希少な犬種になってしまう理由
トイプードルやチワワなど、小さくて可愛らしい犬種は日本で人気が高く、ペットショップでも出会うことができる犬種だと思います。しかし逆にどこのペットショップやブリーダーさんを探しても、販売されていないくらい希少な犬種が世界中に多くいます。
頭数が少ない理由は原産国でのみ人気が高かったり、犬種としての歴史が浅い、絶滅の危惧に陥ってしまっているなど様々です。現存する頭数が少ない珍しいワンコたちをご紹介していきます。
希少な犬種4選
1.スウェーディッシュ・ヴァルフント
スウェーディッシュ・ヴァルフントはウェルシュコーギーによく似た容姿をもつ犬種。比較してみるとスウェーディッシュ・ヴァルフントのほうがやや体格が大きく、野生的でワイルドな印象があります。胴長短足な体型はウェルシュコーギーにとてもよく似ていますね。
1000年以上の歴史を持つ犬種で第一次世界大戦前までは、スウェーデンの農地で牧牛犬や番犬として多く存在している犬種でした。1942年に1度絶滅の危機に陥りましたが、スウェーディッシュ・ヴァルフントの熱心な愛好家達によりブリーディングが計画され、絶滅させることなく現在まで歴史が続いています。
現在でもヨーロッパでは人気があるものの、ヨーロッパ以外ではほとんど見かけることがない犬種です。勇敢で活発な性格、愛情も深いため飼い主さんには従順ですが、番犬らしく見知らぬ人には警戒心を強く出す一面もあります。
2.プーミー
愛らしい名前にピッタリな容姿のプーミーはハンガリーが原産国の牧洋犬。18世紀ごろハンガリーの土着犬であるプーリーとドイツやフランスから輸入されたテリアと交雑されて誕生した犬種になります。
体の大きさは男の子でも大きくて13キロほどなので、中型犬サイズになります。フワフワでちょっぴり癖毛のようにカールした被毛が可愛らしいのですが、この被毛じつはとっても厚くて剛毛です。被毛のカラーはグレーやブラック、フォーンにホワイトとさまざまです。
牧洋犬として活躍していたため運動神経が良くとても活発。やや落ち着くがなく、気の強い性格をしています。初対面の人には警戒心を持ちますが、遊ぶことが大好きなため、心を開くとすぐに仲良くなれる傾向にあります。とにかく元気いっぱいで活発なのがプーミーの性格の特徴のようです。
新しい犬種として認定されてから年数も浅く、日本で繁殖が行われていないため非常に希少な犬種と言えます。
3.ベドリントン・テリア
こんなワンちゃんに突然出会ったら「羊かな?」と思いますよね。容姿がとっても羊に似ているベドリントン・テリアはイギリスが原産国の希少な犬種ですが起源がはっきりとしていません。テリア系やハウンド系など様々な犬種が混血されていてるといわれています。
ベドリントン・テリアは猟犬としてウサギやネズミ、カワウソを追いかけたり、一時期は闘犬としても活躍していたそうです。その名残からか、羊のように愛らしく優雅な容姿をしていますが、性格は非常に勇敢だと言われています。
少し小ぶりな中型犬サイズで体重は成犬でも10キロ程度。とても筋肉質な体つきをしていて、洋ナシのような頭部とつぶらな瞳が印象的な犬種です。日本では100頭ほどしか飼育されていないのでは?といわれるほど希少な犬種になります。
4.ダンディ・ディンモント・テリア
ダンディ・ディンモント・テリアはイギリスが原産国の犬種。小説の主人公の名前が犬種名になったという少し変わった歴史がある犬種です。
全体的に被毛がとても美しいのが特徴で、特に頭部のフワフワな被毛が印象的だと思います。もともとは被毛がとても長い犬種で、トリミングにより様々なスタイルを楽しむことができるようです。体型はダックスフンドのように胴長短足な容姿をしています。
ダンディ・ディンモント・テリアは2016年の時点で絶滅危惧種になり、現在でも年間登録数が非常に少ないといわれています。
まとめ
希少な犬種とはいっても、やはり可愛らしいワンちゃんが凄く多いですよね。愛犬家としては是非、実物に会って触れてみたいワンちゃんばかりです。
今回、ご紹介した犬種はほぼ日本では販売されていないため、もしご家庭に迎え入れたいのであれば、個人で輸入するしかないかもしれません。個人輸入はなかなかハードルが高いですが、しつけをしっかり行えば、家庭犬として向いている希少なワンちゃんも多いようです。