犬がコンセントをかじる!危険性と対策

犬がコンセントをかじる!危険性と対策

最近は多くのご家庭が愛犬を室内で飼われていると思います。部屋の中は愛犬にとって安全な環境になっていますか?犬は何にでも興味を持ちかじる事があると思います。それが愛犬にとって危険なものである可能性もありますよね。特にコンセントや電気コードは感電の恐れもあり危険です。今回は犬がコンセントをかじってしまった時の危険性と対策をご紹介いたします。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬は何故かじる?

電気コードを咥える子犬

犬はとっても好奇心旺盛で、遊び好きな子も多くいます。興味を持ったものに対しては、匂いを嗅いだりかじったりしていますよね。特に子犬の頃はこの好奇心が旺盛なだけではなく、歯の生え変わりの時期には歯に痒みや違和感があるため、何かをかじることがとても多くなることがあります。

また成犬も好奇心に加え、退屈による口寂しさやストレス発散のため何かをかじる行為をすることがあります。犬が物をかじる行為は当たり前なのですが、それがコンセントや電気コードだと大変ですよね。私も今の愛犬を迎え入れた時はコンセントをかじってしまわないか気が気じゃなかったです。

大きな事故に繋がらないよう、愛犬がコンセントをかじった時の危険性や対策をいくつかご紹介していきますね。

犬がコンセントをかじる危険性

犬のイラストの電気プラグ

犬がコンセント、または電気コードをかじってしまった時に、真っ先に思い浮かぶ危険性が「感電」だと思います。感電以外でもいくつかの危険性があるのでお伝えしておきます。

感電

感電とは体内に電気が流れることです。感電の程度によって体の組織が障害を受けることも受けないこともありますが、軽症な場合は痛みや痺れを感じる程度ですが、最悪の場合は命を落してしまうこともあります。コンセントは壁の低い位置に設置されていることが多いので、犬が容易にかじれる場所にあり、興味をもつ子も少なくありません。コンセントに電気コードが差し込まれた状態の時にかじってしまうと、感電の恐れがあります。

気づいた時に愛犬がコンセントや電気コードの近くでぐったりと倒れていたり、火傷のような物が見られた時は感電の可能性も考えてください。

破片の誤飲

運よく感電事故に繋がらなかったとしても、コンセントをかじって破損した時に出たプラスチックの欠片や電気コードの破片を誤飲してしまう可能性も大きいです。

火災

コンセントに差し込まれた電気コードに興味をもつ子も多いですよね。コンセントに差し込まれた状態の電気コードをかじり、ショートや漏電を起こさせてしまうと火災が起こる可能性もあります。

我が家の愛犬が子犬の頃、寒い時期にペット用のヒーターを数回使用したことがあります。コード部分は犬がかじっても破損しづらい物で作られていましたが、元気いっぱいの愛犬がコード部分を噛み、そして咥え、グイグイと凄い力で引っ張り続けることで電気コードのプラグを曲げました…。曲がったプラグを使い続けるのも火災の原因になる可能性があります。ちょっとした愛犬のイタズラにも気をつけましょう。

また愛犬のイタズラではないのですが、コンセントとプラグの間などにほこりや毛が入って火事を起こすことがあります。犬を室内で飼っている家庭では特にコンセントの差込口や電源タップの上などにほこりや毛がたまりやすくなりますので、コンセントや電源タップ周りは定期的に掃除すると良いでしょう。

犬がコンセントをかじらないようにする対策

コンセントと電気コードを咥える犬のイラスト

「かじっちゃダメ!」のしつけだけで、かじらない様になってくれると1番良いのかもしれませんが、そう上手くはいかないのが現実です。普段はかじらない犬でも興奮したり退屈な時などにかじってしまう事もあるかもしれません。飼い主さんが在宅中でも不在でも安心できるよう、かじらないための物理的な対策を行っておきましょう。

コンセントや電気コードを隠す

我が家で行っている対策がコンセントと電気コードを隠すことです。コンセントは我が家も低い位置にありますので、コンクリートブロックとある程度の重さのある板を、コンセントが利用できる程度の隙間を空けて前に置いています。たまたま自宅にコンクリートブロックと板があったので、そのふたつを使用していますが、愛犬が動かすことの出来ない重さのある物で隠すことが出来ればなんでも良いと思います。

また電気コードもすべてソファの後ろや家具の後ろ側を通すようにして愛犬から見えないようにしています。

市販のカバーを使用する

コンセントへのイタズラ防止用カバーや、電気コードを保護する配線カバーなどが販売されています。コンセントカバーはコンセントの上から被せるような商品ですが、プラスチック製の物が多いので、かじる力が強いワンちゃんだと破壊してしまうかもしれません。

それでも直接コンセントをかじるよりは安全でしょう。カバーを付けていることで、コンセントをかじっている犬が感電する前に、飼い主さんが止めることが出来ると思います。ただし、カバーをかじってしまった場合にはカバーの破片を飲み込んでしまわないように気をつける必要があります。フリーでお留守番させているご家庭ではお留守番中には向かない商品かもしれません。

また電気コードを保護する配線カバーは、オフィス用品や電器用品、インテリア用品など様々な売り場で売られていますが、ペット用品の配線カバーには犬が嫌がる苦み成分を使用した商品も販売されていています。万が一かじってしまった時の電気コードの保護と、かじる事へのしつけが1度に出来ます。しかし、その苦味をものともしない犬もいるようです。

まとめ

掃除機に前脚を添える子犬

我が家の愛犬も子犬の頃は、何度かコンセントや電気コードをかじりそうになったことがあります。現在4歳ですが、成長と共に不思議なくらいコンセントと電気コードに興味を示さなくなりました。ただ、万が一の事はあると思うので、今でもコンセントや電気コードは隠したままですが、生活環境に慣れてくることや成長で犬にもどんどん変化が出てくるようです。

普段はまったく家具やコンセントなどかじらない子でも、何かのきっかけでかじってしまう可能性はあると思います。対策もご紹介させていただきましたが、お留守番中はケージなどに入ってもらってコンセントや電気コードに近づけないのが一番かと思います。また使用していない電化製品はコンセントを抜いておくと少し安心ですね。

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