犬のお散歩最新マナー①「おしっこに水をかける」はダメ!
お散歩は、運動のためだけでなく排泄のために行く犬もいます。以前ならおしっこに水をかけてその場を後にすることが最低限のマナーだと思っていたかもしれません。しかし、今はもうダメなんです。
愛犬が電柱におしっこをして、飼い主さがペットボトルに入った水をかけていると、通りかかった男性が「水をかければ済むと思ってるのか!ニオイが残るだろう!」と、怒鳴っている姿を見かけたことがあります。水をかければ良いだろうという常識は、今はもう非常識になっているようです。
おしっこの後始末はどうしたら良いのか
基本的には、自宅で排泄を済ませてからお散歩するのがマナーです。そのためには、トイレトレーニングをしっかり行う必要があります。
もし、お散歩中にマーキングをしてしまうのであれば、マナーパンツやおむつを着用することも必要になります。しかし、中にはお外でなければ排泄をすることができない犬もいるでしょう。また、自宅で済ませたけどお散歩の途中で出ちゃうことも。
そんなときは、トイレットペーパーやティッシュで拭き取りましょう。土の上や芝生の上ならおしっこは染み込んでしまうから問題ない、バレないから良い、という考えはマナーが悪いと判断されてしまいますよ。
犬のお散歩最新マナー②「リードは短く持って!」
リードを長く持ち、犬を自由に歩かせて飼い主がスマートフォンを見ている。うちの近所ではよく見かけるのですが、みなさんの周りではいかがでしょうか。当事者になっていませんか?
我が家の愛犬との散歩中に、大型犬のリードを長く持ってスマホを見ながら散歩している人に遭遇した時に、犬がこちらに飛びかかってきたことがあります。幸いにも愛犬も私も噛まれずに事なきを得ましたが、もしも噛まれていたらケガなど大きな事故に繋がっていたかもしれません。
スマホのながら散歩はそもそもNGだと思いますが、しっかり愛犬の様子や周りの状況をを見ること、人や犬とすれ違うときくらいはリードを短く持つことは最低限のマナーです。
監修ドッグトレーナーによる補足
散歩中のリードの長さについては、法律上の規定はありません。しかし、どんなに短いリードであっても、他人に危害を加えた場合には、飼い主の管理、保護責任が問われます。裁判では負けて賠償金を請求されるでしょう。たとえ自分の敷地内であっても噛んだ犬の飼い主に責任が問われます。
法律上の規定がなくても、リードの長さを注意することはマナーです。被害者を出さないだけでなく、愛犬を守るためにも飼い主さんはしっかりとコントロールすることやリードの長さには気をつけましょう。
犬のお散歩最新マナー③「公園でリードを放す」はダメ!
最近では、犬のお散歩を禁止している公園がほとんどです。中には、犬のお散歩をOKにしている公園もありますが、数が少ないためたくさんの犬が集まります。もちろん、お散歩をする犬と飼い主だけでなく、遊びに来ている親子や、散歩中の高齢者などもいます。
そんな中でリードを放してボール遊びを始める飼い主を見かけたことがあります。遊びに来ていた子供の母親が、「すみません、小さな子供もいるので…」と声をかけたところ「うちの犬は噛みません!」と怒った様子で応えていましたが、そういう問題ではありません。
一昔前なら、公園で人と犬が集まって遊ぶことは日常的で、ノーリードの犬を見かけても誰も注意することなく、本気で噛まれなければ問題にする人も少なかったでしょう。 しかし、今はもう通用しません。
監修ドッグトレーナーによる補足
「誰もこなければ大丈夫」と思っている飼い主さんもいるかもしれません。しかし、ノーリードで遊ばせている姿を見て公園に入らずに引き返した親子がいるかもしれません。そんな安易な行動が犬の散歩NGの公園を増やしてしまうことに繋がってしまうのです。
愛犬家の私たちは、マナーやルールを守ることで愛犬との生活をより良いものにできることを忘れないようにしましょう。
ちなみに、犬のリードを放しても良い場所以外でノーリードで散歩させることは、環境省が定める動物愛護管理法の家庭動物等の飼養及び保管に関する基準や、各都道府県が定める動物の愛護及び管理に関する条例違反になります。
犬を自由に走らせてあげたい!どうしたら良い?
愛犬を自由に走らせたい、遊ばせてあげたいと思うのであれば、ドッグランへ連れて行ってあげてください。
近所にドッグランやドッグランを併設しているドッグカフェなどがないか探してみましょう。近所になければ、車でドッグランに連れて行ってあげましょう。愛犬にとって安全で安心して自由に走ったり遊んだりすることができる場所を提供してあげることができるのは飼い主さんだけです。
まとめ
マナーとは何なのか、私も考えさせられることがあります。
近所の公園で高齢の男性が犬の散歩中に排泄物をそのままにして立ち去ろうとうした際に、近くに住む男性が「糞を持ち帰らないのはダメですよ」と声をかけたところ、「法律に違反していません」と返していました。
そんな返し方があるのかととても驚いたことを覚えています。犬の排泄物を放置することは、ゴミの不法投棄に当たり法律違反で処罰されます。その高齢の飼い主さんはそのことを知らず、昔の常識のままだったのかもしれません。
昔の常識は今の非常識なのかもしれないことを、私たち愛犬家は常にアップデートすることが大切です。マナーを守ることは愛犬を守ることでもあることを忘れずにいたいですね。
監修ドッグトレーナーによる補足
飼い主さんの行いで社会に対する印象は大きく左右されます。良くない印象を与えてしまうと禁止事項ばかりが増えその結果、私たちは愛犬をより不幸へと導きかねません。
犬が人間社会の中に自然と溶け込めるようにしていくことが犬に幸せを与えられることに繋がっていくのだと思います。人と犬が幸せになれるよう力を合わせて取り組んで行きましょう。
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20代 男性 匿名