柴犬の性格
今では世界的に人気の高い犬種となった柴犬。柴犬は主人に対してとても忠実で服従心を持つ性格であり、また猟犬や番犬として活躍していた時代もあるので非常に勇敢で利口、我慢強い傾向にあります。その反面、頑固で神経質な一面を持つため飼い主さん以外の人に対しては懐きにくいと言われています。
独立心が強く人に媚びることが少ない犬種なので、初心者の方にはしつけは難しいとも言われています。ベタベタと触れられることや、知らない人や犬と触れ合う事も苦手な子が多いのも柴犬の特徴。しつけの際は主従関係をしっかり築くことが重要になります。
柴距離とは?
柴距離とは柴犬独特の微妙な距離のとり方のことを言います。個体差はありますが一般的に洋犬は人懐っこく甘えん坊な気質が強く、柴犬をはじめとした日本犬は飼い主さんに対しては忠実なものの、独立心が強くベタベタ甘えることはあまりないと言われています。そんなクールな性格から見せる絶妙な距離のとり方や態度を柴犬ファンは「柴距離」と呼んでいるのです。
リラックスタイムも飼い主さんと距離をおく
柴犬は「主人」と認めた飼い主さんに対しては、非常に忠実心の強い犬種です。自立心が強いことから基本的にはあまり甘えん坊タイプはいないようです。しかし、そんな柴犬も絶大な信頼を寄せる飼い主さんに対してだけは甘えてリラックスすることがあります。
洋犬であればペタっとくっついてきてのんびりしたり、顔をペロペロ舐めて甘えてくることが多いですが、柴犬のリラックスタイムは、飼い主さんとある一定の距離をおいてくつろいでいる事が多いようです。手を伸ばしてもギリギリ届かない場所でくつろぐので、たっぷり甘えてほしい飼い主さんは少し寂しさを感じるかも。しかし、柴犬ファンはこの絶妙な距離感がたまらなく好きな方が多いようです。
触らせてくれない
「おいで」と呼ぶとしっかり飼い主さんの所に来るのに、なぜか体を触らせてくれい…。猫みたいにツンデレですよね。柴犬は利口なので飼い主さんの指示には従いますが、ベタベタ触られることを好まない子が多いので触られるのは嫌なんですね。
興奮気味に遊んでいても一気に冷める
柴犬はとても熱しやすく冷めやすい一面があるようで、テンション高く遊んでいたのに、急に止めてしまうことがあります。仲の良い犬友達とせっかく会うことができても、数分遊んですぐにクールさを取り戻してしまうのです。どうやら遊ぶことに瞬時に飽きてしまうようです。こんな柴犬ならではの態度も「柴距離」と呼ばれ魅力のひとつとなっています。
柴距離の理由
柴犬が独特な距離感を出す理由ははっきりと分かっていませんが、考えられるいくつかの理由があります。
もっとも狼に近い遺伝子を持っているため
今現在、あらゆる犬種の中で柴犬は狼に1番近い遺伝子を残した犬だと言われています。野性の本能が柴距離には関係しているのではないかと考えられています。
猟犬や番犬などの名残り
柴犬はその昔、非常に優秀な猟犬や番犬として人間の良きパートナーでした。見ず知らずの人に対してすぐに懐いてしまうのではなく、警戒し距離を置くことを求められていた時代があります。柴距離があるのは歴史的な背景が影響しているのかもしれません。
全ての柴犬に柴距離はある?
柴距離はいつから始まる?
クールな性格の柴犬ですが、やはり子犬の頃は警戒心も低く色々な物や人、他の犬に対しても興味を持つ子が多いようです。柴距離が出てくるのが、生後6ヶ月位と言われていてこの頃から警戒心が強くなり始め、少すずつ距離感が出てくるようです。成長と共に柴距離も表れてくるんですね。
柴距離がない子もいる?
やはり個体差はかなり大きいようで、柴距離がほとんどない子もいるようです。子犬の頃から多くの知らない人や他の犬と触れ合い、色々なトレーニングをし、社交性を身に付けた柴犬は距離感が近い子もいます。もちろん甘えん坊な性格の柴犬もいて、どちらかと言うとメスよりもオスのほうが甘えてくる傾向が強いようです。
まとめ
柴犬が大好きで魅力的に感じる方は、凛とした可愛らしい姿だけではなく、クールな性格や飼い主への忠実さなども大きな魅力なんだと思います。特に柴距離は柴犬独特なもので、微笑ましく感じる行動もありますよね。柴犬を迎え入れたい!と考えている方はぜひこの柴距離のことも覚えておいてください。
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40代 女性 ももすけ