愛犬の病気が末期状態の時、考えたいこと3つ

【獣医師監修】愛犬の病気が末期状態の時、考えたいこと3つ

病気の末期や老衰で愛犬の死が間近に迫ってきた頃、飼い主は何をすればいいのでしょうか?つらく悲しみに暮れてしまいそうなその時期に飼い主が考えておくべきことを解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ターミナルケアや安楽死の検討

倒れた瓶から出た薬を見つめるシーズー

“ターミナルケア”とは末期医療のことで、病気の末期状態になったときのひとつの治療方針です。末期状態になったとき、一日でも長く生きてもらうための積極的な延命治療を行うか、病気の改善を目的とするのではなく、痛みや苦痛を緩和することに重点をおく介護・看護を行うかという決断を迫られる場合があります。積極的な治療にはときに痛みや苦しみが伴うため、そこまでして延命を望むのか、残り少ない時間をできるだけ安らかにすごせるようターミナルケアを行うのかは、どちらが正しいということではなく愛犬の様子や家族の想いによって決めるものです。長く入院治療を行っていた場合でも、ターミナルケアに移行すると在宅での介護・看護に変えて自宅で看取るケースが多く見られます。

また、あまり考えたくないことかもしれませんが、病状によっては安楽死についても考える必要があるでしょう。ガンやてんかんなどで痛みや苦痛が強い場合、点滴や薬によって命を終わらせてその苦しみから解放してあげるという選択肢もあるのです。これは非常につらい選択ではありますが、苦しみ続ける愛犬を早く楽にしてあげたいという気持ちからこの選択をする飼い主さんも少なくありません。

愛犬のためにできることを探す

女性に抱きしめられている犬

末期状態で在宅のターミナルケアを行っている場合、一日中愛犬の様子を見ていてつらくなってしまうこともあると思います。どんどん弱っていく愛犬を目の前に「何もしてあげられない…」と悲しみに暮れる飼い主さんも多いことでしょう。

しかし、病気を治すことはできなくても飼い主さんだからできることはきっとあるはず。愛犬が好きなことは?どんな食べ物が好き?どこをなでられると喜ぶ?など、愛犬のためにできることはないかじっくり考えてみましょう。病気の末期状態では食べられるものもあまりなくなってきたり、動くこともできなくなったりして、いろいろな反応が少なくなりがちですが飼い主さんの思いはきっと伝わると思います。

寝心地のいいベッドを用意してあげたり、散歩には出られなくても外の風を感じさせてあげたりと、日々の中のちょっとした不快感を取り除いて刺激を与えてあげることでQOLは格段に高まるでしょう。そうした何げない気遣いや優しさは飼い主さんにしか与えることができないものだと思います。愛犬と過ごしてきた時間をゆっくりと振り返って、残されたわずかな時間に何ができるか、何をしたいかと考えて後悔のないときを過ごしてください。

飼い主の不安・ストレスの緩和

夕日の中で佇むドーベルマンと飼い主のシルエット

愛犬の病状が悪くなってきたときや末期状態のとき、飼い主さんは大切な愛犬のために必死で看護・介護をしていることだと思います。愛犬のためにたくさんの時間を惜しむことなく使うことはある種有意義なことかもしれませんが、あまり無理をしすぎないことも大切です。飼い主さんが無理をすると、いずれ愛犬にも負荷がかかってしまう可能性があります。

お互いにストレスをためすぎないように、愛犬から離れる時間を少しでもつくってストレスを解消したり、不安や悲しい気持ちを友人に聞いてもらったりするといいと思います。愛犬のことを知っている人につらい気持ちを吐露したり、反対に愛犬についてはほとんど知らない友人などと遊びに行って気分転換したり、飼い主さんの気持ちが軽くなる時間の過ごし方をするといいでしょう。

まとめ

重ねられた犬の手と人の手

愛犬の病気が末期状態になったときには、病気の治療方針や安楽死など重大な問題の決断を迫られることがあります。そうしたときには家族や友人、信頼できる専門家(獣医師やブリーダー、ドッグトレーナーなど)に相談して、心の整理を行いながら納得のいく答えを探しましょう。
また、看取りの時期には愛犬の死後後悔をすることのないように「何をしてあげたいか」ということをリストアップしたり、飼い主さんの疲労がたまりすぎないように適度に息抜きをしたりして、最期のときを迎えるようにしてくださいね。

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