犬は実は怖がり?
犬と生活していると意外と怖がるものが多いことがわかります。臆病な犬でなくてもびっくりしたり、怖がったりするものはあり、多くの場合人間にとっては怖くないものです。犬は人間よりも優れた嗅覚や聴覚を持っていますが、逆に視力などは弱くそのため警戒心が強いのです。犬が怖がる原因を飼い主さんが知ってあげることはとても大切なことです。
今回は犬が怖がってしまう5つのものをご紹介します。
犬が怖がる5つのもの
1.格子状のふた(グレーチング)
犬は主に嗅覚と聴覚で様々な情報を集めています。道にある格子状になったふたは視力が弱い犬にとっては大きな穴があるように見えるのです。そのためふたの上を歩くのを怖がったり、尻込みしたりします。しっぽが垂れ下がりながらも歩く犬もいます。体が大きな犬やジャンプ力がある犬はふたを飛び越えてしまうこともあります。避けられるなら恐怖感を味あわせてまで無理にふたの上を歩かせる必要はないでしょう。
2.ビニール袋
風に揺れているビニール袋は犬の目から見れば得体の知れない物体になります。なにかわからないものを警戒するのは犬の本能で、性格によっては怖くて飼い主さんの後ろに隠れたり家に帰ろうとするかもしれません。ビニール袋のガサガサという音が怖い犬もいます。ビニール袋のほかにもカーカバーやバイクカバー、ビニールシートなども怖い犬が多いようです。
3.大きな音
花火や雷、工事、花火、チャイム、携帯電話の着信音など急に大きな音がすると怖がり隠れたり逃げたりする犬は多いでしょう。犬は人間よりも遥かに鋭い聴覚を持っているため、これらの大きな音は人間が感じる以上の衝撃になります。大きな音は犬にとって恐怖の対象にしかなりません。あまりの恐怖に動けなくなったり、攻撃的になったり、逃げてしまう犬もいます。逃げてしまってそのまま行方不明になる場合も少なくはないので、もし音に敏感であれば逃げないように対策をしてください。そしてできるだけ音があまりしないように配慮してあげてください。
4.お風呂
犬がお風呂を嫌がる理由はふたつあります。まずひとつ目はにおいが消えるためです。犬の世界では自分のにおいは自己アピールするもので、縄張りの主張などの役割があります。それが消えてしまうのでとても不安になるのです。そしてふたつ目は強制的に身動きがとれなくなりお湯が耳や目に入り不快だからです。お風呂の後に体調を崩す原因にもなり、さらにお風呂嫌いになってしまいます。暴れる犬を力で抑えるのではなく、少しずつお風呂場やお湯に慣らしていくようにしてみましょう。
5.動物病院
病院に行くときに嫌がって飼い主さんに抵抗したり、吠え始めたりする犬を見たことはありませんか?動物病院は犬にとって見知らぬ犬や人が多くいる場所で、とても緊張しますし不安です。さらに注射や様々な処置などでさらに不安になったり、場合によっては痛い思いをする犬もいるでしょう。その結果、病院は痛くて怖い場所となってしまうのです。しかしどんな犬でも動物病院を避けて生きることはできないので、少しずつ根気強く慣れさせていく必要があります。
怖がったときの対処法
犬が何か怖がった場合の対処法は2つあります。
怖い対象を避ける
まずひとつ目が「怖い対象を避けること」です。例えば格子状のふたやビニール袋などは避けて通っても犬の性格や社会性にあまり問題はないので無理に慣れさせる必要はありません。無理に近づいたりすると犬のストレスになり、それを繰り返すと体調を崩す原因にもなります。
少しずつ慣れさせる
ふたつ目は「少しずつ慣れさせること」です。お風呂や動物病院などは避けては通れないものです。少しずつ慣らしていって、少し怖くても大丈夫ぐらいにもっていくことが理想です。
お風呂を怖がるときの慣れさせ方
例えばお風呂であればいきなりお湯をかけてシャンプーをするのではなく、まずはお風呂場に居ることに慣れさせて、それができたら次はお湯を足元にかけてみたりにおいを嗅がせたりして大丈夫だということを知ってもらいます。次にお湯をかけてみます。そして最後にシャンプー剤をつけてやさしく洗ってあげてください。
時間がかかるので飼い主さんの余裕も必要ですので、予め準備しておくと良いでしょう。
動物病院を怖がるときの慣れさせ方
動物病院の場合は散歩コースに動物病院までの道を組み込んだり、病院内でおとなしくしていたら褒めてあげたり、動物病院からの帰りにおやつをあげたりすると動物病院が怖いという気持ちは多少ましになります。
まとめ
犬が怖がるものはなるほどと思うものから、意外なものまで様々です。人間の目線から見ると犬が何を怖がっているのか気づきにくいので、犬が怯えたときに何が原因かをチェックして、なにが怖いのか知っておくといいですね。また怖さを克服することも大切です。どうしても避けては生きられないものは少しずつゆっくり、根気強く慣らしていきましょう。一度平気になると強いショックがない限りはそのまま平気でいられるので頑張って犬と怖さを克服しましょう。
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30代 女性 みう