犬は時速何キロで走れるの?一番速い犬種・遅い犬種は?

犬は時速何キロで走れるの?一番速い犬種・遅い犬種は?

犬は思い切り走るとどのくらいの速さで走れるのか気になったことはありませんか?一番速い犬種はどのくらいの速さで走るのか。また、走るのが遅い犬種は?今回は犬の走る速さについてお伝えしていきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬は時速何キロで走れるの?

思いっきり走る犬

犬の平均時速は何キロ?

犬は大昔から狩りをしながら生きてきたので、走るのが得意な動物として知られています。そんな犬は一体どのくらいの速さで走ることができるのでしょうか。犬種によって走るスピードが大きく異なるといえますが、大体の速さは以下のとおりとなるそうです。

  • 小型犬…平均20~25km
  • 中型犬…平均30km
  • 大型犬…平均35~40km

あくまで目安のもになりますので、参考程度にとどめておきましょう。

こうしてみると、犬の足の速さは体の大きさに大きく左右されるといえそうですね。体の大きさによって走るスピードを大まかに知ることができますが、もう少し詳しく知りたい場合は、犬種ごとの特性を見るとその犬種の走るスピードが速いのか遅いのかを知ることができます。

犬種による速さの違い

例えば、基本的に狩猟犬として知られている犬種は足が速いことで知られています。元々狩猟に必要なスピードやスタミナ、筋力を持っている犬種が狩猟犬として選ばれることが多いので、足が速いのも納得できますよね。また、狩猟犬のなかには狩猟を目的とした品種改良を行った結果、生まれた犬種もいるそうです。狩猟犬になった経緯は犬種ごとに少し異なるといえますが、どちらとも『走る』『狩り』のエキスパートということには変わりありません。

一方で、人間に可愛がられるために飼われていた『愛玩犬』は、狩猟犬と比べると走ることに慣れていないため、基本的に走るのが遅い犬が多いといえます。とはいえ、小型犬の愛玩犬でも時速20km以上で走ることができるので、人間と比べると走るのが速いといえます。

速く走れる犬種の特徴

犬の平均的なスピードをお伝えしましたが、速く走る犬種を調べてみると…なんと!時速50km以上で走ることができるそうです。他の犬種よりも速く走ることのできる犬はどの様な特徴があるのでしょうか。調べて見た所、走るのが速い犬種の多くは『大型犬』『細身』『足が長い』『狩猟犬』といった特徴があることがわかりました。

足が速いランキングの上位に紹介される犬種として『グレイハウンド』『サルーキ』『アフガンハウンド』『ボルゾイ』『ウィペット(中型犬)』が有名だったりするのですが、これらの犬種はウィペットを除いて、足が長い細身の大型犬となります。また、昔から狩猟犬として活躍しています。ちなみに、これらの条件に当てはまらなくても足がとても速い!という犬種も少なからずいることでしょう。

一番速い犬種は?もっとも遅い犬種は?

一番速い犬種『グレイハウンド』

グレイハウンド

走るのが一番速い犬種はグレイハウンドという犬種だそうです。なんと最高時速70kmで走ることができるそうですよ。ちなみに、人類で一番速く走ることのできるウサイン・ボルト氏は時速40km程となります。比べてみると、いかにグレイハウンドが速い犬なのかが分かりますね。

そんなグレイハウンドは遠くにいる獲物を目で見つけ、走って獲物を捕まえる狩猟犬として知られています。大昔から存在する犬種のようで、グレイハウンドの祖先となる犬がエジプトの壁画に描かれているという話は有名だったりします。狩猟犬として優秀なグレイハウンドは優しくて飼い主に従順な性格をしている子が多いみたいです。しかし、猟犬としての本能が強く宿っているので、ふとした時にスイッチが入って攻撃的になるのだとか。ですので、グレイハウンドはしつけをキチンと出来る人でないと飼うのは難しいといわれています。

短距離走で一番早い犬種は『ウィペット』

ウィペット

一番速い犬種としてグレイハウンドは有名ですが、スピードが出るまでにある程度の時間と距離が必要となるため、短距離走で勝負した場合にはウィペットが一番速い犬種だといわれています。中型犬のウィペットは時速が45~55km程となるのですが、走り始めと同時にスピードをつけて走ることができるそうです。ですので、短距離での勝負だと徐々にスピードを上げていく他の犬種よりも速く走ることができみたいですよ。

一番遅い犬種は?

では、逆に走るのが遅い犬種はといいますと、短距離走だとホワイトテリア(時速約18km)、長距離走だとパグ(時速約10km)が一番遅いようです。走るのが遅い犬種については情報がほとんどありませんでしたので、得られた情報の中で一番遅い犬種をご紹介させていただきました。ですので、もしかするともっと遅い犬種がいるかもしれません。

ちなみに、マルチーズやシーズーなどの愛玩犬として有名な小型犬は、狩猟犬と比べると走るために必要な筋力や体力が少ないので、走るのが遅い傾向にあります。さらに、小型犬は大型犬に比べると体が小さくて足が短いですから、どうしても走るのが遅くなってしまうそうですよ。

まとめ

一生懸命走るマルチー

今回は犬の走るスピードについてお伝えしました。足の速い犬種だと時速70kmもの速さで走ることができるということを知って、驚いた人はたくさんいることと思います。ちなみに、日本で人気のある小型犬の多くは時速20km程で走ることができ、これは人間の走る速度(時速16km程)よりも速い速度となるそうです。一度思いっきり速く走る愛犬の姿を見てみたい!そう思った飼い主さんはいるのではないでしょうか。できれば定期的に広大な場所で愛犬を自由に走らせてあげたいですね。

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