犬のよだれから異臭がする原因4つ!消臭するには?

犬のよだれから異臭がする原因4つ!消臭するには?

「なんだか愛犬のよだれがくさい……」と思うことはありませんか?犬のよだれや口から異臭がする時は口や内臓に異常が起きている可能性があります。原因を知ると消臭の方法が見つかりますよ。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬のよだれから異臭がする原因4つ!

大きく口を開けた犬と顔を遠ざける女性

1.歯周病

よだれのにおいや口臭が気になるときは、歯周病が原因となっている場合が多いそうです。歯周病は歯の周りの細菌、歯石や歯垢が原因となって歯の周りに炎症が起こる病気となります。犬は人間と比べて歯垢や歯石がつきやすいといわれていて、実際に「歯磨きをしていても歯石がついてしまう!」と悩んでいる飼い主や犬はとてもたくさんいることと思います。

歯周病が理由となって異臭を放つときは、主に腐敗臭やドブをイメージさせるにおいがします。これらの悪臭は歯垢や歯石、化膿した歯ぐきなどが原因となるそうです。また、歯周病を放っておくと異臭が酷くなるだけでなく、歯ぐきや歯を支えている骨を溶かしてしまうこともあるので、早めの治療が必要といえるでしょう。

2.口の病気になっている

よだれや口から異臭がする場合は、歯周病以外の口の病気が原因となっていることもあります。例えば、『口内炎』や『腫瘍』などです。口内の病気は炎症を起こしたり粘膜に異常をもたらしたりしやすく、結果として異臭を放つ原因になりやすいそうです。また、口の病気になっているときは、痛みや違和感を抱くことが多いので食欲が低下しやすくなってしまいます。

3.口の中が乾燥している

「口の中は見た所問題なさそうだけれど、なぜかよだれや口内のにおいが気になる。」そんなときは、犬の口の中が乾燥しているのかもしれません。体内の水分が不足しているときは、基本的によだれの量も少なくなってしまいます。その結果、口の中が乾燥したりよだれが濃くなったりすることで異臭を放つことがあるそうですよ。

暑い季節や乾燥しやすい環境にいるときは水分が不足しやすいので、こまめに水分補給をさせるようにしてあげてくださいね。

4.内臓の調子が悪い

内臓の状態が悪くなっていることで、口臭が気になってしまう場合もあります。主に胃や腸などの消化器系の調子が悪いと、においが発生するといわれています。例えば人間の場合だと、便秘などで腸に悪玉菌がたくさんいる状態になっていると、口臭におならのにおいが混じる、という話を聞いたことはありませんか?犬も同じように腸内の環境が悪くなっていると口臭にアンモニア臭が混じり、においが酷くなる場合があるみたいですよ。

また、肝臓や腎臓の機能が低下したり病気になったりしたときにも、よだれや口から異臭がしてしまうことがあります。それぞれの機能が低下することで、老廃物や毒素が体内に残りやすく、その結果として、口臭が酷くなってしまうのだそうですよ。

消臭するにはどうすればいい?3つの改善方法

歯磨きをしてもらうダックスフンド

歯磨き

よだれや口の中のにおいが気になる場合は、まず口の中を清潔に保つ必要があります。口臭の原因となる歯垢や歯石が付かないようにするためには、何といっても毎日の歯磨きが大切といえるでしょう。いきなり全部の歯を綺麗にするのは難しいと思いますので、歯磨きを嫌がる場合は初めは歯を1本だけ磨くといった具合に、少しずつ慣れさせていくようにすると良いと思いますよ。

また、愛犬が歯ブラシで歯磨きされるのを凄く嫌がるときは、歯磨きシートを使うと少し磨きやすくなるのでおススメです。もし、それでも歯磨きを嫌がる場合は、歯磨き機能を持ったオモチャや歯磨きができるおやつなどを使うのもいいかもしれませんね。もしくは、歯磨き粉を舐めさせることでも違ってきますので試してみてください。

歯石をとってもらう

すでに歯石がたくさんついている場合は歯磨きをしてもなかなか取れませんので、病院で歯石を取ってもらうというのも解決策の1つといえるでしょう。私の愛犬は今までに2回歯石を取ってもらった経験があるのですが、驚くほど口臭がなくなりました。

ただ、基本的には歯石除去は麻酔下で行います。全身麻酔は少なからずリスクがあり、最悪の場合麻酔から目覚めないこともあるそうです。とはいえ歯石を放っておくと、異臭が酷くなったり口内の状態が悪化したりする可能性が高くなってしまいますので、歯周病を発症していたり歯石がたくさんついていたりするのでしたら、歯石とりを行うのが最も効果的な方法といえますよ。

内臓の状態を改善する

歯石がついていない、口内も特に異常がない、なのによだれのにおいや口臭が気になる……。そんな場合は、内臓に何らかの異常が起きている可能性が考えられますので、一度病院で診てもらうことをおススメします。

また、愛犬の食生活を見直してみるのもいいかもしれません。例えば、乳酸菌が入っているフードに変更したり、腸内環境を整えるためにヨーグルトを少量食べさせて善玉菌を増やしたりすると改善できる場合がありますよ。ただ、ヨーグルトや乳酸菌は犬によって合わないことがあり、下痢や嘔吐の原因になることがあるので気をつけてください。乳酸菌の入っているフードやヨーグルトを与えるときは、まず少量を与えて大丈夫かどうか確かめるようにしてくださいね。

まとめ

病院で口を開けて診察されている犬

よだれや口から異臭がするときは、主に口内や内臓に異常がある場合が多いようですね。症状によっては治療が必要となりますので口臭が気になった場合は、一度病院で診てもらうことをおススメします。

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