犬が吠える理由
犬は昔から人のために働いてくれる犬種が多く存在します。人と共に狩りをする猟犬や、牧場で家畜の群れを誘導する牧洋犬など様々です。狩りをする猟犬は「吠える」ことで獲物の位置をハンターに伝えますし、牧洋犬も見張りとして活躍するため「吠える」ことで働くことが成り立っていました。もともと犬は「吠える遺伝子」を持っているほど吠えることは当たり前な生き物なのです。
現在、家庭犬として飼われている犬は、もちろん飼い主さんが吠えないようにしつけを頑張っていると思いますが、まったく吠えない犬はいないと思います。飼い主さんを困らせる犬の吠え癖は「無駄吠え」と呼ばれ、「要求吠え」と「警戒吠え」のふたつに分かれます。犬が人に向かって吠えてしまうのは「警戒吠え」が多いようです。詳しく探ってみましょう。
犬に吠えられる人の特徴5つ
1.犬に対して緊張している人
犬好きでも犬と触れ合う機会や飼ったことがない方は、「噛まれないかな?」と少しだけ恐怖心を抱く方もいると思います。犬に対する恐怖心で緊張し、自分でも気づかないうちに挙動不審な態度になってしまうことも。横目でチラチラと犬を見たり、落ち着きのない行動をとっていると犬はその緊張感を感じ取ってしまい、警戒して吠えてしまうことがあります。
初対面の犬であれば、犬にとっても初めて会う人は多少なりとも緊張する子もいるでしょう。そして相手の人が緊張して怖がっていると、その人に対して警戒する傾向が強いです。特にもともとの性格が人見知りで警戒心が強く、気の弱い子は緊張してしまい警戒して吠えてしまうようです。
2.真っ直ぐ目を見つめる人
犬の目を見つめるのは、犬に嫌われる行為で警戒され吠えられることがあります。犬の目を真っ直ぐ見つめてしまうのは「あなたに敵意があります」と犬に伝えてしまっているようなものです。犬同士では見つめ合う行為はケンカの合図になってしまうのです。
万が一、目をみつめてしまい吠えられた時は犬に対して敵意がないことを示しましょう。そっと目線をはずし、優しい声で「怖くないよ」と伝えてあげて下さい。ちなみに何年も一緒に暮らしている愛犬であれば、目を見つめ合っても問題のないことがほとんどです。
3.頭を撫でる人
お散歩中の可愛いワンちゃんに出会うと、触れてみたくなりますよね。つい頭を撫でたくなると思いますが、初対面のワンちゃんの頭を撫でるのも要注意です。頭の上は犬自身が見える場所ではないので、防御本能が働き警戒して吠えてしまう可能性があります。
初対面のワンちゃんに触れる時は、まず手の甲のニオイをかいでもらいましょう。この時、手は握りこぶしの状態にしておくと犬はより安心してくれます。手のニオイを嗅ぎ終わってからも、特に嫌がる素振りがなければ身体の側面を優しく撫でるように触れましょう。
4.声が大きい人
犬は人と比べると聴覚が非常に優れているため、大きな音を嫌います。もちろん大きな声でしゃべる人も苦手で、恐怖心や警戒心を持ってしまうため吠えてしまうこともあります。犬はどちらかと言うと女性の柔らかくて少し高い声を好み安心感を持つようで、男性の低い声を苦手とします。しつけで叱る時は男性の低くて野太い声の方がしつけはしやすいですが、声が大きくて低い男性は犬に吠えられることが多いかもしれません。
5.縄張りに入ってくる人
犬は縄張り意識の強い生き物なので縄張りに入ってくる人に対して警戒して吠える事が多々あります。人見知りで気の弱い子は来客に対しても吠えてしまうこともあるでしょう。
また外飼いの犬に対して宿命的なのが配達関係の方々。お庭や玄関先など敷地内で飼われている犬は特に縄張り意識が強く、外から入ってくる知らない人に対して警戒心を強く持ちます。配達員の方はどうしてもご家庭の敷地内に入るため、外飼いの犬には吠えられる頻度は高いと思います。
まとめ
稀にとても穏やかでほとんど吠えない犬もいますが、犬が吠えてしまうのはごく当然の事でもあります。初対面の人やあまり慣れていない人に対して吠えてしまう理由は、ほとんどが警戒心や恐怖心からきているものです。犬が苦手とする行動を避け、緊張感を持たずに接してみてください。
ユーザーのコメント
20代 女性 かおりん
しかし、歩行者とか吠えられてる人じゃなくて。
しっかりしつけができなかった飼い主が悪いですね。
特徴以前の問題に思えます。
しっかりしつけが出来てれば。例えどんな相手だろうが相手にしませんし。おとなしくしてます。