1.トイプードル
日本でとても人気な小型犬のトイプードルは、大人しくて飼いやすい犬種だといわれています。体高約25cm体重約4kgという小さな体に、くるくるカールの被毛を身にまとっている姿は凄く可愛らしいですよね。
そんなぬいぐるみのような見た目のトイプードルは、17世紀頃から上流階級の人々に愛玩犬として愛されてきました。その時からの名残りなのかは分かりませんが、現代のトイプードルもお上品で穏やかな性格の子がたくさんいるそうです。
また、トイプードルの歴史を見てみると使役犬や猟犬としても活躍していたようで、今でも好奇心旺盛で活発な姿を見せてくれることがよくあるみたいです。普段は穏やかな性格ながらも、ときにはやんちゃ……、トイプードルは良い意味で日々の生活を賑やかにしてくれるといえるでしょう。
ちなみに、プードル種特有のカールした被毛は毎日手入れをしてあげないとすぐに絡まったり、ゴミなどが付いてしまいますので、こまめなブラッシングが必須といえます。
2.シーズー
コロコロとした体つきに垂れ耳と少し短い鼻が可愛らしいシーズーも、大人しくて無駄吠えをしにくい犬種として知られています。体高約25cm体重約5kgの小型犬ということもあって飼いやすい犬種の1種に数えられることがよくあるみたいですね。
そんなシーズーは、中国の貴族に飼われていたという歴史があるります。なんでもシーズーは中国語で『獅子』という意味をもち、古くから守り神として大切に扱われていたそうですよ。トイプードルと同じように昔から貴族の愛玩犬として可愛がられてきたので、少しずつ貴族の愛玩犬にふさわしいおっとりした性格になっていったのかもしれませんね。
ただ、シーズーはプライドが高い犬種だともいわれていて、ちゃんとしつけをしないとワガママな性格になったり、家族以外に懐かなくなってしまったりすることがあります。そういった部分も、なんだか貴族らしいといえますね。
3.パグ
どこかおじさんをイメージさせるような『ぶさカワ犬』として人気のあるパグ。愛嬌のある顔がなんとも可愛らしいですよね。そんなパグも体高約26cm体重約7kgほどの小型犬となり、穏やかで大人しい犬種として知られています。
パグはシーズーと同じような歴史を持っていて、中国の王宮で愛玩犬や魔除けとして大切に飼われていました。その後オランダやフランスの貴族たちにも可愛がられていたそうで、あの有名なナポレオンの妻(ジョセフィーヌ)もパグを飼っていたのだとか。歴史を知ると、なんだかおっとりした性格になるのも分かりますね。
また、パグは穏やか性格に加えてフレンドリーな性格をしているので、誰とでも仲良くすることができるみたいです。ただ、貴族に飼われていた犬”あるある”ともいえる、頑固でマイペースな気質をしていることも多く、しつけをするには根気が必要だといわれています。
パグは顔や体にしわがたくさんあるので、どうしてもしわの隙間に汚れが溜まりやすくなってしまいます。汚れを放っておくと皮膚病の原因などになってしまいますので、こまめに体を拭いて汚れをとってあげる必要があるそうですよ。
4.ゴールデンレトリーバー
日本でとても人気のある大型犬のゴールデンレトリーバーもおっとりした性格の持ち主となります。実際に街中でゴールデンレトリーバーの姿を見かけた時は、穏やかにゆっくりと歩いていることが多いですよね。飼い主がちゃんとしつけをしている賜物といえますが、本来の穏やかな性格なども関係しているのでしょう。
そんなゴールデンレトリーバーはおっとりした性格をしていながらも、陽気で遊びが大好きな子が多いそうです。また、甘えたな性格をしているのでとても人懐っこく、人間の良いパートナーにピッタリ!だといわれています。
しかし、体高約60cm体重約30kgの大型犬となるので、しっかりしつけを行わないと、力を制御することが難しくなってしまいます。最悪の場合、犬を散歩しているのではなく、”犬が飼い主を散歩をさせている”という状況になってしまう可能性があるので、ある程度しつけを行えないと飼うのは難しいといえるでしょう。
まとめ
今回はおっとりした性格の犬種を4種ご紹介しました。このように犬種で大まかな性格や特徴を知ることはできるといえます。ただ、犬の性格は犬種ごとの性格よりも、その犬の元々の性格や飼い主の育て方、育った環境などの方が大きく影響するといえるでしょう。
つまり、犬がおっとりした性格になるかどうかは飼い主次第といえます。ですので、犬種ごとの性格はあくまで参考程度に留めることをおススメします。愛犬に穏やかな性格になってもらいたいのでしたらちゃんとしつけをする。愛犬の本当の性格を見てあげながら愛犬に合った方法で愛情を込めて接してあげる。そうすることで、少しずつ愛犬が穏やかな振る舞いをするようになりやすいといえますよ。