もともと尻尾はまっすぐだった
野生のオオカミを見ると分かるように、犬はもともと尻尾のまっすぐ垂れ下がった「垂れ尾」の姿をしていて、群れのリーダーだけが尻尾をピンと立てた「立ち尾」をしていたと言われています。人間が犬を家畜化し、改良していく中で筋力が低下してクルクルした尻尾が生まれたと言われています。
クルクル尻尾の呼び名３つ
犬の尻尾にはその特徴の違いによりいくつかの呼び名があります。そして、ひとことで「クルクル尻尾」といっても細かい特徴の違いによってそれぞれ呼び名が違います。
クルクルした尻尾の呼び名として
- 巻き尾
- スクリューテイル
- リス尾
の３つが挙げられます。
巻き尾
まるでカタツムリのように、体の方にクルンと巻き上がった尻尾のことです。尻尾の先端にいくにつれて細くなっているという特徴があります。個体差によっては２重に巻かれている子もいます。
スクリューテイル
コルク抜きのようにらせんを描いてクルクルしている尻尾のことです。産まれた時に短く断尾されてしまうことも多いので、なかなか長い状態のスクリューテイルを目にすることは少ないかもしれません。
リス尾
リスのようにフサフサの飾り毛が特徴の尻尾です。巻き尾のように体の方にクルンと巻き上がっています。巻き具合は巻き尾よりも緩いことが多いです。
日本犬
日本犬の標準に「差し尾、または巻き尾である」という記載があります。(「差し尾」とは「巻き尾」のように先端がクルンと巻かれておらず、尻尾の先が頭の方にまっすぐ向いて上がっている尻尾のことです。)
まとめて日本犬と呼ばれる
- 柴犬
- 秋田犬
- 甲斐犬
- 紀州犬
- 北海道犬
- 四国犬
の6種類はクルンとした尻尾(もしくは差し尾)を持っています。
パグ
パグは「スクリューテイル」を持っており、短くクルンと巻いた尻尾をしています。顔のなんとも言えない可愛さと尻尾の個性がマッチしていて魅力的ですね。
シベリアン・ハスキー
シベリアンハスキーは「巻き尾」を持っています。寒い国が原産なので毛量が多く、フサフサしたゴージャスな尻尾が素敵です。
パピヨン
パピヨンは「リス尾」を持っています。リスのようにフサフサの飾り毛が耳の飾り毛とマッチして、尻尾を振るとフワフワと揺れてとっても可愛いです！
マルチーズ
真っ白の被毛とつぶらな瞳が可愛らしいマルチーズは「巻き尾」を持っています。古くからイギリスの貴族の間では「抱き犬」として人気のあった犬種でした。
ポメラニアン
毛量が多いフサフサの被毛が愛くるしいポメラニアンは「巻き尾」を持っています。本来は大きな姿をしており牧羊犬として活躍していましたが、ドイツのポメラニア地方で小型に改良されました。今でも大型犬であった時の特徴が残っているため、小さな体からは想像できないほど勇敢に立ち向かっていってしまうことも多いです。
まとめ
みなさんの愛犬の尻尾はどんな形をしていますか？犬はオオカミだった時はまっすぐな尻尾を持っていたのですが、人間と共存していく中クルクル尻尾が生まれたというのは初めて知りました！お散歩中のワンちゃんとすれ違った際に「この子は巻き尾だな」「この子はリス尾だな」なんてチェックしてみると楽しいですね！
