知ってる?鼻ぺちゃ犬種との生活で気をつけたいこと5つ

知ってる?鼻ぺちゃ犬種との生活で気をつけたいこと5つ

小粒な鼻やクシャッとした表情などが可愛い「鼻ぺちゃ犬」ですが、鼻の長い犬種よりも注意してあげたいことがいくつかあります。今回は鼻ぺちゃ犬との生活で気を付けたいことやなりやすい病気などをご紹介します。

鼻ぺちゃ犬とは?

青い背景とパグ

「鼻ぺちゃ犬」とは正確に言うと「短頭種」と言い、マズル(鼻と口の部分)が頭蓋骨の横幅よりも短い犬種のことです。短頭種は人間の手で改良されて生まれた犬種です。

短頭種の犬種

主な短頭種の犬種は

  • ブルドッグ
  • フレンチブルドッグ
  • ボストンテリア
  • ボクサー
  • パグ
  • シーズー
  • チャウチャウ
  • 狆(ちん)
  • ペキニーズ
  • キングスチャールズスパニエル
  • チベタンスパニエル

などが挙げられます。

豆知識①マズルの長さは3種類あります

グレーハウンド横顔

頭蓋骨の横幅よりマズルが…

  • 短い=短頭種
  • 同じくらいか少し短い=中頭種
  • 長い=長頭種

と、頭蓋骨の横幅を基準にマズルの長さで3種類に分けられています。

豆知識②中頭種と長頭種の犬種は?

中頭種には

  • ラブラドール
  • コーギー
  • ポメラニアン
  • 柴犬
  • チワワ

などが挙げられます。

長頭種は

  • コリー
  • ダックスフンド
  • ハスキー
  • シェパード
  • ボルゾイ

などが挙げられます。

短頭種がなりやすい「短頭種気道症候群」

聴診器とパグ

短頭種はマズルが短いことで呼吸器系の病気になりやすいと言われています。

理由

マズルが短いので鼻呼吸が苦手であることが大きな理由です。また、マズルが短いのにも関わらず口の中の作りは他の犬種と同じサイズに発達することも、短頭種が呼吸器系の病気になりやすい理由の1つです。

短頭種気道症候群とは

短頭種気道症候群とは呼吸器系の病気をひっくるめた呼び名です。

短頭種がなりやすい呼吸器系の病気は

  • 「外鼻孔狭窄」…鼻の穴が狭くなり鼻呼吸がしにくくなる病気
  • 「軟口蓋過長症」…鼻、口と気管を仕切るカーテンの役割りをする軟口蓋が大き過ぎて呼吸がしにくくなる病気
  • 「気管低形成」…気管が上手く形成されない病気
  • 「巨舌症」…舌が大きく形成されてしまう病気

などがあります。
病気というより、生まれ持った体の作りが原因になることもあります。これらの病気をひっくるめて「短頭種気道症候群」と呼びます。

上記の症状が最終段階まで悪くなってしまうと、

  • 「気管虚脱」…気管がつぶれてしまうこと
  • 「喉頭虚脱」…喉頭の軟骨がもろくなり、喉頭全体が狭くなった状態

といった症状が出る恐れがあります。

短頭種は気管に負担がかかりやすい

様々な原因で呼吸しづらい状態が続くと気管に負担が大きくなり、扁桃腺の腫れや咽頭室外反などの二次的な病気に発展することもあります。

症状

短頭種気道症候群の症状は

  • ガーガー、ブーブーといったいびきや呼吸音
  • 激しい口呼吸
  • 運動を嫌がる
  • 泡状のよだれや嘔吐

などが挙げられます。重篤化してしまうと

  • 呼吸困難
  • 意識を失う
  • チアノーゼ
  • 高体温

などの危険性の高い症状が出てしまうこともあります。

短頭種との暮らしの中で気を付けるべきこと

①呼吸器系の病気の早期発見

舌を出して寝ているパグ

呼吸器系の病気になりやすいため、愛犬が短頭種の場合には日頃から

  • 呼吸音が異常ではないか、
  • 咳をしていないか
  • 運動していないのにハアハアと荒い口呼吸をしていないか
  • 息苦しそうでないか

などに気を配ってあげることが大切です。

②暑さに気を付ける

床に舌を出して横たわるパグ

犬は呼吸により体内の熱を発散して体温調節をする動物なのですが、短頭種はマズルの長い犬種と比べて呼吸に問題が出やすいため呼吸での体温調節が苦手です。

このため、短頭種は狭くて換気の悪い環境が苦手です。エンジンの止まった車の中での長時間の放置やキャリーバッグの中にずっと入れさせるのは大変危険です。航空会社によっては、飛行機の国内線や国際線で搭乗を禁止する短頭種の犬種が決まっていることもあります。

ですので、日頃の生活の中でも室温を常に快適に保ってあげることや、長時間炎天下でのお散歩等を避けてあげる必要があります。

③顔のシワを毎日清潔に

シワを拭かれているパグ

短頭種はマズルが短いために顔にシワがある犬が多いのが特徴です。シワの溝は汚れが溜まったり蒸れやすく、悪臭の原因になることもあります。夏場は特にこまめにガーゼなどで拭いて清潔さを保ちましょう。

④目の上の毛はこまめにカット

目に毛がかかっているシーズー

目元のシワにより、短頭種は目の上の毛が目に入りやすいです。眼球を傷付けないために、ペキニーズや狆、シーズーなどの長毛の犬種の場合は目の上の毛をこまめにカットしてあげましょう。

⑤眼病に気を付ける

パグのアップ

マズルが短い短頭種は、何かにぶつかったり草や枝などの外部的な衝撃をダイレクトに眼球に受けやすいです。眼球が傷付いたり目に異物が入ることで眼病に発展してしまうことも多いため、目の異常がないかを毎日チェックしてあげましょう。また、他の犬と遊ぶ時やケンカになってしまった時などは眼を傷付けないか注意深く観察してあげましょう。

まとめ

クシャっとした表情や小さい鼻がとても可愛い鼻ぺちゃ犬ですが、鼻が短いが故に呼吸器系の病気になりやすく、体温調節が苦手なため暑さに弱いということが注意してあげたいポイントですね。そのほか、日頃から顔のシワの清潔さを保ったり、眼病にも気をつけてあげましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。