は古いしつけ方、もしくはNGなしつけ方といえます。

暴力や威圧感を与えて犬をしつけするという方法は、古くから行われてきた方法となります。たしかに力で無理やりねじ伏せるタイプのしつけは犬にいうことを聞かせることはできます。しかし、実際には恐怖によって犬を支配しているだけといえます。そこには信頼関係や愛情といったものは一切存在しない悲しいしつけ方といえるでしょう。

また、犬は叩かれたり大声で怒鳴られたりしても、何故叩かれているのか怒鳴られているのかが分かりませんのでしつけとしてあまり効果が無く、実際にはただ飼い主に嫌なことをされていると感じるだけとなります。

いつも恐怖の力を使って愛犬にいうことを聞かせていると、信頼関係が崩れて飼い主のことを嫌いになってしまいますし、自分を守るために犬が攻撃的な性格になってしまうことも少なくありません。反対に、体罰を受け続けているとそれがトラウマになって、つねに怯えた性格になってしまう場合もあります。

このように、恐怖でコントロールするしつけは犬にとって良いことが1つもなく、苦痛を与えるだけとなりますので、叩いたり怒鳴ってしつけをしている人は今すぐ別のしつけ方に切り替えるようにしましょう。

2.罰を与えて叱る方法はNG

怯えている犬

罰を与えて叱る方法も基本的にはNGなしつけといえます。例えば、愛犬がダメなことをしたら、体罰をする。苦手な音を聞かせて驚かせる。無理やり体を押させつけて「ここでトイレをしたらダメでしょ!」と怒る。といった犬が苦痛を感じやすいしつけ方です。罰を与えるしつけは上手く行えばたしかに効果があるといえます。しかし、叱るタイミングがとても難しく、間違った叱り方をすると犬はなぜ怒られたのかが理解できずに逆効果となることが多いそうです。ですので、一般の飼い主が行うしつけとしては難易度が高いしつけの方法といえるでしょう。

また、このようなしつけ方を続けていると、「また怒られてしまう……」と犬が恐怖を感じてやる気を低下させたり無気力な性格になったりすることがよくあるそうです。さらに、少しのことでビクビクと怯えるようになってしまう犬も多く、なかには人の手が近づいただけで恐怖を感じて怯えながら後ずさってしまう犬もいるのだとか。

このような犬に苦痛を与えるしつけはもう古いといえます。愛犬だけでなく飼い主自身もツラくて嫌な気持ちになってしまうことでしょう。せっかくでしたら愛犬と一緒に楽しみながらできるしつけの方法を取り入れることをおススメします。

3.服従させる系のしつけはNG

犬にバッドを当てつける人

一昔前に有効なしつけとされてきた服従させる系のしつけ……マズル(鼻周り)を無理やり掴んで叱ったり服従させたりする『マズルコントロール』や、無理やり犬を仰向けにさせて服従させる『アルファロールオーバー』といったしつけの方法は、現在では基本的に良くないNGなしつけ方だといわれています。

なぜなら、『仰向けになってお腹を見せながら服従する』という行為は、信頼している飼い主に対して犬が自ら行うことで初めて意味を成す服従のポーズとなります。一方で愛犬の気持ちを無視して飼い主が無理やり服従させるために、愛犬を仰向けにした場合は「無理やり服従させられている……」と嫌がるだけになってしまうのです。それって、本当の服従ではありませんよね?ただ無理やり服従させようとしているだけといえるでしょう。

実際に無理やり服従させようとする行為を行い続けていると、当然のように信頼関係が崩れてしまって愛犬から嫌がられるようになることが多いそうです。さらに服従させようとする飼い主に対して『自己防衛』『抵抗』といった意味を込めて、噛みついたり唸ったりと問題を起こすようになってしまうケースも少なくありません。ちなみに、無理やりマズルコントロールをしている場合は、歯磨きをさせてくれなくなったり、飼い主の手が近づいただけで愛犬が顔を背けたりするようになることが多いそうですよ。

愛犬にリーダーだと認めてもらうためには無理やり服従させるのではなく、「この人についていきたい!」「この人は僕の大好きな人~」と愛犬が心から服従したいと思ってもらえるようになることが大切といえるのではないでしょうか。

4.飼い主=絶対的な存在という古い考えやしつけはNG

散歩中の犬

飼い主と犬はキチンとした主従関係が築けていなければならない。という話をよく聞きますよね。私も犬と一緒に暮らすためには主従関係がとても大切だと感じています。しかし、昭和の時代の亭主関白なお父さんのような、極端に自分勝手で絶対的な存在である必要はないと思っています。おそらく現在犬を飼っている人の多くは同じ意見なのではないでしょうか?

一昔前までは、犬は強いリーダーのいうことしか聞かないと考えられてきました。ですので、犬を飼う時は、力づくでも主従関係をしっかり築くことが大切!といった感じの考えや飼い方が主流だったそうです。その結果として、先ほどお伝えしたような体罰や無理やり服従させるなどの方法を使って、強制的に犬に服従させるようなしつけの方法が多様されてきました。

しかし最近では、大昔にグループ行動をしていた犬達(オオカミ)は「力の強いリーダーのいうことは絶対!」といった殺伐とした仲間関係ではなく、主に家族で仲睦まじく群れながら行動をしていたことが明らかになったそうです。つまり、グループのリーダーは父犬か母犬となるので、無理やり服従させなくても自然と主従関係が生まれていたということになりますよね。おそらく親の愛情を受けながら生きる術を学び、厳しい自然の中を一生懸命生きていたのでしょう。

また、昔と比べると近年では犬とより密接な関係……家族や親子のような間柄を望む人が増えてきているそうです。そんな心境の変化や犬の本来の生き方が影響してなのか、現在では飼い主と犬は”親子関係”のような柔らかい主従関係が理想の形だといわれていて、褒めたりご褒美をあげたりしながらしつけを行うことが主流になっています。

反対に苦痛を与えながら無理やりいうことを聞かせるしつけは、もう時代にあわない古いしつけだという意見がとても多くなっているそうです。苦痛を感じさせないで楽しみながらしつけをできる方法があるのでしたら、わざわざ愛犬の嫌がるしつけを行う必要性はないといえますよね。もし愛犬が嫌がる方法でしつけを行っているのでしたら、これからは愛犬の幸せのために楽しみながらできるしつけを試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

ハイタッチする人と犬

古いといわれているしつけの多くは、犬に苦痛を与えやすいものばかりといえます。時には厳しくすることも大切ですが、常に怯えさせたり愛犬を不幸にしてしまっては意味がないですよね……。きっと飼い主自身も本当は愛犬を傷つけたくないと思っていることでしょう。

先ほどもお伝えしたように、褒めたりご褒美をあげたりするだけでも十分しつけを行うことができます。ですので、もしNGなしつけを行っているのでしたら、愛犬に幸せな時間を送ってもらうためにしつけの方法を変えることをおススメします。

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